会議
妹がまだでない。
全然寝れなかった……。
そらそうでしょ!隣に今まで視たことないような美人が寝てて何も感じない訳ないじゃん!
家に俺達以外誰もいないし、寝返りをうつ彼女は魅力的でしたよ!
でも、昼間に彼女がされそうだったことを考えると……なので、生殺しのまま朝を迎えましたよ。
「うーん、よく眠れた。」
それはよーござんした!
「昨夜は……ごめん。」
おっ、真面目な話か。
「いや、いいんだ。あんなことがあったんだ。誰だって辛いって思うことはあるさ。それじゃなかったら人間じゃないよ。」
「そうね。それで話があるんだけど……」
「すまない!早く村長の家に集まってくれないか!」
何か起きたのか。
「すまない。話は後だ。行くぞ、ミカ。」
「分かったわ。」
村長の家に行く途中でリカと合流する。
「梨花!何があったか聞いてないか!」
「詳しくは知らないんだけど、オークの集落がこの村の近くに見つかったみたい!」
だから、昨日はあんなところに来てたのか。普通、こんな近くまで来ないよな。
「だからあんなところで私と会ったのね。あんなやつ聖剣があれば……」
「もっと、情報が欲しい。先ずは村長の家に行こう。」
再び走り出す。
「ところで、レオン君。ミカエラさんに何もしてないよね?」
「あ、当たり前だろ!」
言われて、昨夜のことを思い出す。
「なんか顔赤くなってますけど。」
「別に赤くなってねーよ。」
「早く行くよ!リカ、レオン!」
「分かった。ミカ!」
……
「親しくなってるように見えるんだけど。」
「交友関係は広い方がいいだろ。」
梨花が膨れっ面をしているが、今は急いだ方がいいだろ。決して逃げるわけではない。
「村長!」
「来たか。では話を続ける。」
「はい!私達が調査の依頼を受け、周辺を調査したところ、ここの付近でオークの集落が完成しかけてるとの情報を仕入れました!」
「場所は何処でしょうか?」
「はい!場所は北東に一キロ。洞穴が広がっているところがあり、そこを拠点にしている模様です!」
「オークの数は?」
「現在調査中ですが、30以上の個体を確認しています!」
「そうか、ということはまとめあげている存在がいるな。」
昨日、見てない顔だし整った格好だ。もしかしたら、別の場所からきた兵士かもしれない。
それにしても本当にこのじいさんは凄いな。存在感もあるし、情報も持ってるようだ。しかも、兵士も恐れてるし……。いや、恐れてるというか、畏怖してる?
「よし。では奴等に先手を打たれないようにわし達からうってでる。」
戦いになるのか。昨日は無我夢中だったから、考えてなかったけど、これから命の取り合いをしにいくんだよな。
「そこで先ずは偵察として、数名にその拠点を見に行ってもらう。誰か立候補するものはいないか。」
誰かの返事を聞く前にミカが手を上げる。
「私が行きます。」
「今回は昨日とは数が違う。もし、見つかったら死ぬより辛い目に遭うかもしれん。それでもいいのか?」
「大丈夫です。私だけで行くわけではありません。レオンも連れて行きます。」
うぇぇっ!?
「……わかった。では、気をつけていってこい。必要な情報は立地、数、特殊な魔獣の数、取り敢えずこれだけでいい。」
待って、話が進んでるけど俺全然心の準備できてないよ?
てか、偵察の仕方なんて全く知らないんだけど!?
「早速、いってきます。」
「任せたぜ、レオン。」
じゃあ、ジュードも来ます?
俺の意見なんて聞かずに話は進み、俺は敵の偵察に行くこととなった。
やはり運命は彼女達を引き合わせたか……。彼女等に幸あらんことを……
此処がやつらの拠点か。出入口が一つしか見えないな。全方向から見渡す必要があるな。
「ねえ、レオン。」
「何だよ。今真面目にしてるんだぞ。」
「この拠点……私達だけで落とそう。」
へ?
明けましておめでとうございます。
皆様に幸せと笑いが訪れる一年であることを御祈りします。
読んでいただき有難う御座いました!
評価等よろしくお願いします!