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天使が微笑む日  作者: ラビットアイ
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第17話 急

 「…ハァ…ハァ…ハァ……。」

ぼくは、全力全開で、自転車を走らせています。

 ……なぜって?…


…ハァ……

決まっています。

 遅刻しそうなんです!


 昨日、バーベキューが終わって…家に帰ってからずっと…セブンのメンテナンスをしていました。

 気がつけば、夜中の3時でした。

キャブの掃除をはじめたら…


…ハァ……

止まらなくなって、気がつけば…

フルオーバーホールしていました。


 まぁ、いいです。

いつものことですから。

お金がない分、自分でできることは、自分でします。


…ハァ……

これが、プライベーターの宿命です。

 おまけに、今回は、外側まで、キレイにしました。

 ピカピカです。

  気持ちがいいです。

 やっぱり、エンジンルームがキレイだと、スッキリしますね!

 灯油が余っていたので、パーツ洗浄には、もってこいでした。


…ハァ……

 そういえば、前に先輩から…

「ロータリーって、灯油で動くぞ!」

…と、聞いたことがあります。


 マジですか?!


…ハァ……

でも、コワくて試したことは、ありません。

もし…エンジン壊したら、イヤだし。


…ハァ……

 おっと?

  話しを戻して……


 …で、後片付けをして、お風呂に入ったら……

  もう、朝の5時くらいでした。

そして……ウトウト……………。


 我が家で唯一…


…ハァ……

ぼくに、厳しくもやさしく…ときには、激しく教えてくれる…


…ハァハァ……

乳酸菌が、だいぶたまってきました。


…ハァハァ……

 時を教えてくれる…「目覚まし」くん。

…ですが……


…ハァハァ……

夜更かしのおかげで…今朝…

目覚ましくんのがんばりも、むなしく…


…ハァハァ……

ぼくは、睡眠欲に負けて……

二度寝して…目覚めることができず…

いわゆる…


…ハァハァ……

寝坊…というやつです。


…ハァハァ……

そして…遅刻寸前なんです。


…ハァハァ……

自業自得ですが… 

 自分の失敗は、自分自身で、カバーしましょう!


…ハァハァ……

 がんばれ!

  ぼくの足!

   ゴールは、もうすぐだ!



 「ハァ…ハァ…ハァ……。」

なんとか遅刻は、回避できました。

道中…たいへん…お聴き辛くて、すみませんでした。

「フゥ~~~。」

 とにかく、間に合いましたね。

  ありがとう!

   ぼくの足よ!

 あとは、ゆっくり休んでください。

ほんとうに、ありがとう。


 今日の1限目は、教養の授業です。

B棟の103号室。

大教室ですね。


 …おっと?

けんじと、ともやくんが……

 昨日の女子大生と、いっしょにいます。


「…………!」

 思わず、隠れてしまいました。


  なぜでしょう?

   よく、わかりません……。


 ………いえ。わかっています。


 ぼくは、人付き合いが、苦手なのです。

ダメダメ男なんです。


「おはよう~。きのうは、楽しかったね!」

………そう言って、軽くあいさつするだけでいいのに……

 それが、できません。

  できなくなって、しまいました。


 ……いつの頃からか…………


 ほんと、ダメですね。

わかっているんです。

 ほんとは、里美さんとも、ふつうに会話したいことも……。


 でも…その一歩が……出ません。


 逆に………

  10歩うしろに、ダッシュしてしまいました。

 ガクガクの足なのに……。


 まだ、余力があったみたいです。

全力全開でペダルを 漕ぎましたが……

ぼくのスタミナは、ぼくが思っている以上に、強化されているみたいです。

 これならば……さらに、タイムアップできるかも?


 …おっと?

  現実逃避している場合では、ありません。

ぼくの希望とは、ウラハラな行動をとってしまう自分が………

 ほんとうに、情けなくって……

  体が震えます。


 「ぶるっ」…って、なります。

   チビリそうです……。

    漏れそうです…。


 (……………?!)


 忘れていました!


   オシッコがしたいです!!






 




 



 前半部分が 読みにくくて、申し訳ありません。

こうじくんの必死さが……。

 まぁ、ちゃんと、遅刻しないように、努力する姿には、拍手を送ります。

次回からは、寝坊しないようにね。


 それよりも、あなたは、なにをやっているんですか?

うしろにダッシュして、どうするの?!


 はぁ……。


まぁ、仕方ありませんね。

 いきなり、性格が変わるわけは、ありませんから……。

こうじくんも、わかっては、いるみたいですからね。

 少しずつ…がんばりなさい。


 まぁ…ハタから見たら…笑えますけど…。

いえいえ。

  笑いませんよ。

 わたしは、やさしく、見守りますから。


では、次回は……

こうじくんのダメダメ学校生活が続きます。

お楽しみに。




 

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