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未来石と神の使徒  作者: コタツ
3章 運命の出会い
30/73

第二

最近忙しくて、モチベーションが上がらない…。

騎士団の人と別れてから、約一週間。

ただただ歩き続けた俺達は予定よりも早くにハイツーに着いた。


「これからはどうするんだ?確か馬車を借りるんだよな?」

「そうね。まあみんな疲れているでしょうから、今日は休みましょう。」

「なら私は宿を探しますね!」

「私は馬車の確認をしておくわ。」

「じゃあ、俺は…。」

することなくね?

「じゃあ、この町のことを知っておきなさい。私もあんまりこの町のことは知らないから。」

…。

「わかった。」

俺達はそれぞれの目的を果たすために、別れて行動するようにした。


「二人は多分俺に気を使っているよな。」

申し訳ないけどこればっかりは…な。

会話したのも一瞬だったし、親しいとは言えない関係だったけども、顔見知りとは言えただろう。


「それよりも怖かったのは、危うく人を殺していたかもしれないところなんだよな。」

人を殺す実力ならあると思う。俺が持っている能力は普通に強いし、暗殺向きな気がするからだ。

"抜刀術"は瞬間の火力においては、完璧だし、魔法を持っていれば遠くから狙撃も出来る。あまりにも遠かったら出来ない可能性があるが。

"閃光"を使えば戦力を奪うだけではなく、殺すことも出来るだろう。

何よりも"相転移"は別格だ。流石神様からもらった力だけのことはある。

視界に入っている敵をいつでも殺せるようなものだ。


そうなのだ。今回は相手との実力の差が大きかったから、手を抜くことが出来た。

人数では圧倒的に負けていたが、連携もとれていないし、個々が集まったという感じでまとまりもなかった。人数で勝っていたからか、慢心もしていたんじゃないだろうか。

でも、ミカは勇者だから狙う人は少なくはないだろう。

俺も"姫"とかいう人から狙われているらしいしな。

教われたら、俺も全力を出すだろう。そしたら、勢い余って殺してしまうかもしれない。

そう考えたら寒気がして、これからのことが心配になったのだ。


皆で合流して宿に入った。

「いらっしゃい。宿泊?食事?」

宿の主人かな?恰幅のいいおじさんが出迎えてくれた。

「宿泊です。三人で。」

「部屋はどうする?二部屋か?三部屋か?それとも一部屋にするか?」

おいおい、何笑いながら言ってんだよ。

「三部屋でお願いします。」

ただ一緒に旅をしてるだけで、そんな関係じゃねーよ!

「はいはい。朝の六時、正午、夕方の6時。この前後一時間なら、いつでも食事は出せるからね。それを逃したら、外で食べなさい。」

「わかりました。」


三人で話し合いをする。

「馬車はちょうどなくて、あと1ヶ月くらい待つことになりそうね。勿論早くなることも遅くなることもあるわ。」

1ヶ月か。長いようにも感じるが、この世界なら需要は高そうだしな。そんなものなのかな?

「だから、ここで1ヶ月くらい過ごすことになるわね。」


「なあ、ミカ。ちょっといいか?」

話し合いが終わったあと、俺はミカに声をかけた。

「ちょっと暗い話なんだけど…。」

ミカも顔を引き締める。俺がずっと空元気だったってことを気づいてたんだろうな。

「何かしら?」

「ミカはさ。…。」

どういうか。いや、単刀直入に聞こう。

「ミカは必要に迫られたら人を殺せるか?」

「勿論よ。」

…そうだよな。

「この世界に安全な場所なんてない。その原因は魔獣や気候によるものもあるけど、人が原因であることも多いわ。」

「ああ。でも、俺には人を殺す覚悟が出来なくてな。」

「私だって、覚悟は出来てないわ。でも、その時に出来る最善のことをする。そして、後で散々後悔するわ。死んでしまったらその後悔すら出来ないものね。」

「そっか…。因みに誰かを殺したことは?」

聞いてしまってしまった、と思ったが、聞かないといけないことでもあるような気がした。

「私はね。あるよ。」

特別回以外は基本的に主人公目線でいきたいと思います。

もしかしたら三人称になるときもあるかもしれません。

今更ですが。


読んでいただき有り難うございました!

評価等よろしくお願いします!

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