第33話 宴(2)
住宅地のはずれにある「あじまさ」さんに、到着しました。
もちろん今日は、予約しています。
「ガラガラ~」
日本風の横開きの扉を開けます。
「いらっしゃい!」
「こんにちは、大将。
今日は、よろしくおねがいします。」
「おうっ。 おまかせ!」
大将は、機嫌よく答えてくれます。
「こんにちは。」
里美さんも、笑顔のあいさつです。
「いらっしゃい!」
大将の様子が………。
……なにやら、ニヤニヤと、ぼくの方を………。
まぁ、大将の言いたいことは、わかりますよ。
ぼくが、けんじ以外の人と……
しかも、こんなにかわいい娘と、いっしょなのです。
いろんなことを 詮索しているのでしょう。
「ステキなお店ですね♪
今日は、お世話になります。」
里美さんからの破壊力満天の笑顔攻撃でした。
「お……おうっ。 ……よろしく。」
テレている大将です。
オッサンが、ニヤけていますよ。
ぼくも、それを見て、少しニヤリと、返します。
(大将も、ぼくといっしょやん!)
では、お席に、案内されて……
まずは、乾杯ですね。
はじめは、「生ビール」でいきましょう。
バス停から、ここまで徒歩10分くらいです。
少し気候も暖かくなってきたから、ノドが渇きましたね。
………ということで………
「免許取得おめでとうございます!」
「ありがとうございます~。」
ぼくと里美さんは、乾杯します。
くぅ~~。
おいしいです!
「なんかとっても、いい雰囲気のお店ですね。 わたしも、こんな感じ大好きです。」
おっと?
里美さんにも、喜んでもらえたようです。
「いただきま~す。
………………うぅ~ん!
お刺身も、すっごくおいしいです~。」
さっそく、お刺身に、舌ずつみの里美さんです。
今日のお刺身盛り合わせは、「タイ」「イカ」「マグロ」「ブリ」「シマアジ」「サーモン」「サザエ」の豪華盛り合わせです。
とっても、おいしそうです。
さすが「あじまさ」です。
里美さんも、海鮮料理は、好きだと言っています。
安心しました。
「なんでも好きなモノ 頼んでください。」
「お言葉に、甘えます。」
里美さんの 手を合わせたお礼の仕草は、ほんとかわいいです。
……おっと?
見とれている場合では、ありませんね。
せっかくの おいしいお刺身ですから、日本酒がほしいですね。
「里美さん。
日本酒は、大丈夫ですか?」
……あれ?
よく考えたら、里美さんって、まだ18だったよね?
大丈夫かなぁ?
ぼくの疑問も、ありますけど……
目の前の里美さんは、すでに、おいしそうに、生ビールを飲んでいました。
……まぁ、いいか。
ぼくも、中学のときから、飲んでいたし…。
「はい。大丈夫です。
先輩も、日本酒…好きなんですか?」
……も?って、ことは………
「はい。ぼくも、日本酒が好きで……
和食のときには、必ずです。」
「わたしも、いっしょです。
お父さんが日本酒好きで……
たまに、夕飯のときに、いっしょにのんでます。」
「お父さんと?」
「はい。 お父さんは、いつも……社会勉強だ……とか言って、わたしに、いろんなことを 教えてくるんです。」
「へぇ~~。
いいお父さんですね。」
「はい。
……わたしの車好きも、お父さんの影響で………。」
「ふむふむ。」
……で、そこからは……
やはり、会話は、車のことがメインでした。
おいしくいただいているようですね。
うん。うん。
新鮮なお刺身と、おいしいお酒があれば、それで、幸せです。
ですが……
まだ、始まったばかりですよ~。
これからですよ~。
しかし、カヤちゃんは、見かけによらずのんべえの気配があるみたいですね~。
やっぱり、お父さんの影響ですかね?
「親を見て、子は育つ。」
……と、言いますからね。
女子大生と日本酒……
なかなか、シュールな絵ずらです。
さて、次回も、ヒートアップする飲み会です。
お楽しみに。




