第97話 攻(10)
ミウの牽制で、わたしは、少し楽になりました。
……しかし、ミウは、すごいです。
あの人の気持ち悪い攻撃をサラリとかわしています。
到底わたしには、出来ない芸当ですね。
ほんとすごいです。ミウ。
そして、ありがとうミウ!
そんな攻防戦にトドメが入ります。
ミウの電話に着信が入りました。
「プルル~♪」
「……あっ?
ごめんなさい、先輩~。
大切な友達からの電話です。
失礼しますね。
……はい。もしもし?
……ん?こうじくん。なに?
……カヤっちを迎えに来た?
……うん。
……うん。
……カヤっちもはやく帰りたいって!
……で、今どこ?」
ミウは、思いっきり言いました。
わたしは、一瞬……
(ん???)
……と、なりましたけど……
すぐに悟りました。
ミウが手はずを整えてくれたのでしょう。
昔から、そういうことが得意なミウですから。
「……こうじくん、わかる?
ソラリア前の公園よ。
……そうそう。
派出所のところから入って
……そう。
ソラリアホテルの入り口あたりで待ってて。
すぐ行くから!」
すごいですミウ。
そして……わたしの彼氏を平気で「くん呼び」するところは、脱帽です。
……まぁ、ミウだから許しますけど。
……って、こうじさんが来てくれたの?
この天神に?
わたしは、感激の雨アラレです。
きゃあ~~!
わたしのために!!
もしかして……あのセブンくんで?
もう……
すっかり元気になりました。
復活しまくりました!
ありがとう、こうじさん!
ありがとう、ミウ!
そして、向かいに座っている山中先輩からの~「グ~!」ポーズでした。
……ということは……
そうですね。
山中先輩も一枚かんでいますね。
納得です。
ありがとうございます。
それに、となりのテーブルからも、レイナちゃんと城山先輩からの~「ガンバレ」のサインが……。
ふふ。
ふたりとも、ありがとう。
わたしは、みんなから大切にしてもらっていることが……
とても幸せです。
だから、わたしも勇気を出しましょう!
「すみません、先輩。
わたしの彼氏が迎えに来てくれたみたいですので、これで失礼します。」
「……あ?
彼氏いるの?」
「はい。
何回も言いましたよね。
とってもやさしくて、とっても男らしい彼氏です。
だから先輩といっしょには、温泉に行けません。
それに、ミウにもステキな彼氏さんがいますから。」
わたしは、はっきりと言いました。自分の意志を。
ほんとミウたちのおかげですね。
竹田さんは、唖然とした表情を浮かべていますけど……
なぜでしょうか?
まぁ、わたしには、関係ありませんけどね。
そして……
なぜか……
まわりからの一堂拍手でした。
「では、このあたりでお開きにしましょう!
みなさん、お疲れさまでした。」
山中先輩がしめてくれました。
よかったね~カヤちゃん。
みんなの愛のおかげだね。
それにしても……
こうじくんは、間一髪で間に合ったみたいだね。
お疲れさん。
事故がなくてよかったよ。
では、次回は……
こうじくんに一難が……笑?
お楽しみに。




