学園説明
やっと投稿できますた。
どこから取り出したのか指示棒を使って指示された席へ座る。
廊下側の最後列。うん、いい場所だ。
「よし、ちゃんと座ったね。それじゃあこの理乃さんの有り難いお話をしっかりと聞いておきなさい!
じゃあ、まずはこの学園について説明していくよ。この学園の名前は国立第八魔法学園。
校長先生は未だに現役バリバリの古参ユーザーである唐草義宣さんです。ハイ拍手ー。本人はただいまご不在ですけどねー。
それと、
…あーそうだった。えーっとねー。この学園にはとっても深い歴史があるんだよ!…
じゃあ次は、あーそうそう校則とかだね。
この学園の生徒のみなさんは、24時間いつでもここにいていいんだよ!だから、親御さんにしっかり許可を取っていれば四六時中この理乃さんと一緒にいられるんだよ!やったね!
…
で、お次はですね〜登下校は制服を着用してください。まあ、校舎内なら別にどんな服装でも構いませんよ。
え?何故かって?だってここは学園ですよ!そりゃ服を脱ぐ青い春的な男子と女子の甘酸っぱい何かがあるかもしれないじゃない!何かが!…
ついでに言うと実技系だと場合によっては個人で服装を持ってくることもありますから。
あとは、ああそうだ、あれも説明しなきゃね!
パートナー制度!
2人1組でペアを作って行動するやつだね。
運動技能の科目や、調理実習、そして修学旅行での共同生活等殆ど一緒に動くわけだ。だから、男女でペアを作ると…フフ、いやー良かったですねぇ庇護くん。あんなに美少女なパートナーを持てる機会はそうそうないですよ。しっかり節度を守ってくれれば先生、別にそこまで厳しく指導はしませんから。
あ、でもやり方がわからないと困っちゃうよね、なんなら先生が指導してあげましょうか?
なんちゃって、あはははは、どう、少しはドキってした?でもダメだよー。パートナーがいるんだから、ね。そういう道具も、うちにある購買に置いてあるから、店員に裏メニュー、っていうとそういうのも出してくれるよ。ここだけの話なんだよ!先生と君だけのひ、み、つ、みたいな?あははそんなことはないけどね。教師でも98%は知ってるから。うふふふふ。
そうだ。授業についても説明すると、基本的に1週間に六日間、1日6時間分何らかの授業を受けてくれればギリギリセーフになるから、適当に授業受けてね!出来れば先生のやる『思想魔道学』にも出てくれれば嬉しいなー、サービスしちゃうぞ!っていうか出てくれる人がもう二人しかいないのでお願いします何でもしますから!ええ、そりゃなんでも!ということで、このシートに後で出たい授業にチェックを入れといてね!一応入れなくても立ち見として参加できるけれど0.5時間分として数えられるから注意してね!それじゃ先生はこのあと授業の準備があるから。ばいちゃ!」
理乃先生がダッシュで教室から出ていく。
…
あの人は、男子をなんだと思っているのだろうか。
頭の中が思ったよりもピンク色でびっくりした。
少しの間呆然としていると扉が開いた。
澤木さんだった。
「庇護君が来たよって理乃先生に言われて来ちゃったけれど、どうしたの?なんか、各駅の電車が新幹線並の速度を出して通り過ぎた。みたいな顔しているけれど。」
「なんか…僕なんかがパートナーなっちゃってごめんなさい。」
あと、例えが少し独特だね。
「ええっ本当に何があったの!?」
「いや、何でもないんだ。ただ、あの先生によると異性のパートナーってそういう意味のパートナーみたいな感じらしいからさ。誤解を招きそうで、ごめん。」
「ああ、大丈夫、仕方がないから、ね。元気だそう、せっかくの学園デビューなんだから。私も気にしてないし。」