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天使が微笑む日  作者: ラビットアイ
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第36話 触

 徒歩にて、10分ちょっと…。

ぼくの住むアパートに、到着して、セブンくんのところへと、里美さんを招待します。


 セブンは、乗らないときには、カバーをかけています。

 全塗装もしたし、直射日光や雨は、天敵です。

  雨漏り防止にも、なります。

   なにせ、古いですから。


 さて……カバーを外して、セブンくんの登場です。


  ジャ~ン!

   どうぞ!

 この子が 愛車のセブンくんです!

 

 暗くても、そのボディーに反射する光沢が、とてもキレイです。

 我ながら、ボディーメンテナンスが、よくできていると、思います。

 ボディーカラーは、「ライムグリーン」。

日本語で言えば……「みどり色」。

 みどり……葉っぱの色ですね。

マニアに、言わせると、「アマガエル」色のセブンです。


 じつは、このセブンを「みどり色」に、全塗装するきっかけは………

 ぼくも、「グループA」の「共同石油GT-R」が、大元なのです。

 そして……そのGT-Rをドライブする「土屋圭一選手」の大ファンだからです。


 当時の「共石GT-R」は、土屋圭一選手と高橋国光選手のコンビでした。

 高橋国光選手は、言わずと知れた、レジェンドですね。

 そして……この九州の地「オートポリス」にて、優勝を果たしました。

 偶然にも、そのレース観戦には、ぼくもオートポリスに、来ていました。


 もう……大興奮でした!

  一生、忘れられない思い出です。


 さっき、里美さんは……

「カルソニックGT-Rのファンです。」…だと、言っていました。

カルソニックGT-Rは、はっきり言って、

共石GT-Rのライバルです!

  天敵です!


 そして、里美さんは、大の日産のファンです。


 ………なかなか天敵同士の 

    ぼくと、里美さんですね。

  ……まぁ、少しさみしいです。


 さみしいですけど……

  天敵ですけど………


 里美さんと、お話しできることは、感謝したいですね。


 あるマンガでは……

「強敵」…と、書いて、

「とも」…と、読んでいました(笑)。


  まぁ、ボケは、ほどほどで……。



「わぁっ! カッコイイです!」


 里美さんは、セブンくんを見るなり、大興奮のようです。

   お耳ピコピコ!

   しっぽフリフリ!

 まるで、子犬のようです。


   めちゃくちゃ、かわいいです!


 セブンくんのドアを開けて、室内も解放します。

 あたりは、真っ暗ですけど、ぼくの部屋の灯りをつけると、ふつうに明るいですから大丈夫です。

 セブンくんは、ぼくの部屋の前に、駐車しています。

ぼくの部屋は、1階なので、ベランダは、ありません。

代わりに、縁側があるのです。


  さすが、昭和のアパート!

   シブいです!


 まるで、サザエさん家の縁側と、いっしょです。

 ぼくは、この縁側が、大好きなのです。

  めちゃめちゃ気に入っています。


 今の涼しい季節は、縁側に座って飲むビールが最高です。

 夏は、少し暑いですけど……

夕涼みで……ウチワ片手に、この縁側で飲むビールが、なんともオツで……。

 冬は、ハンテンを着て……

  熱燗を……。


 ……おっと?

  すみません。

またまた、トリップしていました。

  話しを 戻しますね。


 だから、いつでも見れるように、縁側のすぐ先に、セブンくんは、駐車しています。


 ちなみに、ぼくの部屋は、1階のいちばん奥の部屋です。

 このアパートは、1階に3部屋。

2階にも、3部屋…の計6部屋のボロアパートです。

 しかも、入居者は、1階部分は、ぼくだけです。

 2階部分は、すべて埋まっていますけど……。

やはり、2階は、人気なのでしょう。

 いかに、ボロアパートと、言えども…。


 住人も、ぼくと同じように、ビンボーっぽい人ばかりで、気さくな人たちばかりです。

 なので、あまり気を使わなくていいです。

 それに、みんな……留守が多いみたいですから。

  今日も、誰もいないようです。

   他の部屋は、真っ暗です。


 だから、騒音は、あまり気にしないでいいですよ。

 そのせいもあって、里美さんのテンションは、マッドマックスです(笑)。


「先輩! シートに座ってもいいですか?」

 ピコピコの里美さんです。

 もちろん、オッケーですとも。

死ぬほど堪能してください。

 でも……注意事項も、あります。


「いいですよ。 

 でも、アクセルは、踏んじゃダメですよ。 キャブだから、カブります。」


「はい。」


 本日2度目の最強「はい。」です。


 もう……すでに、お礼は、いただいた感じです。


「やっぱり、セブンって、低いですね~。教習車と全然ちがいます!」


「13インチのタイヤで、レースサスを入れてます。だいぶ落ちてますね。段差には、とくに気をつけていますよ。」


「あははっ! ショッピングモールとか、たいへんそうですね~。」


「おそらく……。まだ行ったことありませんけど……。」


 さらに、元気モリモリの里美さん。


「ふふふ。 

 運転席のフルバケットシートって……わたし、初めてです。すっごくピッタリしますね!

 わぁっ! 

 ハンドルも重いですね! 

 でも、雰囲気あります!」


「このロールバーもすごいです!

 ほんとに、ジャンルジムですね~!」


「あっ? 追加メーターもある!

 これは……油圧計と油温計ですか?」


「ビタローニって、やっぱり……カッコイイです!」


 なんとも、かわいいオクチから、マニア度120%の言葉が、出ています。


 ほんとうに、うれしそうな里美さんですね。








 



いや~。

念願のセブンに、めちゃめちゃ大興奮のカヤちゃんですね~。

よかったね。


こうじくんも、自分の愛車を褒めてもらえて、かなりのご機嫌ですよ~。


こうじくんのアパートは、なかなかシブいアパートみたいですね。

いや~。うらやましい。


わたしも、縁側って、大好きです。


縁側に座って……

ビールを……


ああ~最高ですね。


……おっと?

 すみません。


では、次回は……

まだ、もう少し、カヤちゃんの興奮に、

付き合ってくださいまし。

お楽しみに。





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