表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

学園、スキルノート

どうも皆さん。おはようございます。

今日は曇一つない晴天です。

現在の時刻は10時ちょっと前、そう。今までの生活なら遅刻確定の時間。だがしかし!今、目の前にあるこの魔法学園は、基本12:00辺りから授業が開始される!

何を言いたいのかわからないと思うので今の状況を纏めると、


早く来すぎた!校門は開いてない!どうする!


という状況なのですよ。

魔法学園は我が家から約二時間でたどり着ける場所にある。

つい学校と同じ時間に出てしまった。


一応バッジが輝く制服着てるし、新しい教科書が入った鞄も持っている。こんな格好だとゲーセンにも行けやしない。


仕方がないな、職員玄関辺りから入れさせてもらおうかな?


とは言ったものの、この魔法学園、レンガで作られた外壁があり、唯一の通り道である巨大な門を開けるために、インターホンのような何かを鳴らさなければならない。


恐る恐る指を伸ばしてインターホンのボタンを押す。


『バッジを読み取ります。…庇護松葉、第二学年、クラス未定。読み取りが完了しました。ようこそ日本第二魔法学園へ。本日はどういった用事でしょうか。』


おお、バッジを読み取るのか、これも魔法なのかな。


しかし、用件…か。

「ただ早くついちゃっただけだからなー。」


『学園内で待機。ですね…』


あ、口から考えてたことが漏れてた。


『門のロックを一時的に解除します。2分以内に学園の中へ入ってください。』


まあ結果オーライってやつだな!


「ありがとうございます。」


一応礼を言って門を開き、入った後に閉める。

いやー、もう学園生になれたのか…感慨深いな。そして、

『どういたしまして。』

耳元でそう聞こえる。


「うお!っと」


びっくりした。どうやらインターホンの人?の声はバッジからも鳴るのか。なんか凄いなぁ。スピーカーとかも全然見えないのに。


…暇だ。


バッジで何かできないかな?


「もしもーし」


やっぱダメか。もしかしたらインターホンの人?と会話とかできないかな。とか考えてたのに。


鞄の中を確認しよう。


筆記用具

何の変哲もないペンと鉛筆と消しゴムと定規。それらが靴の形をした入れ物に入っている。

シャーペン?知らんな。


教材

お馴染みの国語、数学、英語の他に魔法技術、そして

個人用魔術記録媒体「グリモワール・ファクティス」


まず、魔法技術から説明しようかな。


この教科は魔力回路や魔力物質の加工等を扱っている。

魔力回路っていうのは魔法円や動物の体等にある魔力が通る通り道や、魔力を生成したり貯蓄したりする物とかのことだ。それで、

魔力物質って言うやつは魔力に影響する物質のことで有名な物だと賢者の石やミスリルだな。そんで身近な物だと人肉や桜の木材とかだ。

人肉が魔力物質じゃなければ僕達は魔法やスキルを扱えないし、桜の木が人々を魅了するのは桜の魔力が人を引きつけるからとも言われている。まあ、そこら辺に生えてる普通の木も魔力物質ではあるけれど魔力による影響がとても小さいらしい。

授業ではこれらを使ってひとり一個何かを作るらしい。

魔法技術についてはこれくらいだな。


そしてお次は個人用ま…やっぱ名前長いな。

皆はこれをスキルノートって読んでるらしい。

このスキルノートとやらはかなりすごい。

僕のはページが存在せず、個人の登録だけしてある為名前が表示された表紙と裏表紙だけだ。

では何故ノートと呼ぶのか。それは自分の扱える魔法やスキルを登録するとその魔法やスキルのページが追加されていく。それだけでなく、他の人のスキルや魔法を登録するとその魔法やスキルを獲得する為の必要なものが表示される。

例えば片手剣術を友達に登録してもらうと


『片手剣術』

・素振り50回 ・構えの習得 ・筋力を向上させる。


と書かれたページが追加される。


ちなみに片手剣術っていうのは文字通り片手で扱う剣のスキルでこれは比較的容易に取れるスキルだ。


更に追加されたページにはそれの条件がある程度揃っている派生先が表示される。さっきの片手剣術のページには

・大剣術 ・刀術 ・双剣術

と表示される。

大剣術は片手剣術と筋力がかなり高ければ表示され、

刀術は精神力が高ければ、双剣術は並行操作というスキルが必要だ。更に、精密操作とかなり高めな魔力を持てば魔法剣術も派生先スキルに追加される。


試しにいくつか魔法を登録してみる。


登録方法は呪文を唱えて魔法をこれに向けて使うだけ。でも、耐久性的な問題で一日に5回までしか出来ない。それ以上やってしまうと買い換えるか専用の整備士を呼ばないといけない。

まずは前にも使った鉛筆を固くする魔法。

付与魔法の一つ『硬化』この魔法は特別な詠唱とかも要らない簡単な魔法だ。

そして登録用の呪文は自分で決められる。

僕のは『記憶開始』ちょっと中二的なアレが入っちゃったけど仕方ないよね。


「記録開始、っ」


本が固くなった様子はないけれどページが追加されている。

ついでにあと二つやっとこう。


「記録開始、っっこれでよし。」


どうやら一気に何個かできるようで、登録した魔法はものを少し冷やす『微冷』、ものを柔らかくする『軟化』どちらも付与魔法の詠唱なし。とっても簡単。

ページを見てみよう。

--------


付与魔法『硬化』

・イメージの習得・簡単な魔力操作


・付与魔法『分子操作 』・付与魔法『シールド』

--------


--------


付与魔法『軟化』

・イメージの習得・簡単な魔力操作


・付与魔法『分子操作』・付与魔法『守の衣』

--------


--------


付与魔法『微冷』

・イメージの習得・簡単な魔力操作


・付与魔法『冷凍』・付与魔法『守の衣』

--------


おお、ちゃんと出来ると面白いな。

そして分子操作、使いたい。ダイヤモンドとか作れないかな。ダメでも空気中から水とか作れそうだし。

夢が広がりんぐってやつだな。


そんなこんなで遊んでいると1人の女性がいつの間にかこちらを見ていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ