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未来石と神の使徒  作者: コタツ
2章 異世界にて
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旅立

また短いよ……

村長の話だと最近異常に魔獣の量が多いそうだ。

因みに今さら知ったのだが、魔獣の定義というのは、体の何処かにコアと呼ばれる魔力の源をもつ個体のことをいうらしい。

コアは様々なものに用いることが出来ながら、比較的簡単に獲得することができほぼ無限に得ることができる。もし現代日本にあったら、まさに奇跡のエネルギーといわれるだろう。

脱線した話を元に戻すと、神からの予言で魔獣が大量発生するのは、長き眠りから"パンドラ"が目覚める前兆だという。

その"パンドラ"とは何なのかを聞いてみると昔の話にでてくるらしい。

人間の繁栄に恐れた悪い神が、人間に絶望と恐怖を与え、進歩を止めるために人間にもたらされたらしい。

今この世界を守っている神様がその悪い神を倒したのだが、パンドラの封印は解けてしまい、一定周期で目覚めるようになったそうだ。

目覚める、と言うくらいだから生物なのだろう。化け物だとか、子供だとか、様々な説が噂されているようだが。

「それでな。この村でそのパンドラを永久に封じ込める存在が生まれると、神は言ったのだ。」

なので……俺と勇者が一緒に行動しなければならないというわけか……。一応、神のリストを見てみれば、帝都に勇者と行けという項目があったので、間違いないだろう。

「わかりました。行こう、ミカ。」

断る理由もないし、帝都に行けば皆に会えるかもしれない。会えばもっとわかることもあるだろうし、俺の仕事を手伝ってくれるだろう。

「これから……君達は辛い道を進むことになる。だから……先にすまないと言っておく。」

「何で村長が謝るんですか。」

「ワシたちがしなければならないことなのにお主たち、若い者に託さなければならないからじゃ。」

それは仕方ないことだろう。できる人が出来ることをやればいい。

よく言われることだが、力を持つものには責任が生まれる。その力をどう使うかはその人次第なのだから。

「ワシたちはな、レオン。お主がいつ帰ってきても受け入れるからな。もし、心が折れそうになったら戻ってこい!」

「はい!」


もともと、ミカは帝都に戻る予定だったはずなのに遅れてしまっている。そのため、明日には帝都に行くことになった。

レオンの家に帰ったら家にはカナンがいた。

「村長から聞いたの……。レオン兄様が旅に出るって。」

「ああ。ごめんな?記憶を失って直ぐに遠い場所に行くことになってしまって。」

「いいよ。それもしなければいけないことなんでしょ!でも……」

「でも?」

「すっごく……寂しいなって。」

その顔は必死に涙をこらえているようだった。

「きっと……帰ってくる。そしたら、一緒に暮らそう。」

「うん!」

「ところで、俺のことを教えてくれないか?もっとカナンと話したいしな。」

「わかった!実はね、レオン兄様とジョートはね!……」

俺たちは暗くなるまで話続けた。


夜になったら、梨香が訪ねてきた。

「ごめん、梨香。明日は早いから早めに寝たいんだ。」

「あの……そのね……。」

「どうした?」

「私…てって。」

「なんて?」

「私も連れてって!」

えー……。

「あのな、梨香。大変なことが沢山あるらしいんだ。だから、梨香にそんなことはしてほしくないんだ。やるべきことが終わったら迎えにいくから。」

「でも、もう!一人ぼっちは嫌なの!誰も居ないのは嫌なの!」

そっか……。梨香は一ヶ月も前からこの世界に来てたんだよな。誰も知らないとこに飛ばされてやっと、親しい人が出来たと思ったら死んでしまった。

そして、知り合いが来たと言うのに直ぐに別れてしまう。

それは……確かに寂しいな。

「わかった。俺もミカに話してみるよ。」

「いいわよ!」

噂をすれば影ってやつか。そこにはミカがいた。

「人が多い方がいいに決まってるわ。かといって、全く戦えない人が来てもお荷物になるだけだけど、リカは少しは戦えるみたいだし。」

あっさりしてるね。

「よかったな。梨香。」

嬉しそうにする梨香の顔はとても印象的だった。


旅たちの朝を迎える。

村の入り口に行ったら、村人が全員来てくれていた。そこにはあの三人組もいる。

「頑張れよ!」

「村を守ってくれて有難う!」

「世界を平和にしてくれ!」

「応援してるからな!」

「無理しないでね!」

沢山の激励の言葉を貰って嬉しかった。この世界にも居場所があることを教えて貰ったみたいだ。

「任せとけ!」

そう言って俺と梨香、そして、ミカは声援を背中に受けながら村から出発した。

これにて二章は終わりです。

三章ではどんな風にしていこうかな、と考えた結果ヒロインを沢山出したいな……と思ってます(出すとは言ってない)。

結局目標の4000文字には一回もいきませんでしたね。自分の未熟さを再確認させられました。

これからもよろしくお願いしますm(__)m


読んでいただき有難う御座いました!

評価等よろしくお願いいたします!

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