第77話 遊(6)
そんな妄想を楽しみながら……鳥栖インターに、到着です。
福岡へ帰る方は……なかなか、複雑ですよ。
長崎方面、熊本方面……そして、福岡方面への3方向に、分かれますからね。
いささか、この「ナビくん」も、慌ただしく案内しています。
お疲れさん。
無事に、分岐を過ぎて、本線に合流しました。
では、基山パーキングエリアで、休憩しましょう。
ぼくも、少し疲れました。
パーキングエリアに、シルビアを停めると、すぐに……
「……あっ?
すみません。
……すっかり、眠ってしまいました。」
里美さんが、起きました。
「いえいえ。大丈夫ですよ。
カヤさんのシルビアちゃんを堪能していました。
いい車ですね。」
それに……
里美さんのかわいい寝顔も、見れましたし……。
「ふふ。
ありがとうございます。
こうじさんになら、いつでも、貸してあげますよ♪」
「……ありがとうございます。
……でも、浮気をすると、セブンくんが、怒りそうですね。」
「あははっ!
そうですね~♪」
こんな会話を 里美さんとできることに、ぼくは……
しあわせを感じます。
そして、里美さんの笑顔は、ほんとうに、かわいいです。
ほんとうに、ありがとうございます。
「……う~ん。
………ここ……どこ?」
半分、寝ぼけているアエカです。
我が妹は……
やっぱり………
「基山パーキングだよ。」
「……おしっこしたい~。」
……まったく、この妹は!
まだまだ、レディーのたしなみがありませんね。
やっぱり……こどもです。
「はいはい。どうぞ。」
ぼくは、シートを倒れて、通路を空けます。
「……あっ?
わたしもです……。」
少し、恥ずかしそうな里美さんです。
これですよ!
この恥じらいが、大切ですよ!
妹よ!
無事に、地元福岡へと、帰ってきました。
「もう遅いけど……
夜ごはんは、どうします?」(こ)
「わたし。お弁当でいいよ。」(ア)
「わたしも、お弁当でいいですよ~。」(カ)
「わかりました。
……えっ?でも……
どこで食べるんですか?」(こ)
「もちろん。こうじさんち!」(カ)
「もちろん。お兄ちゃんち!」(ア)
……すっごく、ハモりましたよ!
マジで、双子ですか?
それとも………
まぁ、いいですけど。
じゃあ……帰り道に「マックスバリュ」がありますから、そこで、入手しましょう。
初ハーモニーランドのプチ宴会が、できますね。
「ラッキー!
お弁当とか、お惣菜が半額になっているよ!」(ア)
「スイーツも、半額になってる♪」(カ)
「やった~!
じゃあ、早めにゲットしようよ!
カヤさん!」(ア)
「うん。そうだね♪」(カ)
スイーツコーナーに、突撃するふたりです。
見ていて、とっても、かわいいふたりです。
ぼくは、あまり、甘いモノに、興味がないから、ピコピコには、なりませけど……。
その気持ちは、よく理解できますから。
……だってね………。
ぼくの大好きな「鶏のからあげ」も、半額になっていますので!
……ということで、
ぼくも、おつまみを選びましょう。
おお~!
ナイスです!
おいしそうなお惣菜も、まだ残っています。
しかも、半額です!
半額……とっても、魅力的な響きですね。
……やっぱり、ぼくも……
ピコピコになっていました。
食料をゲットして、ぼくのアパートに着いたのは、PM9:00過ぎでした。
「お疲れさまでした~。」
「お疲れさまでした~♪」
「お疲れさま~♪」
いや……ほんとうに、疲れましたよ。
でも……たのしかったです。
「じゃあ。わたしたちは、お風呂に入ってくるから、お兄ちゃんは、宴会の用意ね♪」(ア)
「……えっ?
ふたりで入るの?」(こ)
「もちろんよ!
……のぞいちゃダメだよ~♪」(ア)
「お……お兄ちゃんは、そんなことは、しません。」(こ)
「ほんとうに~?」(ア)
「ほんとうです!
いいから、早く入ってきなさい!」(こ)
「はぁ~い。
じゃあ、カヤさん。
いきましょう。」(ア)
「はい。」(カ)
変わらず、いい返事の里美さんです。
「……ちょっとだけなら、のぞいてもいいよ♪」(ア)
「………なっ………」(こ)
………なにを言っているんでしょうか?
この妹は?
……思わず、想像してしまいました。
(…………。)
「えへへ。
運転をがんばってくれたご褒美ですよ~♪」(カ)
「きゃあ~!
かわいい!
カヤさん!」(ア)
なぜか、じゃれているふたりです。
「……というわけだから……
ちょっとなら、いいよ♪
お兄ちゃん♪」(ア)
………うっ!
なんて……かわいい……
もとい。
凶悪な笑顔のふたりでしょう!
……これは……?
アノ……パターンですね!
絶対に、ワナですね!
ふふふ。
ぼくにも、学習能力は、あるんですよ!
「はいはい。
わかったから、早く入っておいで。」
もう……ワナには、ハマりません。
「残念~。
じゃあ……お兄ちゃん、よろしくね~。」(ア)
「おねがいします。
こうじさん。」(カ)
わかりました。
では、ぼくが、きっちりと宴会の用意をしておきましょう。
「了解です!」
「サッパリしたね♪」(ア)
「サッパリしました~♪」(カ)
「お兄ちゃんも、入っておいでよ。くさいから♪」(ア)
「お兄ちゃんは、臭くありません!」(こ)
……ほんとうに、なんて妹でしょう!
ぼくを絶対にオモチャにしています!
「あははっ。
やっぱり~なかよしだね♪」(カ)
「違うし!」
「違います!」
……やっぱり、息ぴったりのぼくとアエカでした。
「お疲れさまでした~!
カンパ~イ♪」
やはり、音頭をとるアエカです。
ほんとうに、元気ですね。
「カンパ~イ♪」(カ)
……別にいいですけど……。
「かんぱい。」(こ)
くぅ~!
やはり、この一杯が、おいしいです!
疲れた体に、染みわたります!
「ぷはぁ~!
さいこ~♪」(ア)
「……ちょっと?アエカさん?
なにを飲んでいるんですか?」(こ)
「カクテルチューハイ!
柚子レモン!
おいしいよ!」(ア)
「……はぁ~?
ぼくの記憶によると、キミは、高校3年生だと思うんですけど。
高校3年生だと、17才だと思うんですけど!」(こ)
「ええ~!別にいいやん!
お兄ちゃんだって、中学のときから、飲んでたやん!」(ア)
「……えっ?
中学から……ですか?」(カ)
「そうなんですよ~。カヤさん。
信じられます?」(ア)
「こうじさん……って、
不良さん……だったんですね?」(カ)
「いや。
お兄ちゃんの場合は、不良……というよりも、不適合者……というやつですね♪」(ア)
(ぶっ!)
思わず、吹き出しそうに、なりました。
妹よ………
あまり、お兄ちゃんの過去を暴露しないでください。
「あははっ!
不適合者ですか~♪
かわいいです~♪」(カ)
「……えっ?」(こ)
里美さん……
不適合者……って、かわいいんですか?
もしかして……もう、酔ってます?
「あははっ!
カヤさんって、おもしろいね~♪」(ア)
アエカも、すでに、上機嫌です。
………どうなるんでしょうか?
この宴会………。
少し、コワイです。
まぁ……ぼくの心配をヨソに………
宴会は、たのしく終わりました。
今日の写真を見ながら、ハーモニーランドの余韻を
存分にたのしみました。
お疲れさまでした。
たのしくて、なによりでした。
アエカちゃんは、すっかり、お兄ちゃんっ子に、戻りましたね。
よかった。よかった。
……でも、アエカちゃん。
お酒は……まだだよ。
まぁ……自宅だったら……。
いえ。
いけません!
しかし、半額パワーは、偉大です!
絶対に、ピコピコになりますよね!
飲み過ぎに、注意してね♪
では、次回は、後日談です。
カヤちゃんと、アエカちゃんの計画が……
お楽しみに。




