夢で生きる

小話 １

幕間 カイガイ生活と作品

田中紀恵が住んでいる部屋は、ワンルームという設定ですが、中田あえみの住んでいる場所はもっと狭い……何というか……咲ちゃん（勝手にそう呼ぶ）なんか全く想像もできないような所です。拙作『沈黙は金　雄弁はプラチナ』でちょこっと出したのですが、おんぼろビル（住んでいる方々には申し訳ない！）。

ホーンのモデルになった都市に住んでいますが、とにかく都会で、ビル砂漠です。となると当然、ビル風も強いかというとそうでもない。海が近いからでしょうか、潮風が勝ちます。不思議だ。

この『なろう』様には、海外在住の作者先生方も多いようですね。あえみも海外に出てからこういったウェブで作品を公開しました。理由の一つは、一人の時間が出来るんですよ、海外暮らしだと。今までの日本での人間関係ほとんどリセットしてしまうので（涙）。

もう一つの理由は、私の場合、日本語を忘れないため、でしょうか。あまり仕事で日本語を使う環境にないので。

『夢で生きる』は今読み返すと、暗すぎたかな、と思いますが、書いた当時は物凄く真剣で、私なりに感じた思いや得た感覚、学んだ経験を、小説で表現しようと必死だったのを覚えています。