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未来石と神の使徒  作者: コタツ
四章 明るいその場所で
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子供

「ふー。疲れた。」

そのあとは色んな雑務をやらされた。

一番堪えたのは掃除だ。

もともと俺は掃除が嫌いってことはないんだが、一人でするにはここはあまりに広すぎる。

結局半分も終わらないまま次の仕事を頼まれてしまい達成感も味わえない。

それで次の仕事も神経使うんだよなー。

っと、その前に。

「すみません。仲間と連絡をとりたいので少し離れてもいいですか?最低でも一時間で戻ります。」

もう少しで夕方ってところだ。

三人に連絡をしとかないと心配させるかもしれない。


「ってことで、これから一週間は俺と別行動ってことでよろしくな?」

もう宿に戻っていたので探すことなく会うことが出来た。

三人がどんなふうに過ごしたのか気になるな…。

「え…。折角一緒に旅してるのに。」

「まあ一週間だし。」

「でも、この町に居られるのもあと少しだよね?」

「調べたところによるとここからまだ長い間旅をしなければなりません。ここで旅費を稼ぐのもいいでしょう。」

「僕…。」

ロズフルは一人ぼっちであることを寂しがってるのかもしれない。

「大丈夫だって。ガイアとノヴァが付いてるから。」

「そ、そういうことじゃなくてさ…。」

「いえ。ノヴァはご主人様を護衛させます。」

「絶対守るよ!」

「迷惑だから止めとけ。相手側に余計な配慮をさせたくないしな。」

「そういう訳にはいきません。」

「心配するなよ。まだ仕事が残ってるんだ。また連絡するから今日のところは別れよう。」

「てすが…。」

部屋から出ようとする前に振り返って釘を差す。

「ついてくるなよ?」


「すみません。遅くなりました。」

「何言ってるんですか。まだ一時間も経ってないのに。じゃあ、交代しましょうか。」

そう。これから俺がするのは子守り。

と言っても赤ちゃんは居ないし、殆どが自分のことはちゃんと出来るよく出来た子達だ。

だから本当の目的は子供達と親しくなることなんじゃないかと思う。

好きに遊んでもいいとのことだったからなおさらだ。

にしても、トライアちゃんの姿が見当たらない。

他にもいなくなってる子供が何人かいるから、おかしなことじゃないんだろうけど心配だから探してみようかな。

親しくなれるかもしれないし。

「ボウケンシャの兄ちゃん。あれしよう!鬼ごっこ!」

「ままごとしない?お父さん役で!」

おお、おお。人気者になってしまったな。

嬉しいんだけど今は止めて欲しいな…。

そう言えばこの子達はトライアちゃんのことをどう思っているんだろ。

他の人とは違うところを持つ人は孤独になりがちだ。

出る杭は打たれるって言葉もあるくらいだし。

でも、もしかしたらそんなことを考えてなくて仲良くしようと思っている子が居るんじゃないだろうか。

「ままごとするなら護衛する女忍者と城から逃げる殿様って設定はどう?」

子供にしては濃い設定だな…って、え?

忍者?殿様?

「同じ仕事を受けてきたよ。」

振り返るとそこにはいたずらが成功した子供みたいな顔をしたノヴァが立っていた。

「は?」

三人が町でどう過ごしたかは別視点の話でする予定です。(するとは言ってない)。

私に唯一のモテ期が来たのは職場体験で保育園に行ったときですかね…。


読んでいただき有り難うございました!

評価等よろしくお願いします!

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