第10話 訴
「わぁっ~! いいところですね~!」
「きれい~! すご~い!」
女の子たちも、気に入ったようです。
「いいやん! サンキュー、こうじ!」
ともやくんも、ノリノリです。
「なに? こうじ…このあたりくわしいの?」
けんじが聞いてきます。
「…少しね。ドライブで、ちょっと来たことがね…。」
「ふぅ~ん。サンキューな。」
「いえいえ。ごちそうになるからね。少しは、貢献しないと。」
「十分だよ。 ふふ……で、里美ちゃんとは、少しは、話してんの?」
「な…なに言ってんの? 女の子は……」
「まぁ…無理強いは、せんけど…がんばれ。」
笑うけんじ。
「それと…おまえも、もうそろそろ、スマホくらい持てよ。里美ちゃんと、連絡とれるぞ!」
「…だから、なに言ってんの?! ビンボー学生に、そんな余裕ないよ! 携帯代があるんなら、タイヤを新品にするよ!」
「ハハハッ! 相変わらずやね~。」
「まぁ、これだけが好きやけんね~。」
ぼくも、笑います。
けんじがいつも、ぼくのことを気にかけてくれることが、うれしいです。
けんじは、ぼくの過去を知っているからね。
ぼくが、こんな風なオタクになっても、友達でいてくれるのは、ほんと…ありがたいです。
感謝します。
「とりあえず、カンパイしようぜ!」
ともやくんが、ご機嫌で仕切ってくれます。
ともやくんは、大学からの付き合いです。
けんじと意気投合したともやくんは、ぼくとも、仲良くしてくれます。
陽気な彼は、誰とでもフレンドリーです。
その陽気な彼の本領発揮ですね。
ともやくんのような性格に、少しあこがれるぼくです。
…でも、あこがれるだけです。
実際には、そんなことは…ぼくには、できないから……。
…で、彼のような存在は、このシチュエーションにおいて、オタクのぼくからすると、非常に助かります。
「わぁ~い! カンパイです~!」
女の子たちも、たのしそうです。
「カンパイ~!」
この青空と、このなごやかな景色に…
カンパイです。
う~ん!
おいしいです!
ちなみに、けんじとともやくんは、ビール。
女の子たちは、カクテル酎ハイ。
ぼくは、ノンアルコールビールです。
ノンアルコールビール……最近のは、ほんと、おいしくなりました。
とくに、この「ゼロイチ」…大好きです。
企業努力に、感謝します!
第3系のビールも、同じです。
お安く、お手ごろ価格で、おいしいです。
ビンボー学生の命綱ですね。
でも…日本政府は、そういう企業努力をあざ笑うかのように、税金を上乗せします。
まるで、悪魔の所業です。
国民から、搾りとるだけ搾り取ります。
ぼくたち、車好きにでも、同じです。
大好きな車を大切に長く乗ったら、税金が高くなります。
10年経ったら、1割増し?!
意味がわかりません!
製造から、10年って……ほぼ、新車ですよ!
政府は、車まで…
「使い捨てのように扱え!」
というつもりなのでしょうか?
それこそ、資源の無駄遣いですよね。
日本の高度経済成長を助けてきた車。
日本人が海外に、負けないように…との強い意志で、造り上げてきた日本車。
そんな意志の塊である車を、大切に長く乗ることを否定するような税制。
ほんとうに、理解できません。
海外では、逆に、古い希少価値の高い車には、税制を優遇しています。
自国の技術を、誇りに思っているからですね。
そういう考え方だから、外国のモータースポーツは、発展しているのです。
日本では、モータースポーツの印象は、よくありません。
あれだけ優れた車を作る技術がありながら、優れたドライバーを生み出すレベルは、かなり劣っています。
なぜでしょうか?
日本では、モータースポーツの入り口は、かなり狭いです。
狭いがゆえに、ぼくたちのような峠愛好家がいるのでしょう。
プロのドライバーにあこがれる峠愛好家。
プロドライバーへの道は、かなり厳しいのです。
そして…頭デッカチの役人は、
「モータースポーツは、暴走族の温床になる!」
と、まで言っています。
……どうしてでしょうか?
…まぁ、そのあたりについては、ぼくがどうこう言う立場では、ないでしょう。
おっと?
話しを戻しましょう。
課税ですよ!
「課税」…
ほんとうに、恐ろしいです!
…こうじくん……
なんの話し?
せっかく、合コンバーベキューも、始まったのに……。
まぁ…キミの言いたいこともわかるけどね。
では、次回こそ……
すみません…まだまだ言いたいことがあるそうです。
わかりました。
キミの不満を聞きましょう!
そして、すっきりして、恋愛小説に向かって、ダッシュしてください!
はぁ~。
次回をお楽しみに………。




