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⑤専門家は“ポジショントーク“しかしない/誰しも”偏向記事”を書いている


質問者:

 ところで、“ニュースは見るな”ということですが、専門家が見解を述べている記事についてはどうなんでしょうか? 専門家なので信頼度がありそうですけど……。



筆者:

 まぁ、僕のような一般人がとうとうと語るよりかは信頼度が高いかもしれませんね。一応はその道の専門家ですからね。



質問者:

 いや、その言い方は一体……何か裏がありそうですが……。



筆者:

 ズバリ言わせてもらいますと、専門家と言えどポジショントークをしていますので、一定の根拠はありますが“バイアス”がかかっているということは変わりありません。



質問者:

 えー、ですが、客観的な立場で専門家の方々は述べておられるのではないですか?



筆者:

 まぁ、そう思いたくなる気持ちは分かります。ですが、基本的には所属している機関の不利になることはしません。いわゆる“ポジショントーク”をしているのです。


 データを見て解析していることは間違いないのですが、持ってくるデータを都合の良いモノに替えたり解釈を変えたりすることで一定の方向性の結論に誘導することは可能です。



質問者:

 ポジショントークと言うのはどういうものを指すのですか?



筆者:

 一般的にその組織に対して不利益になる発言はしません。ヘタな発言をすればその組織からクビになってしまいます。発言が制限されるものとしては例えば組織が国から補助金を貰っているなら、国の施策に大きく影響します。

 そう言った組織の中から“国お抱え専門家”が出てくるので国の施策に反する話を出すことは少ないです。



質問者:

 国とあまり関係ない専門家の方はどうでしょう?



筆者:

 媒体紙や報道しているマスコミ次第かなと言う感じがします。結局のところ結論のための“根拠”がメディアとしては欲しい訳ですから、ちょっと色を付けたり誘導したりすることもあるでしょうね。



質問者:

 はぁ……結局のところ電通が~と言う話になってしまう感じですかね……。

 でも思うのですが、専門家の方が間違うということはあるのでしょうか?



筆者:

 まぁ、一般的にはそう思われるかもしれません。

 しかし、世の中の科学のほとんどすべてが帰納法もしくは演繹法によって成り立っています。この2つは前提となる条件が間違っていると途端に崩壊してしまいますから案外科学というのは脆弱なのです。ですからこれまでの常識とは全く正反対の理論などが突然登場するのです。



質問者:

 どういうことでしょうか?



筆者:

 例えば光があまりない鉱山でライトの身を頼りにしていた場合1万個掘って全てが青い鉱石だったとします。そうなったとき1万1個目の鉱石は何色だと思いますか?



質問者:

 普通考えたら青色の鉱石に決まっているじゃないですか……。



筆者:

 ところが、太陽の光に晒してみたらなんと光の反射で緑色の鉱石だと分かりました。つまり答えは“1万1個すべてが緑色の鉱石“でした。

 これはつまり、前提条件が環境の問題もありますがそもそも間違っていたということです。このような革命的な現象をパラダイムシフトと呼んだりもします。



質問者:

 なるほど……専門家の方でも前提が間違っている可能性があるということですか……。



筆者:

 そういうことです。長い事研究していると逆に固定観念があって前提をひっくり返すことは難しいですからね。これまでの研究が全部吹き飛ぶこともありますから自分の研究を否定することは心理的にも難しいです。

 ところで、質問者さん。ここまで僕と対談していてどう思われました?



質問者:

 ニュースの危険性が分かりましたし、マスコミが恣意的な情報操作をしているのだと分かりました。



筆者:

 はいストップ! 少しそれは早急すぎます!



質問者:

 えっ……何か間違ったでしょうか?



筆者:

 ここで注意しておきたいところは、この僕の記事すらもある種の“偏向記事”であるということです。僕のエッセイをそのまま鵜呑みにされてしまうと僕も困ります。



質問者:

 おっしゃりたい意味が分からないのですが……。



筆者:

 つまりですね、僕の情報もある一定の方向性に恣意的に誘導している感じはあると思うんです。そのために一種の”偏向記事”であるということです。僕たち一般人であっても“小さなマスメディア”と言うことには変わりないですからね。


 また僕は“マスコミが悪“と言う人生観の元にそれらに関する情報ばかりを集めていますから一定のバイアスがかかった情報ばかりを持っているわけです。それは”一定の事実”ではありますが、必ずしも”真実である“かどうかは分からないわけです。


 これはですね、事実と事実を結び合わせた結果出てきた結論は必ずしも正しいとは限らないという面においては誰しも変わらないのです。



質問者:

 え……それならどうしたらいいんでしょうか?



筆者:

 理想を言うのであれば反対意見まで読んでから読者の皆さんがそれぞれ判断していただきたいです。


 例えばこのエッセイの対になる内容でしたら、“ネットの情報を鵜呑みにするな! ネットに転がっている情報は全てデマ!”とかそう言うタイトルのものもあると思います。そう言う記事も見て総合的に判断していただきたいなと言う風に思います。

 ちなみに、僕もそう言う記事をしっかりと読んだ上で今の結論を出しています。

 


質問者:

 その際の判断基準などはありますでしょうか?



筆者:

 双方のどちらかの主張が100%正しいとか間違っているとかそう言うことも無いと思います。筆者にもよると思いますが、お互いに“一理あるな“と思う部分もあると思うのです。双方の意見を見聞きした上で総合的に精査してみてそれぞれ結論を出してもらいたいなと思いますね。


 それができる時間が無いのであればやはり“ニュースだけでなくその他の記事も見てはいけない”と言うことになります。

 


質問者:

 ところで、なぜ賛否両方の記事を見て判断する以外では、一般人の記事も見てはいけないのでしょうか?



筆者:

 僕自身はポジショントークをしたくないのでどこの組織にも属してはいません。ですが、それでも何か気が付かないうちに偏見や誤解、知識量の不足などが起こっているかもしれないのです(これでも書く前にかなり調べてから書いているつもりではありますけど)。



質問者:

 なるほど……。



筆者:

 文章力が上手い人は読んでいるだけでも、話が上手い人には聞いているだけでも何だか“納得させられる”理屈があると思うんです。


 ただ、それは少し論理が跳躍したりしている場合や上手い具合に切り取って都合のいいところを組み合わせたりしている場合もあると思うんです。ただ上手い人はそこを上手く誤魔化します。



質問者:

 ちなみに、筆者さんは何かそういった類のことをやったことはあるんですか?



筆者:

 僕も実は記事の都合のいいところを切り取ったことがあります(笑)。基本的には一般的に報道されている事実から自分の考えとして出しているんですけど、どうしても過去見たはずの記事が見つからなかったもので(笑)。



質問者:

 な、なるほど……何だか暴露大会みたいになってきていますね(笑)



筆者:

 正直、これは記事を引用している人は誰しも少なからずやっていることではないかと思います。何か共感できるところが多い、若しくは“この項目に関しては信頼できる”と思われるのでしたら、プロであれアマチュアであれその筆者のみを追い続けることも良いかもしれませんね。



質問者:

 なるほど……。



筆者:

 次にマスコミの悪いところをまとめます。そして、最後に一般国民がマスコミに対してどう対処していけばいいのかもまとめておきます。


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― 新着の感想 ―
[一言]  まあ……もっと盤面をひっくり返すようなことを言うと、テレビだろうとネットだろうと、見れるニュースによって得られるのは『知識』のみであり、それを自分のこれからの選択肢と行動、要するに『知恵』…
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