第96話 攻(9)
「だよね~!」
竹田さんの話しは、続きます。
自慢話は、続きます。
続きまくっています。
……でも、だんだんと話しているウチに……
「ちょっと違うかも?」
……という感じを受けました。
サンリオキャラについても、名前を知っているだけで、そのキャラのことは、あまり知らないみたいです。
ハーモニーランドに行くくらい好きだったら、最低でも自分の好きなキャラのことは、知っているはずです。
お誕生日なんかは、とくに。
……でも、この人は、知りません。
「……あ、うん。
そうだね……」と。
車のことでも同じです。
「……あっ?
そうなんだ………はは。
アルファードって、かっこいいよね!」
車の車種とかは、よく知っているみたいです。
でも……走り系では、ありません。
メカ系でもありません。
乗っている車は、GZ20系のソアラらしいです。
2代目ソアラですね。
「オレのソアラは、メチャかっこいいよ!
今度いっしょにドライブ行こうよ!」
……と、画像を見せてみ自慢しています。
たしかにソアラは、かっこいいですけど……。
2代目ソアラ……GZ20系。
2リッターNAとツインターボ。
そして、3リッターターボがあります。
3リッターターボのソアラ……
イジると速いらしいです。
「オプション」という雑誌で見ました。
パワーユニットは、7M-GTのツインカムターボ。
3.2リッターにボアアップして、TO4Eタービンのチューンナップで、300キロ出ていました。
「さすがは、トヨタ!」
という感じですね。
「へぇ~。
里美ちゃんって、物知りだね~。」
……でも、この人は、そういうこと
……チューニングに関することは、全く知りませんでした。
わたしの趣味とは、違う世界の車好きみたいです。
「オレのソアラは、高速で250は、余裕だよ!
ランボルギーニにも負けないよ!」
……と。
ソアラの自慢話は、いいんですけど……
ランボルギーニは、ノーマルでも300キロ近くは、出るんですよ。
エンジン系がノーマルのソアラだったら、スピードリミッターが効くはずです。
250キロは、ムリなんじゃ……
竹田さんの画像を見る限りでは、2リッターのNAかターボですね。
とてもじゃないけど、ノーマルの2リッタークラスだと、高速では、ランボルギーニには、勝てませんよ。
……どうにも、趣旨が違います。
ソアラが250キロ出る……と言うわりには、メカ的な話しは、いっさいありません。
「足まわりは、どこのモノですか?」
わたしが尋ねると……
「……えっとね………
シャコタンでかっこいいよ!」
(どこのメーカーのショックとサスですか?
……というイミなんだけど……)
「排気系は、どこのですか?」
「エキゾーストは、かなりいいサウンドだよ。
里美ちゃんに、聴かせてやりたいなぁ~。」
(だから、どこのマフラーですか?!)
話しになりません。
すぐに話しをすり替えて……
どこのドライブコースがいい
……とか。
どこの夜景がキレイ
……とか。
どこの温泉がいい
……とか。
まぁ……そういうことを楽しむのもアリなんですけど……
わたしの趣向とは、違うんです。
聞いていて、少しウンザリしてきました。
「じゃあ今度、ソアラで阿蘇の温泉に行こうよ~。」
しつこいです!
「わたし……彼氏がいますから……」
「里美ちゃんといっしょに、温泉に入りたいなぁ~。
オレ、混浴できるところ知っているんだ!」
「………。」
などと言っています。
たわけがっ!
わたしの話しも聞いていません!
ハッキリ言って、こんな人……
キライです。
まぁ……
温泉は、好きですけど……。
好きですけど……こうじさん以外の男の人とは、死んでもいっしょには入りません!
プンプン!!
……まぁ、わたしも、はっきりと断ればよかったのでしょうけど……。
みんながシラけると思い……
強く言えませんでした。
そうしたら、この人も調子に乗ってきて、やたらとわたしに、お酒をすすめるんです。
お酒は、キライじゃないけど……
この人といっしょでは、おいしくありません。
こうじさんとなら、おいしいのに……。
それに、やたらと、わたしに触ろうとします。
はじめは、肩や腕に、ポンポンくらいだったので、そこまで気にしませんでした。
……それがいけなかったのでしょう。
次は、わたしの指に触ってきて……
「里美ちゃんの指って、
キレイだね~。」
手を繋ごうとしてきました。
気持ち悪いです!
これは、きっぱりとお断りしました。わたしに触っていいのは、こうじさんだけです。
触れてほしいのは、こうじさんだけですから!
それに、この人の触り方が とってもイヤです。
こうじさんみたいに、やさしくないんです!
はっきり言うと、ベタベタという感じで、とっても不快です!
……あっ?
やさしくだったら、触っていい……
ということじゃないですよ。
あくまで、基本ということです。
わたしがやさしく触れてほしいのは、こうじさんだけですからね!
あまりにしつこいから、見かねたミウが助けに来てくれました。
わたしは、ほっとしました。
でも……束の間です。
この人は、なにを勘違いしているのか?
ミウが自分のことを気に入っている……と?
思い違いも、甚だしいです!
ミウには、「山中けんじさん」というカッコいい彼氏がいるのです!
あなたの出番なんてありません!
たしかにミウは、美人です。
あなたが勘違いするのも仕方ないかもしれません。
ミウには、わたしと同じ年とは、思えないほどの色気がありますからね。
もちろん今までも、男の子からの人気は、すごかったです。
でもミウには、彼氏とかはいなかったのです。
ミウの理想は、高いんですよ!
あなたのような人には、なびきません!!
プンプン!!!
……だいぶ、鬱憤がたまってきているカヤちゃんでした。
カヤちゃん……爆発中!
そうだよね。
いくらかっこいい男の子からでも、イヤなものは、イヤ。
やっぱり、ちゃんと話しができる人がいいですね~。
そういえば、サンリオの人気投票が終わったね。
見事に1位は、シナモちゃん!
もうほとんど、殿堂入りだね。
アエカちゃんは、喜びまくっているでしょう。
2位は、ポチャ!
ポチャファンの逆襲の結果ですか?
ミウちゃんは、泣いて喜んでいます。
そして、3位は、我らがクロミちゃん!
すっかり、定位置になってしまったクロミちゃんです。
でも、いいんです。
「来年こそは、アタイが勝つ!」
これこそ、クロミちゃんですね。
「来年は、もっと応援するよ!」
カヤちゃんも燃えています。
さておき次回は、うたげもたけなわですよ~。
こうじくん。
間に合う?
では、お楽しみに。




