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未来石と神の使徒  作者: コタツ
四章 明るいその場所で
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任務

主人公の言葉が悪くなってるのは深く絶望し、大きく動揺したからですw

「まあ詳しいことは後で教えてやるからとりあえずしてこいよ。薬草と封印石はどんなにあっても困らねーんだから。」

まあそうだな。こんなところでまごまごしていて今日泊まるための費用がない、なんてなったら…。

「じゃあ、行ってくるわ。」

「町の周囲は安全な筈だが警戒は怠るなよ。」

「わかりました。」

返事をしなかった俺の代わりにノヴァがしてくれた。


「さて。じゃあどんな場所に薬草があるのか教えてくれるか?」

「正確にはハレワナ草っ言うんだけど、それの生息条件、というより、生えやすい場所は湿気がありながらもあまり日が差さないところにあるよ。」

って言うけどこの辺りって…。

「かなり開けてるね…。」

短い草が一面に広がっていてそれはそれは気持ちのいい光景があった。

「わー。こんなところで遊んだらタノシソウダナー。」

「現実逃避は駄目だよ…。」

「でもこれ絶対無理じゃん。何にもないぞ?」

さっきロズフルが言った条件に合う場所があるようには見えなかった。

「では、私達が探してきます。」

「探してくる!」

そうしたら二人がこんなことを言ってくれた。

うーん。かなり申し訳ない。自分の力でしないといけないような気がするし。

「泊まる場所がなくなりますよ?」

「よろしくお願いします。」


「では、探してきますので外見の特徴を教えてもらってもいいでしょうか。」

「いいよ。平行脈で髭みたいな根っこ。花の色は紫色で黄色い斑点が青の葉っぱにあって結構特徴的だから見たらわかると思うよ。」

特徴的すぎるだろ!

想像するとかなり毒々しいんだけど!?

「わかりました。では、お二人は待っていてください。」

「直ぐ戻ってくるね。」

二人が行こうとしたので地形を変えるほど急がなくていいことを伝えた。

「驚いたよー。二人ともあんなに速いなんて。馬より速いんじゃない?」

馬なんか比にならいと思うぞ。

「前あの速さに晒されたけど死ぬかと思ったよ…。」

絶対意識とんだと思う。

「それでどうする?僕達は。」

「そうだなー。」

本当にどうするか。いつ戻ってくるかわからないって言っても時間はかかると思うし、見つけられるかも分からないから俺達は俺達で何か仕事をしといた方がいいだろうか。

「…折角だから町の方をまわってみない?」

「ん?そうだな。」

確かにな。かなり広い町だから、道に迷ってもおかしくなさそうだし、知っておいた方がいい店とかもあるかもしれないな。

「じゃあ、一緒にまわるか。」

「う、うん。じゃあ、行ってみよー。」


それからは外周をぐるっと時計回りに沿いながら歩いた。

中心部から外周に向かって建物が質素な作りになっていったから貧富の差があることは想像ついていたが、外周に沿って歩いてみるとスラムみたいなところもあった。

女の子を連れてそんな場所いけないと思って出来るだけ自然に離れていったけど、心なしかロズフルが悲しげな顔をしていた。

俺達が村に入って、ノヴァとガイアと別れた所を12時としたら5時くらいのところで気になるものを見つけた。

「孤児院か…。」

楽しげに走ってる子供を見てると助けたいと思うが今の俺には何も出来ない…。

「そろそろ二人の様子を見に行くか。」

「そうだね。」

しばらく黙りながら歩き続けていたらロズフルが話しかけてきた。

「もしさ、もしだよ?僕達が頑張って少しお金に余裕が出来たらさ。寄付してもいいかな?」

…。

良かった。ロズフルも俺と同じように考えてくれていたんだな。

俺がずっと黙っていたのを否定ととらえたのか言葉を続ける。

「やっぱりさ。子供が苦しい目に遭うのは…。助けたいなって。」

「でも、きりがないぜ?苦しんでる人は沢山いるんだから。」

「それでも!僕の手の届く人は助けなきゃ!」

その言葉は俺がこの世界に来たときと重なったように見えた。

「なら、頑張らなきゃな。」

「頑張ろ!」

自然と俺達は笑っていた。

植物の特徴でひげ根のものは平行脈です。

忘れてたなんて言えないね!

こういう小説で薬草集めとかは主人公のチートさや異常さを表すために使われているように感じますが、今回は仲間の異常さを表すことになりそうです。


読んでいただき有り難うございました!

評価等よろしくお願いします!

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