⑧マスコミのあるべき姿
質問者:
ちなみになんですけど、本来マスコミはどういう存在であるべきだと考えられますか?
筆者:
そうですね。本来であれば良い面と悪い面を平等に報道することが望ましいです。
現在はわざわざ反対の意見について調べなくてはいけない状況です。
特に一定の割合以上に意見が分かれる論点に関しては双方の意見を同じ紙面に載せることがマスコミに望まれることだと思いますね。
ただこれも難しい面があります。
質問者:
どういったことが課題なのでしょうか?
筆者:
具体的には反対意見についてワザと根拠の薄い論文や論点を載せたりすることによって、意図的にリードすることは可能であるということです。
この様に、掲載側にとって都合のいいデータを抽出して載せることを「チェリー・ピッキング」と言うこともあるそうです。
また“デマ“と決めつけて一蹴したり、することで反対意見を押し潰してしまうことがあることです。
実際にデマもあるかもしれないのですが、懸念点を指摘している専門家の人もいるわけでそれを”デマ”とするのはどうかと思います。
ちなみに、これは何のコンテンツについて言っているのかについては皆さんの推測でお願いしますね(笑)。
これらのことを考慮しなければ“恣意的に”情報を操作していると思われても仕方ないです。
質問者:
確かにそうですね。
筆者:
また、“多くの国民が興味を持ちそうな話題“を多く紙面に載せたり、報道するのではなく、”実際に多くの国民に影響が出そうなこと“を多く載せたほうがより有益でしょうね。
紙面の載せ方としても適切な表題となるべく切り抜きではなく全文を載せるなどの工夫を行ってもらいたいところです。
ただ、“広告主様“や外国からの圧力。また、個々人のバイアスがある以上は完全に独立したメディアと言うのは存在しないと言って良いでしょう。
本当に割り切ってニュースを見なければいけません。これが悲しい日本の現実です。
質問者:
政治の報道についてはどういった受け止め方をしたらいいでしょうか? また、どんな政治の報道が理想だと思われますか?
筆者:
正直な話、国民は現在国会で決まった後の情報を受け取る他無い訳ですね。
国会に上がっている段階でもう決議・可決されるかどうかほとんど出来レース状態です。
各法案はパブリックコメントと言って国民から意見を求める瞬間(意見公募手続)があるのですが、正直なところ一般国民はその法案がどんなものであるかとか、いつ募集しているのかとか、そんなことまで手が回りません。
また意見公募手続の募集期間が30日前後とかなり短いです。僕も意見を投稿しようとしたら「その法案について存在を気がついたら募集が終了していました」ということが多くありました。
質問者:
意見公募手続があるだなんて知りませんでした……。
筆者:
各担当省庁のサイトに行かないと分からないので気づく人は少ないでしょうね。
マスコミの理想の報道としては「パブリックコメントが〇月×日より募集が開始されます! この法案はこういうプラスポイントとこういうマイナスポイントがあります。皆で法案や政治家に意見を投稿しよう!」みたいなそう言う報道をして欲しいなと言う風に思いますね。
今のままでは投票行動以外では国民は無抵抗に悪法を受け入れるほかありませんし、これは民主主義として不適切な状況と言えます。
つまり政治家は選挙の当選のために明らかな悪法を選挙の直前の国会で可決しなければ良いだけですからね。
まぁ、意見公募手続も国会が立法過程において拘束されるわけでは無いのでそれほど意味があるかと言われたら怪しいのですが、それでも多くの反対意見が殺到すれば無視できないものになるはずです。
反対意見が多い状態で無理やり可決しようとすれば支持率にも影響が出るはずだと考えるはずですからね。
質問者:
そう言えば、政治家も政治とカネの問題などで逮捕されることがありますけどアレはどういうことなのでしょうか? マスコミの自浄作用として働いている可能性はあるのでしょうか?
筆者:
これは完全に僕の憶測なので違うかもしれないことを念頭に聞いていただきたいのですが、基本的には政治家は企業や財団を間に挟んで寄付金以外にも資金を上手く懐に入れています。
それにもかかわらず“政治とカネの問題”があるというのはその政治家が“米中にとって何か不都合なことをやらかした”とかそう言った理由があるのかな? と邪推してしまいます。
そうでなければただの制度を知らない、潜り抜ける方法を知らないアホで何も知らないのかのどちらかです。自浄作用では無いように思えます。
質問者:
辛辣ですねぇ~。ズバッと斬り捨ててくれるのは気持ちが良いですけど(笑)。
筆者:
基本的にコンテンツを作っている人は皆、我田引水をやっていることが多いです。大きく成功している人は誰かしらを蹴落として上がっていると僕は思っています。
まぁ、でもそれはある程度は仕方ないことです。倫理的に反することでなければ人間個々人の欲求を満たすためには必要なことですからね。
質問者:
ちなみに筆者さんは、何を狙ってこういうエッセイを書いているのか教えて頂けますか?
筆者:
僕は比較的“善意“の気持ちでやってはいます。1人でも多く”真実を見極める力“を持って欲しい訳なんですね。
今の状況下ではマスコミが”あるべき姿“に戻ってもらうことはかなり難しいと思っているので、個々人が気づいていってもらうことを第一とした活動をしているわけです。
対価についてですけど、僕は皆さんの“読む時間”を払っていただいている。と思っています。
質問者:
えぇ~。何だがそれこそ偽善っぽくて怪しいんですけど……。
筆者:
正直、今の社会は無料コンテンツで溢れていると思うんです。そんな中で現代人で一番の貴重な消費財は“時間”だと思っているんですね。
僕は動画を見たり楽しいことをできる有意義なことに時間を使えるをこんな小難しい事で潰してしまっている――そういう思いがある訳です。
質問者:
それこそ、詐欺師が言っていそうな常套句ですが……。
筆者:
ま、信じて頂かなくても結構です。そういう“疑い”や“疑問”を持つ感情は重要ですよ。
そのためのこのエッセイの内容ですからね。“意図的に情報を流したい層”からの“認知戦”が仕掛けられていると言っても過言では無いですからね。
今の時代、特に日本ではいわゆる「社畜」と呼ばれている人たちが日々の忙しさにかまけてニュースを流し見し“こんなことが起きているのだ”と勘違いしてしまうことが多いです。だから簡単に騙されてしまうのです。
この状況での流し見はまた“知識”として積み重なることなくすぐに忘れてしまうのでよりマスコミの影響を受けてしまいます。
その結果、前回のエッセイでもあるような「PB黒字化目標」と言った誤った固定観念が植え付けられてしまう訳ですね。
もっとも、これは一例であり、この他にも色々な固定観念が皆さんには植え付けられているのではないかと思います。
質問者:
他には一体どんなことが誤った固定観念としてあるのでしょうか?
筆者:
歴史や文化、食生活や医療に至るまで様々なところが“悪い固定観念”に捉われてしまっています。
今回のところは、マスコミの問題からはドンドン逸れていくので触れません。しかし、“悪い固定観念”ついてもいずれまとめようと思いますね。
質問者:
お待ちしております。今回はありがとうございました。
筆者:
また、どの程度“僕の常識“と”一般の常識“の差があるかどうかについても見直そうと思っていますしね……。
少しそれについては時間を空けて触れていこうと思います。
今後もこのような日本や世界の社会問題について触れていこうと思います。是非ともご覧ください。
次回は今回の問題と関連があるネットの情報の扱い方への深堀りか、SNSの新価値観のどちらかにしようと思っています。
今回もここまでお読みいただきお疲れさまでした。ありがとうございました。