第78話 遊(7)
後日談。
では、そろそろ、おやすみしましょう。
ぼくも、疲れましたよ。
きのう……実家から、おフトンを持ってきていて、よかったです。
里美さんと、アエカの女の子チームは、このおフトン。
ぼくは……男の子チームだから、マイおフトンで、ひとりゆっくりと。
………そうなるはずだったのに……。
またしても……なんで?
……どうして?
里美さんと、アエカの強行で……おフトンを合体!
そして……なぜか………
ぼくが、まん中です。
そして、ぼくの右側に、里美さん。
左側には、アエカです。
いわゆる……
「川の字」というやつですね。
意味がわかりません。
ですが……
すでに、決定事項のようです。
ぼくに、拒否権は、ないようです。
……あるはずもありません。
ならば……ぼくのとる手段は、ひとつです。
「おやすみ~!」
速攻マッハで、ぼくは、寝ます!
フライングもなんのその!
寝たフリでもいいです!
とにかく、寝ます!
……ですが
………ふたりは、ぼくを
……やすらかに………
見逃してくれるはずがない
………ですね?
………はい。
「こうじさん♪
わたしたちを 撫で撫でしてくださいね~♪」
「撫で撫でしてね~♪
お兄ちゃん♪」
両サイドから、ガッチリ、ホールドされています。
……いえ、失礼。
ふたりが、かわいらしく、ぼくに抱きついています。
……良質の抱きマクラのように……。
(………ん?)
いまだに、よく意味がわかりません?
里美さんは、わかりますよ。
ぼくの彼女ですから……
コホンッ。(テレ)
……でも……なんで?
アエカまで?
「いいやん!
お兄ちゃんも、久しぶりで、うれしいでしょ!」
やけに、かわい子ぶりっ子のアエカさん。
目的は、ナンでしょう?
……まぁ、昔は、アエカといっしょに、よく寝ていましたけど……。
いつの話しですか?
……久しぶりに、ぼくのおフトンに入ってきたアエカの表情は………
まるで、あの頃の……アエカでした。
ぼくは、ほんとうに、懐かしく思いました。
こんなに、素直なアエカは、ほんとうに…………。
お兄ちゃんの負けですね。
「ふふふ。
こうじさん……あったかいです♪」
やっぱり、天使の微笑みの里美さんです。
(仰せのままに……。)
「お兄ちゃんのニオイだぁ~。
くさ~い♪」
(……まったく……この妹は………)
はいはい。
わかりました。
わかりましたよ。
ふたりとも、撫で撫ですればいいんですよね!
半分ヤケです。
こうなったら、ぼくの「撫で撫でテク」を………
カヤちゃん(ネコ)をご満悦にさせる撫で撫でテクを………
十分に堪能してください!
こうじくん。
男の子は、黙って行動するノミ!
まぁ……こうじくんの気持ちも、わかるけど。
でも、それを受け止めることも、器量だよ。
オトナだよ。
さて、次回は、素直になったアエカちゃんの妄想です。
お楽しみに。




