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未来石と神の使徒  作者: コタツ
四章 明るいその場所で
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孤児

遅くなってすみません。


まさか…。

「孤児院ってのはいくつもあるのか?」

「それはこの町にってことか?まあ、そうだな。」

「町外れの方にある?」

「知ってるみたいだな。じゃあ、そこに行って一週間くらい先生の頼みを聞いてやってくれ。」

思ったよりあの孤児院に行くのは早くなりそうだな。

「わかった。ところでまだ聞いてないことがあるんだが…。」

「はいはい。また後でな。」

もういいや…。


少し道に迷いながらも無事に孤児院に着いた。

この前は外で遊んでる子供がいたのに今は子供を見かけない。

昼飯でも食べているのだろうか。

「すいませーん!ギルドの紹介で来ましたー!」

「お疲れ様。」

後ろから声をかけられた。

「どうも。レオンと言います。」

おばあちゃんが話しかけていたみたいだ。

「これはこれは。丁寧にどうも。」

「ここで働いてる人ですか?一週間くらいここで働くように言われました。」

「よろしくね。色んなことを頼むことになると思うけど。」

「はい。任せてください。」

「じゃあ、早速子供達に会ってみようかね。」


「ここが皆でご飯食べるところだよ。」

「広いですね。全員で何人くらいいるんですか?」

「えーと、何人だったかねぇ。」

大丈夫かな…。

「アキラさーん。」

「どうしました?マザー。」

呼ばれて出てきたのは俺より少し年上だろうか?それくらいの青年だった。

「初めまして。ギルドの紹介で来ました。レオンと言います。」

「よろしくお願いします。ここでお手伝いをしているアキラです。」

「この子も孤児院にいてね。今は近くの料理屋で小間使いをしてるんだけど、時々手伝いに来てくれるのよ。」

「一週間という短い間ですけどよろしくお願いします。」

そう言えば泊まり込みになるんだろうか。もしそうなら一度三人に連絡に行かないとな。

「はい。」

「ところでアキラさん。今子供達は全員で何人になりますかね?」

「もー、何で一人一人のことはちゃんと見てるのにわからないんですかね。この前、アイルが出ていったから16人ですよ。」

「そうだったね。じゃあ、レオンさんに皆を紹介してあげてくれないかい?私はちょっと在庫の確認をしてくるから。」

「わかりました。じゃあ、行きましょうか。」

「そうしましょうか。」


敷地はまあまあ広く、二階建てで入り口と反対のところで今は内職をしているらしい。

どうしても経営が難しいため子供にも働いてもらっているそうだ。

結構時間がかかったため、少しながらも子供達のことを聞けた。

「…はやんちゃだけど優しいところもあるいい子なんですよ。」

「そうなんですか。」

「それでですね。一人接し方に気をつけて欲しい子がいるんですよ。」

「と、言いますと?」

「なんと言いますか…外見に特徴があるんですよね。」

外見に特徴?俺から見たら皆特徴的だったけどな。

この町ですれ違う人達にはだいたい動物の耳か尻尾が生えていた。

一番多かったのは犬や猫っぽい感じで珍しい人にはカバの尻尾みたいなものが生えてる人もいた。

ロズフルに聞いたら帽子やズボンでそういった特徴を隠してる人もいるみたいだから俺もそう思われているのかもしれない。

「まあ実際に会ってみた方がいいでしょう。着きましたよ。」

部屋に入ってみると子供達が一斉にこちらを見てきた。

「皆聞いてくれ!この人が一週間お世話になるレオンさんだ!」

子供達の顔を見渡す。

俺に興味ありそうな子やなさそうな子。作業を続けてる子や話してる子。

様々いるなかでどうしても目についた。

その女の子は端で、独りぼっちで、寂しそうで…

背中から小さな翼が生えていた。

ちゃんとレオン君も敬語が使えるのです。


読んでいただき有り難うございました!

評価等よろしくお願いします!

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