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未来石と神の使徒  作者: コタツ
序章 神の使徒
3/73

使徒

「未来の……俺?」

コイツ何言ってんだろう?未来の俺っていったって、まだ決まってもないことなのにどうやって力を借りるなんてできるのだろうか。

「未来の俺といっても俺の行動次第で未来は変わるぞ。それこそ無限に。大体神って言うくらいならもっと良い能力をくれても良いんじゃないか?」

「はい。その通りですね。未来と言うのはほぼ無限に広がっています。いわゆるIFというのは様々な場面で起きることですから。あの時ああすれば……というのは言っていてもキリがありません。その無限に広がっている可能性の中で貴方が手に入れた力をランダムに借りるのです。」

正に無限の可能性がある、と。

「そして、二つ目の質問に対する答えです。正に無限の可能性があるからこそ、人は強くなるのです。将来こうなり、いつ死にますと言われてしまったら貴方は頑張れますか?」

言ってることは分からないでもないような……?

「そして私からの要求はその都度伝えていきます。」

「ということは、1つじゃないのか。」

「すみません。でも、私は守りたい世界があるんです。この世界が好きなんです。その為に私は何でもすると決めました!」

熱意は確かに伝わってきた。どうせ新しい世界に行くんだ。

誰かの為に頑張るってのも悪くないかもしれないな。

「分かった。俺に出来ることなら手伝おう。」

面白そうだしな。

「有り難うございます!では、もう少し詳しい説明をさせていただきます。」

「分かった。」

「あなた方がこの世界に呼ばれたのは、この世界にあるものが現れたからです。そのものは通称"パンドラ"と呼ばれています。」

パンドラというと災厄が詰まっているというあれかな?

「そのパンドラを再び封じ込める為にあなた方は教会から召喚されました。しかし、別の視点から探す人がいた方が効率もいいと思い、私は此処に貴方を呼びました。」

これも納得はできるな。

「万が一にでも、それが解放されたらこの世界に何が起こるかは分かりません。それだけは絶対に阻止しなければならないのです。」

なるほど。

「皆様は教会に呼ばれていますが、貴方ともう一人のお方には少し離れた場所に現れることになるでしょう。これに関してはたいへん申し訳ありませんでした。」

ん?もう一人?

「もう一人って誰だよ?」

「女の子ですね。羽宮と言いましたでしょうか。」

「羽宮も此処に呼ばれたのか!」

俺だけだからこれに乗ったが、羽宮もいるというなら話は別だ。

「待ってください。確かに彼女も呼ばれましたが私は会っていません。彼女は貴方の側にいたため、巻き込まれてしまったのでしょう。すでに下界に降りています。申し訳ありませんがとりあえず話を最後まで聞いてもらえないでしょうか?」

一回落ち着こう。彼女の話も聞きたいが、神の話は確かに大事だ。

「貴方にはこの世界専用の体が用意されています。貴方にはその体に憑依してもらう形ですね。」

体の作りとかも違うだろうからな。そっちの方が自然だろう。

「貴方には私からプレゼントがあります。先ずは未来の力借りれる石である未来石一個です。」

少ないな。

「そして相転移のスキルです。」

相転移?

「相転移のスキルとは物体と貴方の場所を入れ替えることが出来ます。上手く使えばかなり強力なスキルです。」

今の段階じゃ使い道思い付かないけどな。あと聞きたいことは……

「すみません。残された時間は短いようです。あとは下界に降りたら、説明してくれる人がいます。」

かなり急ぎだったな。

「分かった。短い間だったがありがとな。俺に出来ることなら積極的にやっていくよ。」

「こちらこそ有り難う御座いました。では、最後に練習です。此処から下を覗いてみてください。」

「四人組の男女が見えるな。」

「はい。そこの一人の男子に向かって、相転移と念じてください。そうしたらその人に憑依できます。」

「普通に歩いてるように見えるんだが……。生きてるんじゃないのか?」

「いえ、あれは私がああいう行動をするようにプログラミングした個体です。なので心配せずに念じてください。」

なんか腑に落ちないが……まあそう言うんだし大丈夫だろう。

「では、頑張ってください。」

「ああ、また会おうな。」

相転移!




「やっと終わったー。敬語疲れるー。なんやかんや言って信じてくれたかな。上出来だろ。」

手の中には小さく光る小さな赤色の球があった。

「さて、彼には神の使徒として頑張って貰おうかね。彼はどうやって僕を楽しませてくれるのかな?」

僕はそう呟きながら手の中の魂を握り潰した。

とりあえず此処から物語が始まっていきます。

1つの話が短いですがこれから長くなっていくと思います。


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