中核
脱出出来た…。
危なかったな。まさかシャッターアクションをすることになるとは…。
まずは二人を呼んでこよう。
それ以上の応援が必要かどうかは、そのときに考えるとして…。
「結局何が目的であんなものがあったのかわからなかったな…。」
まあ、ろくなものじゃないだろ。
俺を見つけた瞬間、排除とか言ってくるくらいだし。
心配なのは…外までやつらが探しに来て、回りの人達に被害が出ることだよな…。
…なんとなく大丈夫な気もしないでもないが。あんな風に隠れて生活及び実験をするくらいだからな。
産みの親がどんなやつかは知らないが、積極的に外に出てくるとは思えないよな。
勿論絶対ではないので、急いで二人を探し始める。
何処にいるのか検討もつかないので、この三週間俺達が泊まり続けていた宿に戻ることにしてみた。
一階には見当たらず、代わりに主人が話しかけてくる。
「おう、レオン!さっきはお嬢ちゃん二人がお別れの挨拶に来てくれたぞ?お前は何かないのか?餞別の品を俺に渡すとか、泣きながら感謝の言葉を言うとか、餞別の品を俺に渡すとか?」
なんかごちゃごちゃ言ってるがシカトしよう。
「後でお世話になった理由なら言ってやるから今は待て。」
「言ってやるって何だよ、待てって何だよー。」
俺は犬かー!なんて叫んでる主人に二人の行方を聞いてみる。
「主人。二人が何処に行ったのかは聞いてないか?」
「んー?確か挨拶廻りでもするとか言っていたかな?」
奇しくも俺達がやろうとしていたことは同じだったらしい。
ということは、俺が研究所みたいな所に入っている間に二人は店が並んでいる所に行ってしまったのか…。
すれ違っているようだ。俺もあとを追いかけてみよう。
「どうした?黙りこんで。」
「ありがとな!主人!」
返事は聞かずに走り出す。
店を一つ一つしらみ潰しに探していったら、遂に二人を見つけることが出来た。
思ったより時間はかかってしまったが、予定の内だ。
「あれ?レオンも挨拶してまわっているの?急いでるみたいだけど…。」
「ミカ、梨花!走りながら事情を話す!今は黙って付いてきてくれないか?」
「よく分からないけど、異常事態が起こったのかしら?行きましょ、リカ。」
「ありがと!」
二人に話ながら事情を説明する。
「…という訳なんだ。誰か心当たりの人物とかは思い当たらないか?」
ダメ元で聞いてみたら、ミカは分からなさそうな態度をとっているが、意外にも梨花が何か思い当たることがあるらしい。
「教えてくれないか?」
「うん。実は私たちがいたあの村に最近おかしな魔獣が出ていたんだよ。それがコアが二個ある生き物なの。」
「なっ!?一つの魔獣に一つのコアが基本だったわよ!?」
「うん。それで私達の方で調べてみたら、二つ目のコアは表面にかなり近いところに無理やりくっつけられているみたいで、あんまりコアとしての役目を果たせてなかったの。」
コアの役目?
最近書いててめっちや楽しいです!
書きたいものがかけてるというかなんというか…。
さらさら書きたいものが出てくるんですよ!
これがいつまで続くか…。
読んでいただき有り難うございました!
評価等よろしくお願いします!