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<< あらすじ >>
天魔によってあの世とこの世の境界が曖昧になった世界。
その世界には生きている者も、死んでいる者も、妖怪も、ありとあらゆるモノがはびこっていた。
そんな世界を元の姿に戻すべく、地獄の管理人である小夜と数珠丸が奔走する。
<< 世界観 >>
閻魔の同情の一瞬の隙をつき、封印から逃げ出した天魔が、面白半分に地獄の釜を開いたことで、死者や妖怪たちが現世に溢れ出した。
本来、あるべきではない存在が大量に存在してしまったことで、現世のバランスが崩れかけ、危うく世界そのものが崩壊の危険に瀕したが、閻魔がギリギリで阻止。
しかし、閻魔が止めることができる間に、現世に存在してはいけないものをあの世へ戻さなければならず、地獄の管理人である小夜が現世に降り立ち、犯人と逃げ出したモノたちを探す。
・裁定所
地獄の入口であり、閻魔が裁定を下す場所。
自殺し、最下層に落とされた人間でも、もしここまで戻ってこれるなら、免罪符が発行され、改めて裁定がくだされる。
・地獄
死者の罪を削ぎ落とす場所。
削ぎ落とす係として、獄卒が存在する。
小夜は獄卒を中心に、死者の魂の管理を行なっていた。
<< キャラクター >>
・小夜
地獄の管理人(地獄のNo.2)
現世での容姿:白い髪と赤い目を持つ少女(見た目9歳ほど)
地獄での容姿:現世の姿が成長した見た目 二十歳程
地獄では、上には閻魔しかいないため、人を嘲るようで高圧的な言葉も多い。
地獄の釜が開き、閻魔か小夜が収拾しにいかなければならなかった時、体が残っていたのが小夜だった。
本来、術は大の得意で、ほぼ無制限に使えるのだが、人間の体では限界があるため、だいぶ制限がついた。
人間らしい存在で、天魔のことは同族のため嫌悪している。
(過去)
白子として生まれ、10歳で、閻魔大王への贄として、洞穴に閉じ込められた。
どこか逃げ出す穴がないかと探していたところ、本物の閻魔大王が出会い、そのお人好しぶりに呆れ、憤り、自殺した。
そして、地獄の最下層に放り込まれたが、閻魔の裁定所まで登り、免罪符を貰い受け、地獄に残った。
・数珠丸
付喪神
容姿:黒髪の青年(二十歳ほど)
現世にきた小夜が、肉体の制限や現世の荒れ具合から戦闘要因として呼び出した。
本当は、天下五剣でも童子切を呼び出したかったが、小夜が本体を見つけた時には、かつての恨みと童子に叩き折られていたため、相性のよかった数珠丸を呼び出した。
名前に似合わず、霊や妖怪など怖いものは苦手で、ビビリ。
ただ、戦いとなれば、切る他ないので、切れる。あくまで刀なので、術は使えない。
性格は、人に大切にされてきたこともあり、人に対して心優しい。
他の神に比べれば、大分人間よりの考えだが、どこか人間とは違う考えも見え隠れする。
・百八
魑魅魍魎
普段は小夜の影に潜んでいる怪物。
地獄の釜で茹でられた罪人たちの、特に強い執着を持つ部分が溶け残り、混ざり合ったモノ。
意思という意思は持たず、欲のあるがままに動く存在で、実は小夜にもはっきりとした制御は不可能。
ただ欲や執着の固まりのため、単純で扱いは容易。
・天魔
この事件の張本人
容姿:白い髪と赤い目を持つ少女。小夜と瓜二つ。
本来、姿を持たない概念のような存在で、地獄に厳重に封印されている。
元はよく深い、自我の強い人間。ただ、人間の落としきれない欲を全て器へ封印していくため、体も性格が破綻していく。
今回の事件も、閻魔の情けの小さな隙をついて、楽しむためだけに引き起こした。
世界の破滅は、理解しているが、していようが関係ない。
・閻魔
閻魔大王
一番最初に死んだ人間。
人間の”死”という終わりの概念を作成したことの責任として、神々から人間の死後の行く末を永遠に決めることとされた。
『度が過ぎるお人好し』と称されるほど、贄が行われている時代に、自分に捧げられる子供が、最期まで寂しくないように一緒にいることをしていた。結果、小夜が現れることになる。
天魔に関しても、天魔の器のことを知っているため、ほぼ毎日通いつめ、結果事件が起こった。
・中岡
獄卒
容姿:詰襟の学生服を着た、無表情の少年(見た目高校生)
冷静沈着。礼儀正しいが、表情はあまり変わらない。
逃げた死者たちを刑の執行を現世で行う部隊の一員で、坂本とペア。
上司である角助の命令により、小夜と出会った時に協力は惜しまない。
ただ顔には出さないものの、地獄での小夜の姿と現世の小夜の姿の違いには驚いている。
・坂本
獄卒
容姿:詰襟の学生服を着た、表情豊かな少年(見た目高校生)
短絡的でだいぶおバカ。感情と表情が一致してる。
逃げた死者たちの刑の執行を現世で行う部隊の一員で、中岡とペア。
小夜のことは知っているし、話したこともあるが、地獄での姿とあまりに違うため、角助が本物だと言っても信じていない。
結果、”モドキン”と呼び、小夜の舌を抜かれ、怒りに任せて殴ろうとすると、小夜や閻魔を守る呪いで自滅する。