創造
最近本当に短い…。
明日は少しは長くしていきます。
いつか統合して長くしたやつを投稿したいです。
「あいつ…俺が外で見たやつと同じだ…。」
間違いないよな…?
じゃあ、もしかしてあんな子供がここの研究所の持ち主?俺と同じくらい…いや、俺より年下くらいの年齢だぞ?
「ってことは、レオンが見かけた少女ってあの子なの?」
梨花の質問に頷いて答える。
信じられない…。あんな年でこんな研究所が作れるのか?何年もかかるだろ…。それも魔法のお陰なのか?
「マスターがお呼びです。」
俺がずっと考えていたら、あっちから話しかけてきた。どうやら、先ほどまでのロボットとは違い攻撃してくることはなさそうだ。
あとマスター?ってことは他にも人がいるのか。
まあそうだよな。こんな小さい子がこんな場所造れるわけないよな。
「私の後をついてきてください。」
そう言うと歩き出してしまった。
「待ちなさいよ!何でこんな施設があるのよ!ここで何をしてるの!」
そうだ。マスターとやらが誰かは知らんが、攻撃してきたんだ。ここのことを先に話すってのが筋だろ。
「私は何も知りません。なので、貴方達の質問に答えることは不可能です。マスターがお呼びです。」
「何も知らないって…ここが何処くらい知っているだろ!教え…」
あ。
もしかして…。この子も造られたのか?
いやいや、それはないだろ。だって、人が人工的に人を造るなんて、そんなこと出来るわけない…よな?
そうだ!外に出てたってことはここが何処か知ってるはずだ!きっとマスターとやらに口止めされてて言えないだけだろ。
「俺はお前が外を歩いているところを見かけた。それなのにここが何処かわからないなんてそんなわけないだろ。」
「それは恐らく別の個体と思われます。マスターがお呼びです。」
…。
本当にこんな子を造ったのか?
そんなこと許されるのか?命ってそんな簡単につくっていいものなのか?
「話はここまでです。マスターがお呼びです。」
マスターが居るという部屋の前に着いた。
「なあ、ミカ?魔法で人を蘇生とか生み出したりとか出来るのか?この研究所では生み出されているようだが…。」
「出来ないわよ。」
「そりゃそうだよ「表向きには。」な。えっ。」
「命の蘇生なら出来ると言われているわ。でも禁呪とされていて封印されたと言ってもいいわね。…私も勇者だから、知っていたんだけどね。」
「でも、あるのか…。」
「でも、使えないわよ。その魔法はその使い手の魔力量に関係なく全ての魔力を使うらしいの。つまり、魔法が発動する前に術者が倒れるわ。だから、誰も使えないわ。」
「そっか。」
「それに…。そういうことはしてはいけないでしょ。誰にだって命は一つなんだから。」
覚悟を決め、部屋の中に入っていく。
「マスター。客を連れてきました。」
白い女の子はお辞儀をしながら、俺達のことを紹介する。
そこに居たのは頭に猫の耳がついており、腰の部分から尻尾が生えている白衣を着て眼鏡をかけたまさに研究者の格好をした男だった。
「ようこそ、皆様。私の実験場へ!」
その笑顔は俺の気持ちをゴロッと変えた。
命は何にだって一つだ!君は彼じゃない!
読んでいただき有り難うございました!
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