スキル
リアルから逃げたいいいいいい
うーん、何だろう。そもそも僕はジョンタイターだったのか?
…あ、あれか、誰か検査だけして紙を取ってなかったんだな。きっとそのはず。うん。
「さてさて…んん?異常に長いけれどじゃあ、黒く塗りつぶしていってね。ってあれ、また出てきてるけど。」
ヒラヒラとレシートのような紙が落ちていく。完全に油断していたため受け取りそこなった。
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独自世界:干渉能力、対干渉力が上昇。安寧を得た鍵。
status skils
Normal/Unlimited
生命力:A++/{infinity}
魔力量:B/{infinity}
魔力質:speed:B,power:A,type:Protection/speed,power:infinity,type:complite
精神力:E-/{Broken}
器用さ:C/S+
成長傾向:infinity-ALL/COMPLETED
経験段階:学生(一般)/Story:Hero
暴力的思考:ほとんど無し/不定、
状態異変:通常/制御
総合評価:規格外(故障、若しくは仮想的存在。)
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「「あ…」」
…見、ミラレタ…っていうかこれ一目見てやばい感じがする。
「どうしました?変な空気になってますけど…あ、」
澤木さんにもこのぶっ壊れ能力をみられた。
「あははは、さすが学園の設備だ。面白い壊れ方をするもんだなぁ。あははは」
ごまかしで話術ロールしよう。ロールどうぞ。(20)…
「そ、そうですよね。いくら何でもstatusが二つあるとか、規格外とか。スキル欄もなんか長いし、もう一回測りましょうか。」
成功?
「あ、私、火の魔術持ってるんで燃やしちゃいましょうか。」
あ、気遣われてる。ふつう燃やさないもんね。まぁ、この二人なら別にいいけど。
「ぜひ、お願いします。HAHAHA」
こんなもの他の誰かに見られたら大変なことになる予感がするからね。この滅茶苦茶高そうな設備を壊した男だなんてバレたらもう臓器売るしかなさそうだし、うん。
「じゃあ、今日はこれで終わりだから各自帰宅してもよし!」
…帰るか。
~~~自宅、自室~
「はぁー、あれ壊しちゃったのバレるんかな。嫌だなー、あああどうしよおおおお、せや、久しぶりに動画漁るか。…おお、生きとったんか、じゃけん見に行きましょうね。」
…
「おっ更新再開してる。USBの使ってないデータを消して、中に音声をそぉい!これを知った時ほぼ毎日のようにやってたな。せーのっいらっしゃーい、てね。」
…
「ふぅ。ちょっと入りが浅かったけど、懐かしみぱないなー、ぱないの!」
しみじみと余韻に浸っているとリビングから食事ができたと声がかかる。
「今行くよ!」
階段を降りると既にみんな揃っていた。
「ほら早くして、お父さんもうから揚げつまみ食いし始めてるから。」「まだ4つだk」
「いただきます。」
「「「いただきます」」」
いつものように母さんが合図を出す。父さんはもう六つ目のから揚げを飲み込んでいて、妹は…若干顔が赤い。
「父さん聞いてよ。」
一応一家の大黒柱である父に学園でのことを話してみようか。
「はぐ、むぐ、ングっゲホッ、なんだ息子よ。孫でも出来たか?」
「スキルの検査したらさ、…」
「したら?」
「やっぱいいや。ご馳走様でした。」
やはり口に出したところで何も変わらないだろう。
「おい、そのめっちゃ気になるような感じd
「ちょっと松葉ストップ。アンタのスキルがやばかったんだって学園の知り合いから聞いたけど。」
「え」
この母、噂によると表の政府から裏にあるとされるそれまで、知り合いの幅が広すぎるらしい。全然知らないけれど。
「何を持ってるかは聞いてないけど、話せる?」
「…ええと、覚えてるのなら。」
家族にならある程度話しても問題あるまい。それに故障の可能性だってあるのだから。
「剣術、槍術、付与魔術、カウンター、拒絶、思考、演技、刹那の回避、永遠の魂、勇者の証、魔王の証、後は、ええっと何とかの経験ってやつと盾の人格、邪悪の人格、自身制御、独自世界で、ステータスが二つ。位だったかな。はは」
紙は燃やしたから手元にはないし、ステータスのランクも忘れてしまった。
「証スキルが二つ、武術が四つ、経験スキルと人格スキル、深層スキルが二つで世界スキルと、おそらく開放スキルもあり。…これは、」
「おお、なんだかすごそうだな、よかったじゃないか。自慢しちゃうぞお」
「やめて。このことは広めてはだめ。ルートによっては、いやルートがほとんど世界消滅シナリオだから、本当にやめて。」
ええ?世界消滅?まさかのKクラスシナリオですか?収容違反?
「そんなにやばいものかな。何より今までろくに力も認知しなかったのに。」
「ああ、そうね。浸透率もほぼ百パー。だから人格乖離の心配はなくとも何かのはずみでスキルが暴発する可能性は高い。明日、朝六時に出かけるわよ。準備しておきなさい。」
急展開は楽しいけれど。付いて行きにくいよなあ。