第101話 攻(14)
ほんとの後日談
~けんじとミウの防壁。
里美ちゃんを無事に魔の手から助け出した俺たち。
……しかし、火種は、まだ残っていたのだ。
アイツらがおとなしく引きさがるはずがない!
……引いてほしいけど……。
俺とミウは、その後の竹田の行動に気をつけていた。
そして……
案の定……
ヤツは、里美ちゃんにチョッカイを出してきた。
……いや。
直接、手を出してきたのは、ふたり組の女子大生だった。
こっちの見た目も、イケイケ風の
……大学デビューしたっぽい……
女子大生。
コイツらは、竹田のとりまきか?
学食で、竹田のまわりにいたのを見たことがある。
そのとりまきらしき女を使って………。
まさに、男のクズだな!
竹田!
たしかに竹田の見た目は、かっこいい部類に入るかもしれないけど……
あんな男に従う女も、女だが……。
………ふぅ~。
面倒だな。
おまえたちのやる事に、俺は、ほんとうに興味がない。
マジで関わりたくない!
……だが……
チョッカイをかけてくるならば……
容赦は、しないからな!
……で、その女たちは、学食で里美ちゃんに因縁をつけてきた。
……いや。正確に言うと……
因縁をつけてくる寸前だった。
その女たち……
どうもミウたちと同じ1年生みたいだった。
「わたしにまかせて!」
ミウがそう言って、女たちの前に立ちはだかった。
対立する女子大生たち。
ハタから見ると………
ちょっとコワイ……。
まぁ、冗談は、おいておいて。
0.5秒の沈黙のあと……
その女たちをどこかへと、連れていったミウ。
恐るべし!
そのときの女たちの表情は………
いや。
ここでは、やめておこう。
ミウの人権もあるし、女たちの人権もあるからな……。
なんにしろ、ミウのおかげで、里美ちゃんには、被害がなかった。
(ミウちゃん……大丈夫かなぁ~?)
心配する俺をよそに……
今度は、15分ほどで戻ってきた。
「ちゃんと 話しをつけたわ!」
そのミウの表情は……
意外にも穏やかだったけど………
俺には、ミウのオーラが見えた!
鬼神だった!
やはり、ただモノじゃないミウちゃん。
俺の心の中では……
(ミウちゃん……あなたって、ナニモノ?)
あのときも、警官を追い払い、こうじのピンチを救ってくれた。
あのとき
……少し聞こえたけど……
「わたしの父は………」
おそらく警察関係………
しかも、トップクラス?
まぁ……少しばかりのギモンがあるが……
そのことは、おいておこう。
今は、こっちだ。
「彼女たちって……なんだったの?
やっぱり……竹田の……」
……で、その女たちから聞き出した情報は………
やっぱり、竹田からの指示だった。
その内容は………
はじめに、こうじを誘惑して……
里美ちゃんとの仲を壊すこと。
……まぁ、その作戦は、あっけなく失敗したらしい。
……当然だな。
こうじに、お色気誘惑は、通用しない。
ましてや、イケイケ風の彼女たちでは、100%ムリだ。
同じ誘惑するなら、新作のガンプラでも見せびらかしながら誘惑した方が 幾分か成功率が上がるだろう。
………ふっ。
甘いな、竹田!
みんながみんな……おまえみたいに、女好きだと思うなよ!
せめて、ターゲットの情報くらいは、集めろよ!
……で、次の作戦。
こっちだ本命みたいだった。
女たちが里美ちゃんに絡んで……
その折に、竹田が助けに入って……
里美ちゃんに取り入る作戦。
………という、アホみたいな作戦だった。
(竹田……ほんとうのアホだな。)
あれだけ、新歓コンパで攻略できなかった里美ちゃんだぞ。
もっと、彼女のことを知る必要があるだろ!
しかも、悪漢からの救出とか……
三流マンガの読み過ぎか?
そんな方法で墜ちる女の子なんて、いるのか?
………いや。居るかも?
そこは、俺にも経験が………
じゃなくって!
今は、竹田だ!
……よく、そんな三文芝居が浮かんだもんだ。
女たちもそれに、協力したのか……がギモンだが?
……よくよく聞くと、この女たちも被害者だった。
脅迫されていた。
あることで、竹田に弱味を握られているらしい。
その弱味をチャラにしてやるから、この作戦に手を貸せ!
……と言われたらしい。
(バカか?)
そんな約束、守るはずがないだろうが!
さらに、利用されるだけに決まっているだろ!
そんなことも、わからないのか?
この女たちは!
しかし……竹田……
マジもんのクズだな!
俺の方も、ちゃんとシメておこう。
竹田……ヤツは、潰す!
もちろん、暴力的ではない。
暴力は、こうじがキライだからな。
俺は、こうじに嫌われたくない。
だから……別の
……別の手段で圧力をかけよう。
アイツらがこうじに手出しできないように!
里美ちゃんに手出しできないように!
……ん?
仁義なき戦いですか?
まぁ……ほどほどにね。
さて、次回もけんじくんとミウちゃんのボディーガード話です。
お楽しみに。




