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未来石と神の使徒  作者: コタツ
2章 異世界にて
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勇者

作者はツンデレが好きです。ホントです。

服が破れてしまった彼女のために俺が羽織っていた服を一枚かけてあげた。相手は一回断ったが俺の精神衛生上良くなかったので、無理を言って貸してあげる。

チラッと大きな谷間が見えたが無理矢理目を上の方に向けるとそれはそれでいい景色だった。何?こっちの世界の人は皆顔が綺麗なの?金髪碧眼の美少女で、目はパッチリと大きく、真っ赤な唇にはどうしても目がいってしまう。これはレオン君の顔にも期待だな。

「べ、別に私は借りなくてもよかったけど、貴方がそこまで言うのなら着てあげるわ!でも、ありがとう……」とか言ってきた。面倒くさいな。

それにしても今日は本当に沢山の事があるな。異世界にとばされるわ。神に会うわ。探検にいくわ。人を助けるわ。

でも、今のところは良くできてるよ。この人を助けられなかったら絶対に俺は折れていた。それほど、あっちの世界で過ごした俺は心が弱かった。それにダラダラと時間を浪費するだけだったしな。今の生活の方がよっぽど充実してるさ。

「貴方はどこの人なの?」

「俺はここから降りたところの村に住んでいる。名前はか、レオンだ。」

ここではレオンだったな。危ないところだった。ところで、俺は元の世界に戻ることが出来るのだろうか?家族には何も言わずに居なくなったし、クラス以外の奴でも友達はいた。その皆にもう会えないと思うと……くるものがあるな。

「私は帝都から来たものよ!名前はミカエラ!」

「よろしくな。」

「私はよろしくする気はないけどね!直ぐに帝都に戻る予定だし!」

あっそう。

「な、何か言うことはないの!」

なんかあるっけ?

「心配とかしなさいよ!」

ああ、そういうことね。こういう女子いたな。元の世界にも。

「そうだな。さすがにオークに襲われて疲弊してるだろ?俺の住んでる村に一泊くらいしていけよ。もうすぐ日も暮れる。夜道は危険だろうし、また魔獣だって出るかもしれなしな。そうなったら今度は助けられないぞ。」

「あんなやつに負けないわよ!」

けっこう危ないところだったと思うんだけどなー。

「万が一にも負けたらどうするんだ!さっきだって何されかけていたか想像くらいつくだろ。偶然俺が居たから良かったが、俺が居なかったらお前はまだ奴と一緒にいたんだぞ!」

絶対俺よりミカエラの方が強いけどな。オークの攻撃をかわせる自信ないし。

「貴方が居なかったら逆転してたわ!」

もういいや。

「取り敢えず村に来てくれないか。俺からのお願いだ。村の近くでこんなやつが出たんだ。他にもいるかもしれないし、対策もしなければならない。そうなったときに実際に襲われた人が居てくれたら変わってくるだろ。」

俺も早く戻りたいし、かといってミカエラを置いていくわけにも行かないしな。

「……分かったわ。しかたないわね。」

「よし、じゃあ村に戻ろう。」


村に戻ってきたら広場に戦える村人の全員が武装していた。ジョートや梨花の姿も見える。

「レオン!魔獣はどうした! 」

そうか。救援を呼ぶように言ったんだった。

「何とか倒したよ。この人は襲われていたミカエラさん。」

ミカエラがお辞儀をする。

「帝都に住むミカエラです。この度はレオンに助けて貰いました。」

お前誰だよ。

「はぁ?レオンが一人で?どんな雑魚だったんだろうな。」

「そんなことありません。私も少しは自分の腕に自信がありますが、手も足も出ませんでした。しかもあいつはオークの上位種。しかも希少種でした。私も危険なところを助けて貰ったんです。」

手も足も出ないってのは言い過ぎだろ。いくつか傷も負わせていたしな。

「俺も不意討ちみたいなものだったから勝てたんだ。真っ正面からだったら危なかった。」

「ほえー。レオン強くなったんだな。これは記憶を失ってよかったかもな!」

「そんなこと言うでない、ジョート。レオンはどこもケガはしてないか?」

「俺はしてませんが、ミカエラさんは?」

「私もしてません。でも、着替えを貸していただけないでしょうか?」

「分かりました。では、今日はこの村にお泊まりください。」

「お世話になります。」

集まった人達は自然と解散していき、残ったのは梨花、ジョート、村長、ミカエラ、そしてアルム、マキム、ライアンだった。

「レオン。この三人が話があるそうだ。」

「実はレオン……」

「ジョートは口を出すでない。三人の口で語ることに意味があるのだ。」

「う。」

「その……レオン兄ちゃん。実は俺達お兄ちゃんの記憶がないこと知ってたんだ。ジョート兄ちゃんから聞いてて、それなら出れるんじゃないかなって思って、今しか出れないと思って、それで……」

目に涙を浮かべて言う。頭いいなこの子達。じゃなかった。感心してる場合じゃない。

「知ってたのか……」

「!?ご、御免なさい!僕たちが悪かったです!」

「いいよ。俺も悪かったところがあったよ。」

この子達は素直に謝ったんだ。誰のせいにもせず、言い訳もせずに素直に自分の非を認めた。だったら許すべきだ。許さなけばならないだろ。てか、今回の件は俺の方が悪い。

「もう遅い。今日は帰って何が悪かったのかしっかり考えるんだ。それを忘れないなら俺はお前達を許すよ。」

「わかったよ……。ごめんなさい。」

「外は楽しかったか?」

「う、うん。」

「なら楽しみにしてなさい。皆が認めてくれたら外に出れるんだ。大人ぶる必要はないさ。」

「うん!」

三人は走り去っていった。

「村長……」

「今回はお主が悪い。」

「すみませんでした!」

土下座しながら謝る。

「まあ仕方なかったかもしれんがな。取り敢えず混乱しとるじゃろ。家に帰りなさい。」

「分かりました。」

罪悪感が半端ないので急いで家に戻ろうとする。

「俺の家……何処だ?」


広場に戻ってきたら梨花とミカエラがいた。

「家分かんないのに何処に行ったのかと思ったわ。」

「すまん。教えてくれ。」

「それはいいんだけど……」

「だけど?」

何かあったのだろうか。

「カナンちゃんが会いたくないって。」

……傷ついた。

「だから、今日はカナンちゃんを私の家に泊めるね。それでお願いなんだけど。」

「何だ?」

「ミカエラちゃんを泊めてあげれないかな?」

いやダメでしょ。

「俺はいいけどミカエラが……」

「私はいいわ。ありがとうリカ。」

「いえいえ。どういたしまして。」

いいのかよ!

リカが家に帰る。

「じゃあ早速いくわよ!」

思わずため息をついてしまった。


此処が俺の家か。けっこう広いな。

「レオン。」

ん?

「何だ。」

「そのレオンは記憶がないって……

「ああ、気にするな。」

「話は変わるんだけど。」

急に変わるね。

「私、実は……今代の勇者なの。」

ミカエラ目線の話を書きたいですね。

私は説明回というものが読んでて嫌です。つらくないですか?

でも、読まないと話は分からない。

なので、私はそういう説明を小出ししていくようにしています。

皆さんは説明回好きですか?


読んでいただき有り難う御座いました!

評価等よろしくお願いします!

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