表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DANDY〜笑顔〜  作者: kagari
9/18

タイトル未定2025/11/21 20:55

 barに合ったチョコのサンプルが、亮のもとに届いた。

 亮はサンプルが届いたことを若菜に連絡して、マスターの店に行く打ち合わせをした。

 若菜に連絡をした後、マスターにもチョコのサンプルが届いたことを伝え、サンプルを持って若菜と店に行くことを言った。



 亮がチョコのサンプルを持って若菜を待っていると、若菜がやって来た。

 肩を並べて夜の繁華街を、亮は若菜と一緒に歩く。

 隣を歩く若菜を、チラ見した亮。

 サンプルのチョコを口実に、マスターと二人だけで会えると思っていたのに。

 大きめのバッグを肩に下げ、黙り込んだまま歩く若菜に亮はとまどった。

 ……どうしたのかしら?……。

 そう思いながらも、何も話しかけることができないまま黙り込んだまま歩き、マスターの店にについてしまった。

 店の前にちはると馬場が立っていて、亮は思わず声を上げた。

「馬場さん、友光さん」

「あれ~北神ちゃんと……」

 若菜を見て戸惑う馬場に、若菜は名乗った。

「水田若菜です」

「そうだ!若菜ちゃんだ!」

「ぱっつん、どうしたのよ?」

 ちはるの問いに亮は答えた。

「仕事で来ました」

「ああ、例のbarに合ったチョコを作るって言うのね。アタシには関係ないから、勝手にやってるわ。馬場、行くよ!」

 ちはると馬場は、店の中に入って行った。

「私たちも、入りましょうか」

 亮は若菜を促して、店の中に入って行った。

 まだ時間が早いせいか、カウンター席の隅に男性客が独りいるだけだった。

先に店の中に入ったちはると馬場は、テーブル席に座って早くもオーダーしていた。

 ちはると馬場のテーブル席を離れたマスターが、亮と若菜に気が付いた。

「いらっしゃいませ、お待ちしていました。こちらへどうぞ」

 マスターは店の奥にある厨房に、亮と若菜を案内した。

 厨房には、六十代前半の小柄で華奢な体つきの婦人がいた。

 マスターは、婦人を紹介をした。

「こちら、料理人のたきこさんです」

「はじめまして」

 たきこは、はっきりとした口調で挨拶をした。

「たきさん。水田菓子メーカーの秘書の北神亮さんと、社長の娘さんの水田若菜さんです」

 亮と若菜は、揃って頭を下げた。

「お二人の噂は、聞いています。お近づきになれて、嬉しいです」

 亮と若菜は、照れた顔になった。

「たきさんに、話はしてあります。ボクは店があるので、失礼します。落ち着いたら、参戦させて下さい」

 そう言った七海は、厨房から出て行った。

 マスターの後姿を、亮は唇を噛みしめてみつめていた。

 店に戻ったマスターはカウンターに入ると、ちはると馬場がオーダーしたカクテルを作り始めた。

 カクテルが出来上がると、ちはるたちがいるテーブル席へ運んだ。

「お待たせしました」

「マスター試作品のチョコを見ないの?」

「店を空にするわけにはいかないから、後で拝見します」

「ふ~ん。お腹空いちゃったから、何か食べるものがほしいな」

「少々、お待ちください」

 マスターはカウンターから、メニューを手にしてちはるたちのテーブル席に戻って来た。

 ちはると馬場は、早速メニューを眺めた。

「う~ん、どれも美味しそう!迷っちゃうなぁ」

「俺は、これ!」

「ああ、それも良いなぁ。じゃあ、私も同じもの!」

「かしこまりました」

 ちはるたちのテーブル席を離れようとしたマスターを、ちはるは引きとめた。

「マスター!」

「はい?」

「この料理って、マスターが考えるの?」

「いえ、料理人が考えます。料理に関してボクは、ノータッチです」

「どんな料理人?」

「女性です。以前イタリアンレストランの厨房にいた方です。知人に紹介してもらいました。失礼します」

 マスターはメニューを持って、ちはると馬場がいるテーブル席を離れた。

 馬場は、すぐさまちはるに切り出した。

「おい、聞いたか。料理人は、女だと!そう言えば、見たことがないな。マスターの彼女じゃないのか?」

「まだ、わからないでしょ」

「い~や、もしかすると、奥さんかも!」

「知人の紹介って、言っていたじゃない」

「知人の紹介でつきあって、結婚したかも」

「マスターは、独身だって」

「独身?マスターって、いくつだ?三十は、いっているだろ。彼女くらい、いるだろ」

「馬場、しつこいよ!」

 ちはるに言われ、馬場はおとなしくなった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ