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未来石と神の使徒  作者: コタツ
3章 運命の出会い
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監禁

今回エクスクラメーションマークや三点リーダが多くて、見にくいかもしれません。

「で、どうなんだい?手伝ってくれるかい?」

今の言葉を聞いて手伝うなんて思うやつ、そうそういないだろ!

「そうだな…。」

でもどうする?さっきから、女の子が俺の動きを監視しているようだし、奇襲は出来ないかも…。

だったら…。

「これは俺達にとって大事な案件だ。二人と話したい。」

「いいよ。じっくりと話してきなよ。」

その笑顔はあまりにも楽しそうだった。


「二人とも何処にいるんだ!」

部屋を出てみても誰もいない。

「おかしい…。遠くまで行くとは思えない…。」

むしろ、盗み聞きしてそうなくらいだが。

「あれあれ?お仲間さん居ないのかな?」

コイツ…!

「二人を何処へやったんだ!」

「心配しなくても教えてあげるって。むしろ、連れていってあげるよ。」

!?

"感覚高速化"が発動する。

目の前の研究者気取りのやつの視線からして、多分左後ろだ。

体を全力で右に引っ張る。

う…。金縛りにあってるみたいだ。

体が少しづつしか動かない…。

ヤバイ。そろそろ時間切れだ…。

「うおぉぉっ!」

叫び声をあげながら隣に転がり込む。

バチバチッ!

あれはスタンガンか?少しでも触られたらアウトだろう。

さっきの子と似ていたが、少し青みが増していた。

「おお!凄いね!今の絶対外さないと思ったのに!」

本気でコイツ喜んでやがる。


「まあ失敗したこの子は廃棄処分するとして、今のは運が良かったのかな?反射神経がいいのかな?それとも…スキルや魔法でも使ったのかな?」

「何サラッと廃棄処分とか言ってるんだよ!お前には命を大切にする気持ちはないのかよ!」

「私はね…。全ての命には役目があるんだと思うんだ。」

「だったら!」

「でも、その役目を果たせる人って果たしてどれだけいるんだろうか?」

「だからどうしたよ!」

「この子達の役目って…。私の実験に協力することじゃない?それが出来ないのなら…。生きている意味なんてないんじゃないかな?」


言いたいことは理解した…。でも納得はしてない!それが許されるわけないだろ!生きていてこそ出来ることも、掴めるものもある!

「あんたが造り出した女の子じゃないか!大事にしようとは思わないのかよ!」

「もういいよ。話は後でじっくりと聞かせてもらうから。とりあえず捕まりなよ。ノイン。」

女の子が歩いてくる。今ここで捕まるわけにはいかない。

"相転移"を使って…。

「因みにここで逃げたら、二人を実験台にしちゃおっかなー。」

!?

「クソッ!だったら捕まえろよ!」

やるといったら、この男はやりそうだ。しかも、やる内容がコアを利用した実験なんて失敗する予感しかしない。

二人を助けるために逃げ出すのに、逃げたことによって二人が犠牲になるのなら本末転倒だ。

悔しいけどここは捕まって隙を狙おう。

「悪いけどちょっと痛い目に遭ってもらうよ?」

俺の返事なんか聞く前に目の前のノインと呼ばれた女の子は手に持つスタンガンを振り上げていた。


…。

……。

ハッ!

「痛ってぇ…。」

頭がガンガンする…。

てか、スタンガンなのに優しく押し当てるんじゃなくて、全力で叩きつけてくるなんて…。

よく頭は無事だったな…。

周りを見渡してみる。

六畳くらいで結構広いが何もない。トイレとかも無さそうだ。

他の所に二人は閉じ込められているのだろうか?

またアイツが来るまで待ってもいいが、早くアイツを殴りたい。

スキルは使えるだろうか?腰に差していた刀は奪われてしまったが、幸い服のあちこちに仕込んでいる小石は奪われていなかった。

まあわざわざ小石を奪うようなことしないよな。

"相転移"!

良かった。使えたようだ。


周囲を探しても空の牢獄ならあったが、二人の姿を見つけることは出来なかった。

てか普通研究所に牢獄なんか必要ないだろ。何に使うんだよ。

指先で触れてみたら電流?のようなものが流れているのか痛みが走った。


時間をかけすぎたら見回りに誰かがやって来るかもしれない。

仕方がないので、先にこの施設を壊滅させてから二人を探すことにしよう。

最悪尋問すればいいだろ。

さんざんしてくれたな。こっからは俺達のターンだ。

ノインはアイン、ツヴァイで有名なドイツ語の9という意味です。

皆さんは金縛りになったことはありますか?

私は一度だけあります。

あれ本当に体が動かないし、声も出ないんですよね。

まあ、幽霊の類いは見ませんでしたけどね。

あと、次の更新は金曜日の深夜です。


読んでいただき有り難うございました!

評価等よろしくお願いします!

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