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3.せんぱい1

この物語を開いてくださって、ありがとうございます。

この部分は少し続きます。


今日、バレンタインチョコ作り教室にいってきました。

甘~い匂いに包まれて、すごく楽しいひと時を過ごしました☆


 午後3時。


 サービスエリアは楽しかったけど、もういい加減、クタクタになってきた頃。

 あたし達の乗ったバスは、やっと合宿先の旅館へと到着した。


(まさかの!)せんぱいの隣の席は、すごくうれしかったので、名残り惜しい気持ちを引きずりながら、バスから降りた。

 旅館は、2階建ての昔ながらの建物だった。



 のどか。

 

 外の空気がとっても気持ちいい!


 あたしは思いっきり伸びをした。ずっと座っていて、体が縮こまっていたので、気持ちがすっきりクリアになった。



 わあ、いいな、こういう感じ。緑がぜいたくなほど豊か、そして静か。

 見える範囲で、緑の中にちらほらと、民家を確認した。家と家の距離が遠い。


 旅館からは、渡り廊下が延び、その先に、体育館があって。

 体育館の広さは、バスケのコート3面分位かな。



 あたし達1年は、夕方まで、埃っぽかった体育館の掃除をした。


 2年生は、辺りを散策したり、持ってきた道具類のチェックをしたりで。後から聞いたところによると、コンビニや、スーパーの、場所確認などもしたそうだ。

 

 せんぱいは、明日からスタートする朝錬のため、ランニングコースを下見してから、監督とのミーティングに入った。


「こっち、来いよぉ」


 同級生の的場まとば光輝こうきが、遠くからあたしを両手で大きく手招きした。

 1年数人で、輪になって、もうサッカーボールを蹴ってる!


「こーきー、まだ、床のモップがけ、終わってないよー」


 あたしと光輝は、小中学校と、ずっと一緒だった。

 まさか高校まで、なんて。腐れ縁。しかも、高校では部活まで同じって、偶然なのかなんなのか。

 でも、気心が知れている光輝の存在は、このサッカー部の中で本当にありがたかった。ほっとできるもの。



 光輝は小学校の頃からサッカーをやっていて、サッカーセンスは、OBの先輩達からも高く評価されてる。1年の中では、注目選手だ。

「大っ丈夫だよ、来いってー」


 光輝達が、あたしをまた大きく手招きする。

「だめだよ、監督に怒られちゃう。あとちょっとだから、先に掃除しよ」


 監督の雷が落ちるとこを想像したのか、

「ちぇー」

と言いながら、光輝がしぶしぶ用具入れにモップを取りに向かった。


 他のみんなもなんだかんだ言いながら、また、掃除に戻った。



 あたしは、体育館を見渡した。


 さあ、いよいよ、合宿がスタートするんだ!


 この、身の引き締まるような緊張感、きっとあたしだけじゃない。何が待っているんだろ。

 みんな、がんばってね!あたしも、真弓先輩と、がんばる、がんばろう。みんなが練習に集中出来るように、あたしの持ち場で力を尽くそう!


 あたしも、1年のみんなも、初めての合宿で、そわそわと落ち着きがなかった。



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