作家といふ生き物 ~三島は何故死んだ~
三島は何故死んだ?
百まで生きるって言ったじゃないか
何があったか
本人にしかわからない
不死鳥の如く
燃えるような灼熱感
ほとばしる血液
解釈する奴だって
震えるさ
鉄のごとき意志の前に
あなたは太宰を嫌いと言いましたね
ならば理由は違えど
何故自死を選ぶ?
天才って呼ばれる人たちは
何か十字架を背負わされ
作品全てを遺書とするのか
武士道精神はもはやなく
病苦や借金で死ぬ人は
いなくなりませんでした
ラザロを蘇らせられなかった
キリストも
嘘つき呼ばわりされなかったのに
何が信仰だ それは己の事じゃないか
超人を説いたニーチェは
梅毒で死んだんだよ
誰も克服できない
生まれたらいつか
死ななければならない
このテーゼに答えなんてない
ニヒリズムを克服するには
6段階の壁がある
心配するな
望まれた命でも
望まれなかった命でも
人は鎖を断ち切らない
生活という名の
命はやっぱり惜しいから
子供の頃に戻りたいなんて
半分ビョ-キ 半分健康
死ぬの怖い怖い病って名付けられてる
歩いていくしかないんだ
足跡を消しに戻るのはめんどくさいから
そんな事してる間に太陽が燃え尽きる
これから何処へ向かうかなんて
知るもんか
ダイナマイト抱えてるなら水にでも飛び込んじゃいなよ
銀河に鉄道が架かるまで
それを見届けたいけど
たった一文
Time waits for no one
それが答えなのかもしれない