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未来石と神の使徒  作者: コタツ
四章 明るいその場所で
58/73

仕分

「まだ来てないみたいだね。」

「そうみたいだな。」

正直とっくに回収して待っているものだと思っていた。

だからこそ帰りはちょっと急いできたんだけどな。

連絡手段がないとこういうときに困るよな。

うーん。もうちょっと覚える魔法を増やしてみようかな?

今の段階で使える魔法は火魔法だけだ。

でも他にも魔法が使えれば戦い方に幅が生まれるし、日常的に使えるようになれば生活がよくなっていくだろう。

アネクトがあそこまで施設を発展させたのには確実に魔法が関わっているだろう。

かと言っても未来石を使って欲しいものがくるわけでもないしなぁ。

誰か魔法を教えてくれる人はいないものだろうか。

学校とかあるんだろうか?

あってもおかしくはないと思うが…。

「ねえ…。なんか紫色の塊みたいなのが突っ込んでくるんだけど…。」

紫…?

指差された方を見てみると二つの紫色の塊が突っ込んできていた。

しかもノヴァとガイアが下に押し潰されてる。

いや、信じたくないがしっかり持ち上げている。

「僕…あの二人が怖いんだけど。」

「ああ。俺もなんとなくそんな感じがするよ…。」


「一応情報を貰いましたが、その可能性があるかもしれないと判断したものは全て持ってきました。」

「褒めてー。」

「お、おう。凄いな、二人は。」

若干引くくらいだ!

「うわー!本当に沢山種類があるよー!凄い、凄い!」

こっちのテンションも凄いね。

さっきまで湿っぽい話してたのに…。

まあこっちの方がいいけどね。

管理がまだ甘い、とか言ってるけどいつも通りの方がいいよね。

「って言ってもどうすんだ?こんなに。流石にこの量を持ってはいけないだろ?」

正確には持っていけるけどかなり目立つだろ?どこかにかすりそうだし。

「では、ギルドの人を使いましょう。こういうときの為にいるのでしょうから。」

こういうときがまずないと思ったけど、他に案はないし、日も沈んできた。

このままだったら、紫色のお花達に囲まれて寝ることになってしまう。

「じゃあ、いってくるわ。待っててくれないか?」

「じゃあ、僕達は仕分け作業から始めるね。」

「そこまで意識がまわっていなくてすみませんでした。」

「いいよいいよ。その代わり今から教えるからちゃんと分けてね?」

「頼む。」

ひとっ走りしますかね。


ギルドに着いてからも大変だった。

まず信じてもらえなかった。

今日初めて来たことで信用もないし、俺の担当したおっさんがまだ仕事していて、今日仕事を頼んだことをしっかり覚えていやがった。

一番大きい理由は俺の言ったことが信じられない規模だからだろうが。

次の問題は人を集めることだった。

この世界の人達は定時に帰ることが簡単みたいで殆どの人が家や宿泊施設にいるみたいだ。

ギルドは二十四時間体制だから人が居なかった訳ではないが少ないし、ギルドにある酒場の人達は殆どが出来上がっていて戦力になりそうになかった。

まあギルドの皆様が頑張ってくれたお陰でなんとか集めてくれたみたいだ。

戻ってみると全員驚いていたが、俺は十分の一が終わっていたことに驚いた。

三人でこの仕事量って凄いな。

二時間くらいしかかかってないと思うんだけど。


俺は戦力外通告された。

だって全部似たようなやつなんだよ!何だよ!茎に線が入っていればこの種類で入ってなかったら違う、とかそんなんばっかり!

その代わり今まで発見されたことのなかった種類が三種類あったそうだ。

どんだけ遠くに行ってんだよ…。

勿論それが生活の役に立つかはこれからの研究に期待しよう。


いつの間にか寝てしまっていたみたいだ。

ガイアが作業の終わりを伝えてくれた。

最後まで仕事をしていたのはお仲間の三人とおっさん。

おっさん凄いな見直したよ。

そんなグロッキー状態になってまで…。

まあ同じような作業を徹夜でするなんてくるしいだろうね。

いつも通りの仕事をこなしてからだしね。

起こしてくれたガイアとノヴァはいたっていつも通りだったが、ロズフルも同じ様子だった。

何でもこれくらいのことなら何回かしたことがあって慣れた、とか。

きっと彼女と俺は同じ人種ではないのだろう…。


同じ人種じゃなかったわ。

最近タイトル詐欺な気がしますね!

結局人物紹介するとか言ってしてないし…。

とりあえずやりたいことをやったら軌道修正しようと思います。


読んでいただき有り難うございました!

評価等よろしくお願いします!

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