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未来石と神の使徒  作者: コタツ
3章 運命の出会い
27/73

技術

五万文字達成!四百字詰めの原稿用紙125枚分なんて…。

小学生の頃は一枚でも嫌だったのに…。

大分主人公の情報が揃ってきたんで、章の最後に入れていきますね。

風呂場に到着する。

風呂場に入る前に上に上がって行ってたからもしかしたら地上かもしれない。

それなら窓からの景色も期待してもいいのかも。

にしても、この世界でも風呂に入れるなんてな!

この世界に来てから俺はいつもタオル(というより布)で体を拭いていたから、てっきり風呂の文化はないんだと思ってた。

まあないのなら作るつもりだったが。


風呂は男女でちゃんと分けられていた。

中に入ってみると脱衣場みたいなものが用意されており、風呂場の近くだと言うのに涼しかった。

「って、扇風機じゃねーかよ!」

高い位置にいくつか羽を回しているものが取り付けられていた。

「技術力は結構高いんだな…。」

「ありがとよっ!」

!?ビックリした。

振り返ると、正に職人面をした高齢のおっちゃんがいた。風呂上がりみたいだ。

「それ。俺が作ったんだぜ。皆あんまりそれの価値に気づいてくれなくてな…。」

あると助かるけどなくても別にいいもんな。

「いえ、凄いと思いますよ。特に発想が。貴方が思い付いたんですか?」

「いんや。俺が帝都に行ったとき、公衆浴場にあんなものがあったんだよ。それを見よう見まねで作ってみたんだ。それをここに提供したんだが…あんまりみんな興味がないみたいでな…。」

帝都ってことは日本人とかだよな?帝都って何回も日本人を呼んでるのか?

「おっと!そろそろ帰らないとな!ありがとな!あんちゃん!」

手を振り、おっちゃんは去っていった。


他にも聞きたいことはあったのに残念だ。

まあ、いないなら仕方ない。風呂に入るとしよう。


朝だけあって、あまり人は居なかった。というか、俺しかいなかった。こんな広い風呂を独り占めなんて、前の世界でもなかったよな。

銭湯とかよりは狭いし、風呂も一つしかなかったが、広かったし驚いたのは、シャワーが何個も備え付けてあったことだ。

技術力は相当高いみたいだ。前の世界の発展途上国より進歩してるんじゃないか?


小難しいことは考えずサッとシャワーで体を流してから風呂に入る。

「うぃー。」

口から変な声が出るくらい気持ちよかった。

体から疲れが抜けていく感覚がして、少し眠くなってきた。

場所を移動して、窓際によると日の光が見えた。

やっぱり外だったか…って、あれ?

目の位置より低い場所に地面がある。確認してみたら、木の上に風呂場が作ってあるみたいだ。

「ツリーハウスみたいだな。」

小さい頃には、秘密基地とか作っていた俺は懐かしい気持ちになりながら、風呂を楽しんだ。


「最高に気持ちよかったー!」

風呂から上がり、そのまま部屋で寝る衝動にも襲われたが、なんとか我慢して、食堂に向かう。

にしても、木の上に水を持ち上げるなんて面倒なことをするなんてこの宿泊施設は凝りすぎじゃないか?旅の中継地点みたいなものなのに。


今朝は魚だった。

朝から魚か…と思ったが案外腹が減ってたみたいでペロリとたいらげられた。

二人は俺が食べ終わるのを待ってくれたみたいで、今日の計画を話しているようだ。

にしても、この近くに海とかあるのか…。

「なあ、梨花?この近くには海とかあるのか?」

「ううん。ないよ?」

あれ?じゃあ、魚はどうしたんだろ?

「今朝の魚のことかしら?」

俺と梨花の会話にミカも入ってきた。

「そうだ。じゃあ、湖でもあるのか?」

「いいえ?ないわよ。」

???じゃあ、どこから仕入れて来たんだ?

「ここから一番近い場所だと、歩いて3週間くらいのゲテナ海岸かしら?」

はあ?3週間もかけてここまで仕入れてんの?

「思ってることは分かるわ。でも、私達には魔法もあれば、魔道具だってあるもの。」


また、聞き慣れない言葉だよ。

「魔道具って何だ?」

「魔獣の体内にはコアがあることは知ってるわよね。」

「それくらいは常識だろ。」

「魔道具だって常識だけどね。そのコアを利用してる道具を魔道具っていうの。」

そういえばコアは便利って言ってたな。


「コアにはマナを溜めることが出来るの。そのマナを利用して色んな事が出来るわ。」

「コアにはマナを溜めれるのか…ってことは、魔獣もマナを利用して生きてるのかね?」

「そう言われているわ。で、コアにマナ溜めきったら、それに魔法を込めるの。スキルは出来ないんだけどね。そしたら、そのコアにはその魔法の特性が付くのよ。それを利用したものを魔道具って言うわけね。」

へー。便利なもんだな。さっきの扇風機も風かなんかの魔法を利用しているって訳か。

そら技術も進歩するよな。そんな便利なものが日本にあったらどんなに発展していくだろうか。無いものをねだっても仕方がないことなのだが。

「ところで、教会ってのは異世界から人を呼んだりしてるのか?」

「いえ、あんまりしないわよ。だって、呼んでも私達と何も変わらないじゃない。今回は神様が召喚しろって言ったらしいから。」

じゃあ、こういう技術も全部この世界の人が考えたのかな?人間の発想力って凄いもんだね。


「魔道具って誰でも作れるのか?」

もし、作れるようになったら、地球の技術を活用して、もっと生存確率を上げてやる。

「魔道具制作ってスキルを持ってないと出来ないわ。しかも手に入りづらいスキルだからね。何年もかかることになるわね。」

俺がどれくらいここにいるかは分からないが数年っていうなら出来ないか。そのスキルが出てくれることを願うしかないな。


もしかしたら、あのスキルの隣にある色ってそのスキルの有能さだけじゃなくて、習得にかかる時間も考慮されてるかもしれないな。

まあ、抜刀術なんてそんな数日でものにできるなんて思わないしな。


この世界だと一生分の努力をせずにたくさんのことが出来るかもしれないな。そんな風に考えたらワクワクしてきた。

私も二週間に一回くらい公衆浴場に行きます。

本当に体から疲れが抜けていく感じがして、気持ちいいんですよね!露天風呂とか最高です。


読んでいただき有り難うございました!

評価等よろしくお願いします!

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