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天使が微笑む日  作者: ラビットアイ
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第108話 挑(4)

「里美ちゃんは、俺たちみたいになったらダメだよ。」(宮)


「……あっ?

 こうじさんにも、同じように言われました。」(カ)


「うんうん。

 さすが、こうじ。よく言った。

 こんなかわいい娘をヤバイ世界に入れたら、バチがあたるよ。」(宮)


「ヤバイ世界……ですか?」(カ)


「うん。

 やっぱり、俺たちがやっていることは、道交法違反だからね。

 世間様からすれば、暴走族といっしょだよ。」(宮)


「……そうですね……」(カ)


「まぁ……

  だから、ぼくたちは、この南畑ダム限定の暴走族。

 ふつうの道では、決して違反行為は、しないように心かけているよね!

宮ちゃん。」(こ)


「その通り!

 俺たちは、平和を愛する車オタクなんです!」(宮)


「ふふふ。

 やっぱり、車オタクなんですね。」(カ)


「もちっ!」

「もちっ!」


  ふたりがハモりました。

 ほんとうに、楽しそうです。


「あっ!

  里美ちゃんは、これから……気をつけてね。

 車オタクにも、2種類いるから。」(宮)


「2種類ですか?」(カ)


「そう、2種類。

 ひとつは、俺たちみたいな走り系。

 もうひとつは、オラオラ系かな。」(宮)


「オラオラ系?」(カ)


「うん。

 ハンドルを握ると、人格変幻する人たち。

 ネットじゃあ、DQNって表現されてるね。」(宮)


「ああ……はい……」(カ)


「DQN?

   ……って、なに?」(こ)


「……こうじ……

     おまえ……」(宮)


「あははっ。

 こうじさんは、最近、スマホを持ったばかりですもんねぇ~。」(カ)


「……そうやったね。

 DQNって、非常識な人たちのことだよ。

 平気で交通違反したり、マナーなんて、理解していない人たちのことだよ。」(宮)


「ああ~。

  なるほど……。

 たとえば……昼間っから、あおってくる人とか?」(こ)


「そうそう。

 あと、強引車線変更するヤツとか。」(宮)


「ああ~。

  いるねぇ~。

   そういう人。」(こ)


「時差式信号を守らないヤツとか。」(宮)


「ああ~。

  あれは、あぶないね。

 完全に赤になっても、突っ込んでくる人いるよね。

  うん。

 あれは、あぶないよ。」(こ)


「そうそう。

 あと、障害者スペースに、平気で駐車するヤツとか。」(宮)


「……えっ?

 あれは、障害者じゃないの?」(こ)


「フダをつけてない、ヤツはね。

 でも……

  あるイミ……

 障害者だろうな。」(宮)


「……えっ?

  障害者なんですか?

 どう見ても………」(カ)


「いや。あれは、りっぱな障害者だよ。」(宮)


「どこの障害者なんですか?」(カ)


「脳ミソ」(宮)


「ぷっ!」(こ)


「だから、里美ちゃんは、そういう人に近づいちゃ、ダメだよ。」(宮)


「そうですね。気をつけます。」(カ)


「うん。

 ほんとうに、素直でかわいいね。

 里美ちゃんは。」(宮)


「……えっ?」(カ)


「あと……里美ちゃんのシルビアもイジるんでしょ?」(宮)


「はい。

  絶対に。」(カ)


「だったら、

  なおさら気をつけてね。

 チューニングカーに乗った女の子なんて、アイツらのマトに、なりやすいから。」(宮)


「マト?」(カ)


「うん。

 ナンパとかなら、まだマシだけど……ヘンにからまれたり、あおられたり。

 ほんとうに最悪だから。」(宮)


「そうですね。

 ほんとうに気をつけます。

 それに、こうじさんがいっしょだったら、いつもわたしを守ってくれますから、安心ですよ。」(カ)


「もちろんです。

  安心してください。

  カヤさん。」(こ)


「はい!」(カ)


「………バカップル?」(宮)


「バカップル言うな!」(こ)


「じゃあ、なんだよ?」(宮)


「オタップル!」(こ)


「オタップル?

  ……オタクのカップル?

 ……あははっ!

    オタップル!

 マジでウケる!

    あははっ!!」(宮)


「宮久くん。

  笑いすぎ!」(こ)



 そんなこんなで、わたしの「南畑デビュー」が無事に終わりました。

 峠って、おもしろいところです。

エキサイトでワクワクします。

 わたしもいつか……「走り屋」……と、呼ばれるように、なるのかしら?

  なれたらいいな~。


 ですが、まだまだ、初心者のわたしです。

 ちゃんと、安全運転を心かけますよ!







沼に両足を入れたカヤちゃんです。

本人は、とても幸せいっぱいだから、ヨシとしましょう。

こうじくんは、うれしさ7。不安3。

……と、いった感じかな?

やっぱり、好きな娘に、あぶないことは、させたくないよね。

でも、そのあたりも、先輩として、ちゃんと導くのが男の子だよ。

「走る」ということをしっかり、理解すればいいと思うよ。

なので、楽しくやってください。

くれぐれも、事故には、気をつけてね。


 さて、次回は、久しぶりに、こうじくんとけんじくんのふたりの時間です。

けんじくんは、ひとつの決断をしたんですよ。

それは、ナニかな?

お楽しみに。






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