表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来石と神の使徒  作者: コタツ
2章 異世界にて
8/73

抜刀

ずっと名前の出てる妹よりも先に顔を出すヒロイン(一瞬)

目の前の光景を確認し、まだ安全そうだと確認した俺は取り敢えず茂みに隠れた。救助とかでもそうらしいが助ける側が動けない状況に陥ったらもう誰も彼女を助けられない。なので救助する側の安全を確保してから、行動するべきらしい。今回は絶対安全なんてないが、俺にはまだ強くなる手段がある。つまり、まだ出来ることがあるんだ。大事なのは情報と引き際と勇気、そしてベストを尽くすことだと思う。

彼女自身少しは戦えるらしい。素人目にしてもちゃんと装備は整っているし、さっきから豚みたいなやつの攻撃を何とかかわしている。

豚みたいなやつを見てみると大きさは2mくらいか?色が黒くて凶悪そうな顔してんな。武器は棍棒を使って、布切れみたいなものを腰に着けただけのほぼ半裸。さっきから女の方も攻撃をしてるのに全く通ってないな。脂肪が厚いのかもしれない。比較的脂肪が薄いところは……。

よし、じゅうぶん観察は出来たから、次は未来石の方を使ってみるか。どうやってするのか知らないが多分ステータスに書いてあるんじゃないかな?

「"ステータスオープン"」と小さく呟く。よし、聞かれてはないな。

流し読みをしながら未来石を使うところを見つける。

「ガチャ?こんなところまでゲームみたいだな。」

そこには、現在の未来石の数に加え、引けるガチャの種類が羅列してあった。


現在の未来石の数 三個

・武器ガチャ

・防具ガチャ

・スキルガチャ


他にもガチャの種類はあるみたいだか、まだ隠されていて見えない。しかし、石の数が予定より一つ増えててよかった。早速使ってみることにしよう。

まずは武器かな。どんなに強いスキルがあっても、攻撃が通らないなら意味がないもんな。よし、引こう!

銀の卵って……ここまでゲームっぽいとは思わなかったな。何が出るか……。


紅蓮の日本刀(シルバー)

火属性付与 切れ味上昇

敏捷値上昇


何か思ったより強そうなのが出たな。銀だったからハズレかなと思ったけど。

よし、武器はこれでいい。あとはスキルだ。剣術なんて全くの初心者だ。どんなにいい武器があっても、持ち主が弱かったら宝の持ち腐れだ。

未来石を使ったから、ミッションクリアで今は未来石は三個だな。

これを全て使いきろう。

ところで、彼女の方は大丈夫だろうか?覗いてみたらまだ戦っていた。だが……

「不味いな。肩で息をし始めてる。」

あれじゃあ時間の問題だろう。豚の方を見てみると浅い傷はあったが、特に外傷は……お!左目が潰れてるな。彼女もかなりやるようだ。だからって急いであげないと危険だろう。

よし、引こう。


釣り(ホワイト)

釣りをしたときに餌が食いつかれる確率があがる。


いらねぇー!

いや、要らない訳じゃないけど今は必要性を感じない!


槍術(ホワイト)

槍を使うとき、全ステータス微量上昇

槍の使い方が少しわかる。


これも有り難いけど今は要らない。不味いな。このままだったら俺が行っても無駄死だ。

頼む!何か俺に彼女を救える力を出してくれ!


抜刀術(ゴールド)

鞘のある武器でのみ使えるスキル

鞘から出すときの瞬間的な速さを利用して対象に一撃を加える。

また、このスキルを利用したときに相手が攻撃していたら、一の太刀で相手の攻撃を受け流しつつ、二の太刀で相手に斬りつける。


よかった。強そうなのが出てくれた。これで彼女を救えるかもしれない。あとは隙を狙って……

「キャッ!」

しまった!時間をかけすぎたか!

もう一度彼女の方を覗くと豚に両腕を捕まれて拘束されていた。

「は、離しなさい!このオークめ!」

不味いな。今すぐ出ないと彼女が危ない。ん?ちょっと待てよ。そう言えばあのスキルがあったよな?だったら!


先程オークと呼ばれていたモンスターが彼女を木の下に突き飛ばす。よし、可能性が上がったな。

「や、やめてよ……。だ、誰か助けて……」

オークが彼女の装備を剥ぎ取りにかかる。早く来てくれ!


来た!

"相転移"!

目の前にはオークの首筋が見える。

「"抜刀術"っ!」

空中で体制が整ってないはずだったのに綺麗に首筋に刀が入っていった。これもきっとスキルの力だろう。

着地と同時に二の太刀を浴びせる。これもスキルの範囲内だったようだ。素早く振り切れた。

刀を振ったとき太刀筋に沿って火炎が出た。これは武器の能力だろう。よかった。この二撃で倒れてくれた。このまま生きていたら辛かっただろう。

俺はさっき、落ち葉と自分の位置を入れ換えた。落ち葉がオークの後ろに落ちそうになったときに入れ替わったから、肉が比較的少ない首筋を狙えた。この策がなかったら真っ正面から挑んで金的を狙うところだった。まああいつがしそうだったことを考えればそれでも良かったかもしれないが。

「大丈夫か?助けに来るのが遅くなってすまなかった。」

謝りながら振り向いた俺の目に映ったのは、美少女の姿だった。

書いている途中、未来石を魔法石と間違えて書いてしまいました。魔法石ってなんだろ?(すっとぼけ)

今回のサブタイトルである、抜刀には抜刀術と戦う意思を決めたという二つの意味があります。


読んでいただき有り難う御座いました!

評価等よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ