7/7
標
鍵をかけられた扉をこじ開けよう
君は満面の笑みで僕の前に立つ
たとえ夢の中であったとしても
底抜けに明るい君の存在は
僕には眩しすぎて
何故か目をそらす
今の君は太陽のようで
僕は この日をずっと待っていたのだろうか
雲の隙間から日の光が差し
撃ち抜かれた僕の心は
神々からの標を突き進む
この世界は僕ではない 君の世界
君の世界の隅でもいいから
砂粒のような僕の欠片を
置いてもらってもいいだろうか?
僕の存在感なんてそんなものだけど
君の空気でいたい。