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未来石と神の使徒  作者: コタツ
3章 運命の出会い
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レオン:侵食

1日目の夜の話です。

闇を怖いと感じなくなったのはいつからだったろうか…


物語を読むことは好きだ。

子供の頃はファンタジー溢れる作品もたくさん見たし、SF、アクションなんかも見ていた。

映画も友達と見に行ったことは何度もある。

そのなかには怖い話も含まれていた。


別の星に行ったり、別の世界に飛ばされたり、過去に戻ったり…。

そういうものはどうしても現実味がなかった。

まあ別の世界には来てしまったが。


そのなかでも怖い話というのはあり得ないことのはずなのに後ろに誰かが立っている。あの見えない闇の先で得体の知れない何かが息を潜めている…。

怖い話は日常が恐怖に侵食され具現化したものだったからこそ他の作り物の作品より身近に感じた。


俺が子供の頃、家族が誰も居らず、一人で留守番しているときに怖い話をテレビで見てしまった。

その日は寝れなくて次の日は授業中に寝てしまったのを覚えている。

もし、寝てしまったら悪夢を見ていたかもしれないから。

目が覚めてもその悪夢から覚めることはないかもしれないから。


高校生になってからは、怖い話を見なくなった。幽霊を信じていない訳ではない。居てもおかしくはないかもしれないな、くらいには思う。でも、今までの人生で会わなかったからこれからも会うことはないだろう。


そう思ってしまったら、家の中で感じた視線も気のせいだと感じるようになったし、何処にでもあるような闇に誰かの気配を感じることもなくなった。


人間には、恐怖を感じることでより強く生を感じることが出来ると聞いたことがある。そのため、あらゆる手段で恐怖を得ようとするとか。俺が怖い話を好き"だった"のも、恐怖を感じるための手段だったのかもしれない。


今日俺は命の取り合いをした。

小さなミスが大きな命取りになる世界。元いた世界とは大違いだ。さっきだって、偶然彼女を助けられたから良かったものの、俺があそこで負けていたら二人とも死んでた。

死の恐怖を味わったのだ。


これからもこの世界で生きていくのなら、数えきれないほど危険な目に遭うだろう。


まだこの世界に来てから1日しか経っていないが、この世界はあまりにも危険だ。そんな世界でもなんとか俺が生きてるってことは俺はもうこの世界に侵食されてるのかもしれない。


俺は彼女を救えたことを誇りに思うし、それによって生きていることを実感出来たのだから。


それに…。

彼女の方を見て思う。

「本当に美人だよな…。」

こんなことを考えるくらいには余裕なのだから。

私は全然夢を見ません。

今年に入ってから見てないと思います。(覚えていないだけかもしれませんが)

しかも、数少ない夢の四割がゾンビに襲われたり、幽霊が出てきます。

どんだけホラー好きなんだよ…。


読んでいただき有り難うございました!

評価等よろしくお願いします!

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