要らない出会いと、そうでもない出会
同窓会事件から三日後。
[そういやそろそろメリーなクルシミマスだな]
[あー、そういえばそうだね・・・]
[うん・・・・]
メリーなクルシミマス・・・それは、ボッチ、ヒキオタ、キモデブ、etc. そんな種族には過酷な日である。何故なら天敵である多種多様なリア充がこれでもかとリスポーンし、見下そうと決めた標的の前でいちゃラブし、精神的な苦痛を与え、最悪死に追いやる日である。俺は最初に挙げられた種族の一人、ボッチである。キョドリ症な俺は友達も居なければ彼女もいない。居るのは遠くに旅立った幼馴染みと、不本意ながらも姉弟をしている朱音だけだ。ちなみに朱音と俺は産まれた月が二ヶ月違うだけなのに同姓の友達も異性の友達も居るという俺とは反対の人間だ。タヒねよ‼チクショウ‼
[どうする?実家に戻ってクリスマスパーティーする?]
[それだけは絶対に嫌だ]
母親や父親に仕事はどうだ、とか彼女は出来たか?とか聞かれるのは個人的に嫌いだ。だってさ?見りゃ分かるじゃん?何で親とかそんなんばっか聞いてくんのかな?
[まぁそういうと思ってた]
[なら聞くな朱音]
[てかあんた田澤と遊べば良いじゃん?]
[あいつの家遠いし、あと家から出るのダルい]
しかも酒癖悪いし。
そんなことを思ってたらインターフォンが鳴った。
[はーい、何でしょ・・・う?]
[よ!]
噂をしたらこいつ(田澤)か・・・
[なに?]
[遊ぼうぜ?]
[だが断る]
[まあまあ、酒も持ってきたから、な?]
[尚更嫌だ、帰れ]
[ちぇ、ノリが悪いなぁ、せっかくスペシャルゲストも用意したってのに]
[スペシャルゲスト?何だ、お前が呼んで来る奴なんてろくなの居た記憶がないぞ?]
昔こいつはスペシャルゲストを連れてきたとか言って、連れてきたの他校の頭張ってる人連れてきてそれ以来こいつ疎遠されてたし。
[じゃーん‼覚えてる?]
[・・・・・・・・・・・・・・・・・・]
お前かよ・・・・てかこいつ俺の幼馴染み何でしってんだよ?
[あれ?忘れた?]
[忘れてない、てか詩音、お前はなぜ居る]
[え?久々に颯人の家に遊びに来て、そしたらこの田澤って人が立ってたから話しかけたらこうなっただけだけど?]
[おうそうか、てかお前東京行ってたんじゃないのかよ]
[そろそろクリスマス近いから、折角だしお正月までの有給貰った]
[ああそうか、クルシミマスが近いってことは元旦も近いのか・・・・あー詩音、取り敢えずお前は入って待ってていいぞ]
[ほんと?やたー、久々に帰ってきたら冬着何処かいっちゃって、少し薄着してきたから寒くて‼それじゃお邪魔します‼]
[お邪魔します‼]
[田澤、お前は回れ右して自宅で酒でも飲んでろ]
[え?ちょ、酷くね?]
[おっ、そうだな]
[そうだろ?だから入れt]ガチャ
よし、喧しいのも居なくなったし取り敢えず久々に幼馴染みと積もる話でもするか。
え?田澤と積もる話は無いのかって?有るわけ。
こうして7年ぶりに幼馴染みと再会した。
ほんと、あんのうんってのもあながち間違いじゃ無いのかもな。
そろそろメリーなクルシミマスですね‼
自分はボッチなので辛いです‼
することも無いのでどうせ家でごろごろするか、音ゲーをするかですね‼それではまた‼




