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天使が微笑む日  作者: ラビットアイ
44/117

第44話 契

 あっ………と?

すっかり、忘れていました!


 お茶が、大沸騰しています!


これが、油だったら、大惨事になっていたかも?……です。

 ほんとに、火は、気をつけましょう。


 ……あっ?

  もう一つ、大事なことが……。


「里美さん。

 時間……ほんとに、大丈夫ですか?」


 そうなのです。

こんなに、遅くなってしまったら、絶対に、ご両親は、心配しますよ。


「………あのぅ……

  じつは……今日………

 ミウと、遊ぶから……そのまま………

  泊まる……って……。」


 (な…な……な………なんですと~!!!)


 泊まる……って、ぼくのところにですか???


 「………ダメ………ですか?」


 里美さんのとってもウルウルした瞳……

凶悪です!

 ……いえ。

 かわいすぎですよ!


 まぁ………

  ぼくには、拒否権がないようです。


「…………わかりました。」


 (はぁ……………。)

 なんか、今日は、驚きの連続で、そこまで動じなくなってしまいました。


 里美さんは、お泊まりすることを ご両親に、言っていた?

 ………ということは………

ぼくのところに来る覚悟を 決めていた?

 ……ある意味、すごい大胆な行動ですね。

意外な一面を持っている、里美さんです。


 ……まぁ、でもよく考えると……

それは……ぼくの責任であって………

里美さんに、そこまでさせてしまった……

ぼくの責任でしょう。

 だから、その責任は、きっちりとらせてください。


 でも……ウソは、ダメですよ。

……そのウソをつかせてしまったのは、ぼくですけど…………。


 だから、こうしましょう。


「里美さん。

 ご両親は、里美さんの交際に、反対なんですか?」


「………そうですね~。

 どちらかというと、賛成してくれると思います。

 問題は……

 問題なのは……姉ですね。」


「お姉さん?」


「はい。

 姉は……5つ上の姉なんですけど………

 わたしをネコっかわいがり過ぎで……

 過保護で……。

  だから、先輩に……

 絶対に、迷惑をかけると、思います。」


「な……なるほど………お姉さんですか?

 ぼくのウチとは、反対ですね。」


「………反対?」


「はい。

 ぼくには、ふたつ年下の妹がいるんですけど……

 妹は、違う意味で、すごいんです。

 ぼくを最低の人間だと、言っています。

 ……まぁ、否定は、できないんですけど……。

  ……で、里美さんがぼくと、付き合っていると、わかったら、絶対に里美さんを説得しに来ると、思います。

「お兄ちゃんとは、付き合わない方がいい!」

 ……って、絶対に、言ってきますよ!」


「あはははっ!

 おもしろそうな妹さんですね~。」


「いえ。

 おもしろくないと思います。

 ぼくには、ほんとに、うるさくて……

 ぼくがひとり暮らしを 始めても、

 ここに、勝手にやって来て、部屋に居坐るし……掃除なんかも、勝手にするし……。」


「……えっ?

 お掃除を……ですか?」


「はい。

 その理由も、すごいんです。

「お兄ちゃんは、くさいから、他の部屋の人に、迷惑をかける!」

 とか、言うんですよ。

 マジ、ひどいです。」


「……えっ?

  先輩って……くさいんですか?」


「………いえ、いえ。

 たぶん、大丈夫と思いますよ。

 ちゃんと、毎日、お風呂に入っていますから……。」


「ほんとですか~?

  どれどれ~~?」


 そう言って、里美さんは、またぼくに、抱きついて、「クンクン」と、ニオイを嗅いでいます。

 まるで、我が家のネコちゃんと同じです。


  かわいい!



「ふふふ。

 これが、先輩のニオイかぁ~。」


「……えっ?

  ぼく……くさいですか?」


「ふふふ。

 いいニオイです。

 わたしの大好きな人のニオイだもん!」


  ………ズギャンっ!


 なんて……かわいいことを言ってくれるのでしょう!

 この娘は…………。


「先輩。

 ……たぶん、妹さんは、違う意味でのヤキモチですよ。」


「ヤキモチ?」


「はい。ヤキモチです。

 他の女の子に、大切なお兄ちゃんを取られるかも?……って。

 だから、色々と、理由をつけて、この部屋に、来ているんですよ。

 ………わたしが取っちゃったけど。」


「そ……それは…………。」


 ちょっと、テレくさいですね。



  ………あっ?


 「テレ」は、くさくないですよ!











 こうじくん。

いい傾向ですよ。

なかなか男前ですね。


………しかし、カヤちゃんは……。


女の子は、いざとなると、最強ですからね。

意外な一面が、わかって、よかったね。


さて、次回は……

まだ少し、ドタバタと……。

お楽しみに。





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