突入
すみません。また短いです。
「どれくらい情報は集められた?」
「うーん、まず数は普通のオークが25匹以上ね。で、犬型の魔獣が三匹。で、黒いオークが一匹いたわ。多分あいつが、この群れのボスね。」
「何で分かるんだ?」
「あれは上位種よ。稀少種とも言うわね。ああいう普通より強いのが、数体の普通のオークを集めて、他の群れと戦うの。で、ボスを倒されたら、倒した方の群れに吸収される。そういう風に群れが大きくなっていくの。だから、あの群れのボスはあいつ。ああいう強いのが群れに何体もいるってのはあまりないわね。因みにオークにメスはいないわ。」
「なるほど。じゃあ、どうやって数は増えるんだ?減る一方じゃないか。」
「それを私に聞かないでよ!」
あ……。これはデリカシーなかった。
「すまん。」
「いいわよ。悪気がなかったのなら。で、立地はよく分からないわ。でも、多分出入口はあそこだけじゃないかしらね。」
「何でだよ。いくつもあった方がいいじゃないか。」
「あいつらはバカなの。だから、一つしか出入口として、使わないのよ。いくつも使うと道に迷うから。」
マジか……。
「私の情報は以上。作戦を決めましょう。」
「出入口が一つしかないなら一緒に行動しよう。この戦闘だけで全て倒したい。」
「分かったわ。足引っ張らないでよね。」
「こっちの台詞だ。ところで、俺がもし珍しいことをしても誰にも言わないでくれるかな。」
「いいわよ。自分の手の内は晒したくないものね。でも、説明くらいはしてもらうわよ。」
「それはわからん。よし、行くぞ。」
「ちょっと!待ちなさいよ!」
茂みに隠れながら移動する。
小声でミカに話しかける。
「なあ、ミカ。犬型の魔獣がいるらしいが、臭いとかでばれたりしないのか?」
「別に犬型だからって必ずしも鼻がいいって訳じゃないわ。」
なら、大丈夫なのか。
「まあ、あのタイプは鼻が利くけどね。」
ダメじゃん!
「はあ?どうすんだよ!」
「どうもこうも、正面突発しかないでしょ。」
え?脳筋なの?
「大丈夫よ。あいつら、群れっていっても一緒に行動する訳じゃないから。」
もう何言っても反論される気がする。
「じゃあ、さっさと終わらせよう。」
俺とミカが突入する。陰に隠れつつ進んでいく。
「前方に三匹のオーク発見。」
「今から何が起きても声出すなよ。」
「了解。」
小声で話す。
石ころを二個投げる。
"相転移"
三匹が石ころの音がした方を向いた隙にもうひとつが地面につく前に転移して、接近する。
「"抜刀術"!」
一匹目は目を切り、戦闘不能にし、二匹目は喉を切り裂く。
「ミカ!」
俺が呼んだ時には既に飛び出しており、三匹目の胸には剣が生えていた。
「よし!」
「よし!じゃないわよ!どうやったのよ!」
やっぱり突っかかってくるよね。
「俺の持つスキルに決まってるだろ。時間がない。急ぐぞ。」
こうなったらごり押しだ。早速歩き出す。
「後でちゃんと聞くからね!」
そのときもごり押ししてやるよ。
そのあとは一匹ずつ行動するやつが多かったから同じ手を使えたが、犬型の魔獣とオークが一緒にいたときは大変だった。奇襲を仕掛ける前に相手に気づかれ、結局真っ正面から戦うことになった。そのとき、初めて火魔法を使ってみた。と言っても火玉しか使わなかったが。
かなり使い勝手がいいと思う。火がついた時点で犬型の魔獣が急におとなしくなった。てか、止めをさすのが可哀想なくらいだった。
やっぱり魔法って強いな。ところでミカは勇者だそうだが、魔法とか使えるのだろうか?全属性とか使えそうだな。全属性が何属性あるかすら知らんが。今のところ、火と水と風と闇があることが分かってるよな。なら他には光とかありそう。あくまでイメージだが。
「大体片付けたわね。」
「そうだな。かなり倒したもんな。ところで、この先に広い空間があるんだが。」
「それがどうしたの?」
「絶対いるよね?ここのボス。」
「別に広い空間にいるって決まってないわよ。」
フラグだ……。まあ倒さないといけないんだ。なら場所が分かってる方がいい。
開けた場所に進んでいると案の定、先には黒いオークが椅子に座っていた。
年末年始は面白い番組沢山やってますね。
ガ○使とか、相○とか見てて面白かったですね。
それのせいで時間がない訳じゃないです。やることが多いんです。本当です。
読んでいただき有難う御座いました!
評価等よろしくお願いします!