第32話 宴
バス停で、ぼくは、里美さんを待ちます。
「ピコン♪」
『今、バスに乗りました。』
里美さんからのラインです。
『了解です。〇△バス停で、待っていますね。』
ぼくも、ラインで、返事をします。
このくらいのことも、できるようになったぼくです。
里美さんのご指導のおかげです。
ほんとうに、ありがとうございました。
おまけに、今日のぼくは、ジャージでは、ありません。
ふつうのジーパンに、ふつうのトレーナーです。
もちろん、「いっちょうら」というやつです。
オシャレでは、ないでしょうけど……
ジャージよりは、マシでしょうね。
ぼくは、あまり服を持っていません。
いえ。ほとんど持っていない……と言っていいでしょう。
理由は、明白で……ビンボーだからです。
ぼくの洋服なんて、小さなタンスの「引き出しひとつ分」に、余裕で、収納できるくらいです。
それくらいで、十分です。
まぁ、本音としては……
「洋服を買うお金があったら、すべてセブンくんに、つぎ込む!」
……ですね。
いわゆる「ミツグくん」(貢ぐくん)ですね。
昔……流行った言葉で…
「アッシーくん」
「ヒカエくん」
などの 男の子を揶揄して表現がありましたね……。
…おっと?
話しは、ズレませんよ~。
そんなわけで、ファッションに無頓着なぼくです。
一方で、里美さんは………
(あっ? バスが着きました。)
そして、バスから、里美さんが、降りてきました。
今日の里美さん……
とっても、かわいい感じです。
そうなんです。
里美さんは、けっこうなオシャレさん…なんです。
いつも大学でも、かわいい服です。
今日も、もちろんかわいいですね。
そして、今日の……髪の毛は……
ヘアスタイルは……すべて、おろしています。
初めて会ったときは、ポニーテールでした。
大学でも、うしろで縛っていたし……
まぁ、どれも、かわいいですけど……
おろしても、かわいいですね。
スカーフみたい?…なモノを バンダナ代わりに、巻いています。
とっても、オシャレです。
そして……少し、おとなっぽいですね。
ちょっと……
いえ……かなり、ドキドキしますよ!
ほんとうに、ステキな女の子です。
そうそう……
今日の里美さんの服装です……。
服装は、淡い白のカーディガンに、
中は、うす青い色のふわふわしたワンピースです。
とっても、かわいいです。
いつも、思っていましたけど、里美さんの着ている服は、ふわふわ系のとっても、淡い色の服が多いです。
そして、その服が、里美さんに、とっても似合っていると思います。
そして……その笑顔も………。
「お待たせしました。」
「いえいえ。大丈夫です。
ぼくも、さっき来たところですから。」
何気ないあいさつも、できるようになったぼくです。
「里美さんの服……今日も、かわいいですね。」
このくらいのセリフも、がんばって言えるように、なりました。
「…えっ♪
あ……ありがとうございます。」
少し恥じらう里美さんは、ほんとうに、かわいいです。
「先輩のそういう格好も、ステキです。」
「あ………ありがとう…ございます…。」
里美さんからのカウンターでした。
……でも、まったくダメージは、ありませんでした。
逆に、幸せに、してもらっています。
「ふふ……。」
なぜか、ふたりで、笑いました。
ふたりとも、同じような返事をして……
どこか……
微笑んでしまったのです。
「じゃあ、行きましょうか?」
「はい。」
ぼくは、この里美さんの「はい。」……が
とっても、大好きなんです。
とっても、かわいいんです。
もう……メロメロですね。
マイメロちゃんですね(笑)。
はぁ………。
ノロケですか?
こうじくん……
一体、何回……かわいい……を言うの?
まったく。
まぁ、いいけど……。
りっぱに、デートっぽい雰囲気ですね。
でも、素直に、女の子の服装なんかをほめてあげることは、ポイント高いよ~。
しかし!
最後の「マイメロちゃん」って、なに?
意味わからんし!
オタクのこうじくんをうならせるほどに、
カヤちゃんの服装って、かわいいんだね。
若いって、いいなぁ~。
いえいえ。
失礼しました。
わたしたちも、死ぬまで、オシャレさんでいたいものですね~。
さて、次回も……ノロケですか?
いえ……ヲタトークです。
お楽しみに。




