第2話 昔
ぼくは、「盛福浩司」。
♂ 20才 大学2年生 178センチ 61キロ ビンボーのおかげで、ウェルター級を切ってしましたました(笑)。
趣味は、車とバイク。
愛車は、マツダ RX-7(SA22C)昭和53年式 前期型。
ボディーカラー ライムグリーン(全塗装済)。
エンジン=12A サイドポート加工。
アールズのオイルクーラーを追加。
キャブ=ウェーバー45∅(パイ)ダウンドラフト仕様+ショートファンネル。
フジツボのタコ足+60∅ストレートマフラー。
足まわり=HKSレースサス+KYB6段調整式ショックアブソーバー。
13インチのハヤシレーシング アルミホイール。
タイヤ=アドバンD
フロント 195-13-60
リア 205-13-60
ブレーキ=メッシュホース+エンドレスのセミメタル。
駆動系=強化クラッチ+軽量フライホイール+LSD。
室内=追加メーター オオモリの油圧計と油温計。 ブリッドのフルバケ+サベルト4点式シートベルト+6点式ロールバー。
ロールバーにより、増えた重量は、ナビシートとリアシート、及び内装マットの除去により、相殺。
重いガラス製のリアゲートをFRP製のリアゲートに交換して、軽量化。
前後ストラットタワーバーを入れて、剛性強化。
あとは、定番のリアウイングで締めています。
「う~ん。シブい!」
完全な峠仕様です。
ちなみに、改造費は、100万円くらいかかりました。
車体は、30万円です。
バイト…がんばりました!
ここで少し、ぼくの生い立ちを語りましょう。
ぼくは、小さいときから、峠が大好きで…
(もちろん、バイブルは、バリ〇〇伝説です!)
免許代とバイク代のために、ずっと…小学生のときから、新聞配達のアルバイトをやってきました。
オヤジは、お金に厳しかったから…
「自分の好きなモノは、自分で稼いで買え!」
と、言われていました。
その点については、子どもながらに納得していたぼくです。
オヤジのおかげで、金銭感覚も、敏感になりました。
そんなぼくに…ある事件が起こりました。
まぁ…この事件については、機会があったら、お話ししましょう。
とりあえずは、話しを進めます。
ある事件のおかげで、中学生のときに、本格的なアルバイトが出来たのです。
軍資金が貯まったのです。
ぼくは、ニヤけました。
そして、高校生になり、念願の「中型2輪免許」を取得して、念願のバイクを入手しました。
愛車は、「ホンダ CBR-400R」でした。
ツーリングマシンだけど…なんとなくスタイルが大好きでした。
このCBRくんも、もちろん色々と、イジりました。
ダイシンレーシングのアルミ集合管を付けて、ハリケーンのセパハンは、定番です。
シングルシートに交換して、アッパーカウルは、耐久レース仕様の丸目一灯にしました。
なかなかカッコいい、8耐仕様になりました。
休みは、ほぼ…すべて峠に、繰り出しました。
いく日もいく日も、コーナーを攻めていました。
おかげで、南畑ダムでは、ちょっとした、有名人になりました。
南畑ダムは、けっこうな高速コースです。
3速、4速全開のコースです。
直列4気筒エンジンの全開排気音は、最高ですよ!
シビれます!
…そうなんです。
ぼくは、アクセル全開が大好きなのですよ。
(ふつうの市街地では、しませんよ。)
全開小僧のぼくには、南畑ダムがピッタリでした。
たまに、よその峠から、遠征に来る連中とも、バトルをしました。
けっこう、楽しかったです。
こちらからも、遠征に行くこともありました。
近くには、三瀬峠があったのです。
三瀬峠は、まさにタイトな峠です。
アップダウンがきついコースです。
かなりのテクニカルコースでした。
人気も高く、多いときでは、200台くらいのバイクが集まっていました。
ちなみに、三瀬峠の下りでは、NSR-50Rがめちゃ速かったです。
ぼくのCBRくんは、4スト400ccクラスの中では、少し性能が劣るマシンでした。
当時、400ccクラスの最強マシンとしては、ホンダCBR-400RRが断トツの人気でした。
次がVFR-400R(NC30)がいましたね。
その400ccクラスの天敵として、NSR-250R(88)がいました。
88のNSRは、すごかったです。
仲間が乗っていたので、何度か乗せてもらいました。
「めちゃ速!」
「めちゃ軽!」
そのひと言に、限ります。
「速い!止まる!曲がる!」
の、3拍子を兼ね備えたマシンでしたね。
峠にもってこいのマシンです。
はっきり言って、反則です!
それくらいに、速かったです。
チャンバーを換えて、パワーアップさせれば、加速は、400ccクラス以上ですよ。
おまけに、ヨコハマから「ゲッター006」というスパルタンなタイヤが発売されて、かなり、ハイグリップになりました。
その効果で、峠のバトルは、白熱しました。
そんな感じで…ぼくの16、17、18才の高校時代は、バイク漬けになったのです。
…えっ? なに?
これって…恋愛小説ですよね?
サイドポート……
ダウンドラフト……
…なんのこと?
まぁ…オタクですから……
この話しに、付いていけるアナタ!
しっかり…マニアですよ。
自信を持ってください。
さて、次回は、浩司くんの大学生活の話しても、聞いてみましょう?
では、お楽しみに。