第64話 妹(3)
「えっ?
アエカ来てたの?」
「はい。
かわいい妹さんですね。
わたしたち、お友だちに、なりました。」
「……うっ。
……マジですか?」
「マジです。
今度のハーモニーランド・ツアーにも、いっしょに行くことに、なりました。」
「マジですか?!」
「マジです。」
「……まぁ
……ふたりが、いいなら……」
「ふふ。
ありがとう、こうじさん♪」
すりすり♪
わたしは、先輩に甘えます。
たぶん……
アエカちゃんが、いっしょだと……
先輩は……
「お兄ちゃん」に、なりそうだからです。
だから……
ふたりっきりのときには、存分に甘えますよ♪
ねっ先輩❤︎
ちょっとだけ、後日談。
「いただきます。」
先輩が、わたしの作ったカレーを 食べはじめました。
わたしは、内心………
うまくできたかどうか?
………とっても、心配です。
ドキドキです。
……だって
………作っている途中なんて
……コワくて
……味見なんて
……出来なかったから………。
「おいしいっ!」
先輩のオメメが、全開です。
(きゃっ!)
とっても、かわいいです!
(…………はぁ~~。)
ひと安心しました。
おいしくできたようです。
「いただきます。」
わたしも、ひとくち。
パクリ。
「……あっ?
おいしい!」
わたしが作ったカレーは、りっぱにおいしかったです。
ちなみに、今日のカレーは、「トリ肉カレー」です。
ふつうは、牛さんや豚さんが主流ですけど……。
この前……先輩が……
「ぼくは、トリ肉が大好きです!」
……って、言っていたから。
それに、わたしは、トリ肉カレーを作るのが、初めてでした。
だから……
こんなにも、おいしくできたなんて……。
なにかの能力が、開花したのでしょうか?
自分でも、信じられません。
……やっぱり、「愛の力」かしら?
(きゃっ!)
「うんうん。
すっごくおいしいです!」
先輩は、夢中で食べてくれています。
その笑顔だけで、大満足です。
「ほんとうに、おいしくです!
ありがとう…………
カヤ……。」
「……………!」
もうっ!
先輩ったら、それは、反則です!
不意打ちです!
わたしは、自分の顔が、真っ赤になっていることを 自覚できます。
(きゃあ~! 恥ずかしい!)
………でも、先輩の顔も、真っ赤でした。
「カヤ。」
……と、呼んでくれた先輩も……
ほんとうに……
真っ赤っかです。
「……ありがとうございます。
ニコッ♪」
がんばってくれた先輩への せめてものお礼です。
わたしの笑顔をどうぞっ!
「……えっ?
………かわい…………
じゃなくって………
ありがとう……は、ぼくのセリフですけど……。」
キョトンとしている先輩。
……やっぱり、先輩は、まだまだ、乙女心が、わかってないようですね。
まぁ……そんなところも、かわいいんですけど♪
「ふふふ。」
わたしが笑うと………
「カヤさんの笑顔………
ぼくは、ほんとうに、大好きです。」
「………。」
またまた、真っ赤になるわたしです。
もうっ!
ほんとうに大好き!
………見事なバカップル全開のふたりでした。
ほんとの後日談。
「ねぇねぇ、アエカちゃん?
こうじさんって、カヤちゃん(ネコ)に、やさしいの?」
「うん。
アレは、ちょっと異常だね。
ウチには、4匹のネコちゃんがいるんだけど……
みんな、お兄ちゃんが好きみたいなの。
お兄ちゃんが家に帰ってくると、みんなでお兄ちゃんに、スリスリするんだよ。
お兄ちゃんも、大好きなんだろうね。
ずっと……みんなを撫で撫でしているよ。
……でも、その中でも、カヤちゃん(ネコ)が、いちばんお兄ちゃんに、ベッタリかなぁ~。
寝るときには、絶対にいっしょなの。
……で、お兄ちゃんは、またずっと……カヤちゃん(ネコ)を撫で撫でしているよ。
……まるで、恋人同士みたいなのよ。
……あっ?
恋人は、カヤさんですけど……。」
思わずわたしは、先輩から、いつもやさしく撫で撫でしてもらっていることを思い出して………
真っ赤になってしまいました。
そんなわたしを見て、アエカちゃんは、なにかを悟ったのでしょう。
「もしかして………
カヤさんも、お兄ちゃんに撫で撫でしてもらってるの?」
「……えっ?
………えっ?
…………その………」
アエカちゃんの言葉に、あたふたするわたしです。
こんな態度のわたし………アエカちゃんに、バレバレですね。
「いいなぁ~~カヤさんは。
わたしも…………」
「……わたしも?」
「……あっ?
ち……違うの!
そ……そういうイミじゃ……
なくって………」
今度は、アエカちゃんが、あたふたしています。
ほんとうに、かわいい妹さんですね。
「じゃあさ。
ハーモニーランドに行った帰りは、みんなでこうじさんのお部屋に、お泊まりしようよ。
そして3人で、いっしょに寝ましょう!」
「……えっ?
………3人で???」
「そう!3人で!
そして……こうじさんをまん中にして、3人で寝るの。
……で、わたしたちも、いっぱい撫で撫でしてもらおう!」
「カ……カヤさん………
それは………」
やっぱり、天然で、どこかズレている里美カヤさんでした。
「あっ?そうだ!
アエカちゃん、明日ヒマ?」
「……えっ?
……はい。
たぶん………」
「じゃあさ。
明日、学校が終わったら、キャナルに行こうよ。」
「キャナル?」
「うん。
キャナルのサンリオショップに行こう!
ハーモニーランドのアイテムをゲットしましょう!」
「うん!」
「じゃあ、明日、連絡するよ。」
「うん!
じゃあ、また明日ね。」
そして………
ふたりの作戦は、大成功しました。
ただ………
こうじくんは……かなり、疲れ果てていたらしいですよ。
「里美さんとアエカ………
なんだか……最強コンビです……。」
by こうじ。
この話しは、また後日に………。
ふふふ。
やっぱり、女の子たちは、最強だね。
……こうじくん。
がんばってね。
そうそう……トリ肉カレーって、わたしも大好きです。
けっこうあっさり系になって、野菜のおいしさが、引き立つカレーだと思います。
福岡人は、かなりの「トリ文化」だから。
カヤちゃんとアエカちゃんは、いいお友だちになりました。
ふたりで、サンリオショップに行って、ピコピコになっている姿が、想像できます。
ハーモニーランドが、待ち遠しいね。
さて、次回は、カヤちゃんの待ちに待ったシルビアちゃんの納車です。
やっぱり……プチハプニングが起こりますよ~。
では、お楽しみに。




