能力
最近携帯から見てくれる人が増えてくれたみたいです!
これからも楽しんでいただければ幸いです!
次の日の朝、俺は早くに目が覚めていた。
体が疲れていたからだろう。ぐっすり眠ることが出来たようだ。
さて、皆と合流する前にやらないといけないことがある。
自らの能力の確認だ。
もしかしたら自分の力を確認して、上手く立ち回っていたら、ジョートは死ななくても済んだかもしれない。
もう取り返しは出来ない、過去には戻れない、それは分かっている。理解している。
それでも…何か出来ることがあったんじゃないかとつい、思ってしまうのだ。
きっと、これからも思い続けるだろう。でも、だからと言って忘れたい訳ではない。
ジョートと会わなければ感じなかった痛みかもしれない、この世界に来なければ感じなかった悲しみかもしれない。でも、それは今の俺を造っているのだと思う。
「"ステータスオープン"」
呟くと自分の情報が文字や数値として現れる。
先ずは新しい能力を手に入れよう。
何にしようか…。
そう悩んだ末に今回もスキルを得ることにした。
これは以前聞いた話だが、魔獣の素材からは武器や防具を作ることが出来るらしい。魔獣は人の敵でありながら、人の生活の支えとなっている。正に生活の一部となっているわけだ。
そして、やはりスキルとか魔法の方が覚えにくいらしい。自分の力だけで習得するのは勿論時間がかかる。ものによっては、数十年単位だそうだ。
なら、やはり新しい能力をを得ていった方がいいだろう。
それだけ自分の手札が増えることになる。もし、俺が回復系の魔法やスキルを持っていたら…。
いや、よそう…。
未来石の数を確認すると四個だった。これを全部使う。とっておいて良いことなんて今のところないしな。
にしても、隠されてるところが気になるな…。どういうことなんだろうか?
それに神様の任務も消化していかないとな。最近確認すらしてないからな…。
まあ、いい。
早速引いてみよう。
…。
ゲームならワクワクしてたんだけど、これが自分の生き死に関わると思うと緊張するんだよな。
拳術 (ノーマル)
何も手に持っていないとき、全てのステータスが少し上昇。
閃光 (ブルー)
目の前に一瞬だけ激しく光る球をだす。
怠惰 (ゴールド)
休息したときの回復量が上がる。
超感覚 (パープル)
身の回りにあるものが少しだけ分かるようになる。
視覚、聴覚、直感にプラス補正。
うん。今回も悪くない結果だな。
閃光はいろんな状況で使えそうだし、超感覚は不意討ちとか、多くの敵と戦うときに助けになりそうだ。
拳術だって、相手を殺さずに制圧する手段として、いいものだろう。
オークは殺すことが出来たが……いつかは人と戦うときが来るかもしれないからな。
怠惰だって悪くない。体のコンディションを整えることは大事だ。
しかし、一つ聞きたいことがある。確かこの力は俺が手に入れる可能性がある力何だよな?
…。
働けよ!
気になったので、早速超感覚を使ってみる。
「"超感覚"!」
うおっ!部屋の様子が分かるな…。でも、部屋の外の様子はよく分からないな。でも、人の気配なんかは分かるな。
何か気持ち悪いな…。
ん?誰か部屋に来たな?
慣れるためにずっと使っていた。気のせいかもしれないが、分かる情報が少し増えたような?
部屋がノックされる。
「今出ます!」
部屋に来たのは誰だろうか?まあ、二人のどっちかだろうが。
ドアの前にいたのは二人だった。
朝から風呂に入ったのだろうか?髪が濡れていて、顔が赤くなっていた。
色っぽいな、おい!
少し動くといい臭いがする…。
え?風呂?
「迎えに来てあげたわよ!朝食を食べに行きましょう。」
「待って。風呂入ってきたの?」
「レオン君。そんなエッチなこと言わないでよ…。」
「何想像してんのよ!」
冤罪だ!
「違ーよ!ここ風呂あったのかよ!」
昨日はタオルで我慢したんだぞ!ふざけるな!
「言わなかったかしら?」
「言ってねーよ!」
あぁ…。風呂に入ってれば完璧に疲れがとれた自信があったのに…。
「まだ入れるんじゃないの?」
「行ってきます!」
朝風呂はあんまりしないが風呂には入らなければ!
「先に食べておくわよ!」
風呂が僕たちを待ってる!
閃光…未来石…バ○ス…
うっ、頭が…。
頭が…頭がぁぁ…。
なんか勘が妙に良くなる時ってありますよね。
今朝、そこの曲がり角で女子と当たりそうだな…って思ったら、友達(男子)とぶつかりました。
読んでいただき有り難うございました!
評価等よろしくお願いします!
訂正:怠惰のレア度を上げました