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天使が微笑む日  作者: ラビットアイ
89/117

第89話 攻(2)

 しのぎ合いなのです。


 出口がキツい右カーブを 3速全開で行きます。

 3速で7000rpmまで、引っ張り、すぐに4速全開です。

 このストレートで、ぼくのセブンでも、150キロくらい出ているみたいです。

 このストレートで、スピードメーターを見る余裕は、ありません。

 見るヒマがないのです。


 1度……

  命がけで……

   チラッと見たところ……


 針が150あたりにありました。


 たぶんターボ勢だと、160近く出るかもしれませんね。

 そして、このストレートには、一カ所 段差があります。

 ぼくたちは、この段差をかわすラインを取ります。

 それでも、やっぱりマフラーを擦ります。

 火花が出ます。

  暗闇の中に、火花が散るのです。


 見た目は、きれいですけど……

要注意度は、マックスです。


 ぼくは、マフラーが当たるところにステンレス製の自作ガードを付けています。

 これで、マフラーへの直接的なダメージを防げます。

 他の仲間たちも、似たような対策をしていますね。

 そういう情報も、先輩たちから、受け継がれています。


 全開ストレートを抜けると、最終コーナーへと、突入します。

 この最終コーナーは、広い目で見ると、大きなS字コーナーになっています。

 マックススピードから左カーブへと入ります。

 ブレーキングと3速シフトダウンして、左カーブへと突入します。

 ここでのスピードダウンは、最小限でがんばります。


 なぜなら……

  次が見せ場ですから。


 さぁ、見せ場の右カーブです。


 さっきの左カーブの出口から、アクセル全開です。

 ステアリングで微調整しながら最終コーナーを抜けます。

 最終コーナーの左エリアは、ギャラリーエリアとうどん屋があります。

 このうどん屋が、ぼくたちのたまり場ですね。

 だからこそ、仲間たちの目の前を いち速く駆け抜けたいのです。


「アイツ……速え~!」


 と、言われたいのです。


 だからこそ、この最終コーナーが、イチバン気合いが入ります。

 


 うどん屋を抜けると、最後のストレートです。

 このストレートは、上りになっているので、いかに最終コーナーを速く立ち上がるのかが勝負です。

 かなりのトップスピードに差が出ますからね。

 最終コーナーを3速全開で抜けて、4速全開です。

 ここでも、150くらいは、出ているはずです。

 ストレートエンドに左カーブが迫ってくると終わりです。

 スローダウンして左カーブが抜けると、右手に、ちょっとしたスペースがあります。

 そこで、Uターンします。


 Uターンしたら、今度は、下りバージョンのアタックです。



 ……おっと?


 下りバージョンは、次の機会に紹介しましょう。


   少し休憩に入ります。






お疲れさまです。

 こうじくん。

南畑ダムのコース紹介をありがとう。


 たのしそうですね。



では、次回は、

 ……ちょっとした、アクシデントが……


やっぱりですか?


 お楽しみに。







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