第28話 妄(3)
中学生のときから、ミウは、かなり目立つ存在でした。
同じ学年なのに、お姉さんっぽく見えます。
わたしと一緒ならば、100%「お姉さん」に、間違われます。
そして、キレイです。
スタイルもいいです。
運動神経もいいです。
男の子たちからの人気も、ぶっちぎりです。
たまに……
「どうして、ミウみたいな女の子が、わたしの親友なのだろう?」
……と、ギモンがありますけど……。
今は、ミウと親友で、ほんとうによかったと思います。
ミウとは、いっぱいお話しをしました。
好きなこと、キライなこと。
好きな趣味のことを………。
ミウは、わたしの車好きのことを 最初に、受け止めてくれた人です。
「あんたって、変わってるねぇ~。」
……と、言いながらも、わたしの車オタクの話しを よく聞いてくれます。
ほんとうに、やさしいミウ。
高校には、女子高に行きました。
わたしが、男子に苦手だったこともありましたけど……。
それでも、ミウは、いっしょの高校を 選んでくれました。
「わたしも、お嬢様を 目指そう!」
…と、冗談を言ってくれます。
実際にミウは、いい育ちの家庭です。
お父さんは、警察関係の人らしいです。
詳しい内容は、わかりませんけど……
かなりの地位だと、思います。
(あの……立派なお家を見ればねぇ~。)
まぁ、お家は、関係ありません。
わたしたちは、親友ですから。
……でも、ひとつ困ったことがありました。
ミウは、高校になってから……
「カヤっちの男子恐怖症を 治そう!」
……と、言い出して、よく合コンの話しを持ってきました。
はじめは、わたしも、断っていたのですけど……
ミウが、あまりにも真剣だったので、合コンをOKしました。
まぁ……わたしの男子恐怖症…もとい、苦手意識は、克服できませんでしたけど。
代わりに、ある楽しみも、できたのです。
それは、ミウがセッティングしてくる男の子の傾向が、似ているのです。
それは……いわゆる「イケメン」…と、呼ばれ系ですね。
色白で、サラサラヘアに、細身の体型。
身長も高めの男子です。
そういう系が、多かったのです。
(もしかして……ミウの趣向かも?)
わたしが知る限り、ミウには、彼氏らしき人は、今までいません。
芸能人の………が好き~。
という話しも、あまりありませんでした。
それが、今回のことで、少しわかったような気がします。
合コン自体には、興味がなかったわたしは、ミウの行動を観察することが、おもしろかったのです。
………結果は………
ミウは、イケメンが好き……ということでは、なかったようです。
それまでは、ドラマなんかの影響で、イケメンにあこがれては、いたそうです。
でも、実際に、会話をしているうちに……
「やっぱり、男は、中身だね!」
…と、豪語しています。
「そうだよね! 男は、中身だよね!」
わたしたちは、またひとつ…共感しました。
ミウの理想のタイプは、「強い人」。
強い人……と、言っても、いろいろあります。
ミウの言う「強い人」とは、精神の強さを言っているみたいです。
強い意志をもって、自分の夢に向かって、がんばっている人が好きみたいです。
簡単に言えば、「熱血」ですね。
そういう、熱い人が好きみたいです。
なんか……ミウらしいです。
……で、山中先輩という彼氏ができました。
よかったねぇ~ミウ。
おめでとう。
ふむふむ。
カヤちゃんとミウちゃん……
女子高生してますね~。
今の男子高校生は、イケメンがたくさんいますからね。
………うらやましいです!
おっと?
すみません。
では、次回も、カヤちゃんのつぶやきタイムが続きます。
……ほんと、オタクって、話しが長いねぇ~。まぁ、いいけど。
カヤちゃんは、かわいいから、許しましょう。
お楽しみに。




