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晩御飯を食べた後で涼夏に話がある、と呼ばれ麻波さんちのリビングに集まっている。

隣には涼夏、正面には蓮さんと姉ちゃんが座っている。

「集まって貰ったのは他でも有りません、悠くんの新しいお友達についてです」


「なるほど、それでは涼夏さん、続きをお願いします」

何で会議っぽい話し方なんだ?姉ちゃんもノリノリだし。


「実はなっちゃんなら覚えてるしれませんが、あの事件のもう1人の被害者、麗奈さんが悠くんと知り合いになりました!」


「ほほう、続けてください。」

「麗奈さんには身寄りがなく、家事スキルも無いのに一人暮らしです、そこで、なっちゃんさんにお願いがあります!」

まさかこいつ、同居とか馬鹿なことを言い出すのか?

金銭的負担が増えるし、知らない人だ、姉ちゃんも馬鹿じゃないから断るだろ。

「いいよ」

いいのかよ!

「なっちゃんならそう言ってくれると思ってました!」


「いやいやいや、姉ちゃん、金銭面はだいじょうぶなのかよ、しかも相手のこと何も知らないのに即決して良いの?」


「ふふふ、お姉ちゃんこう見えて蓮さんの秘書だから、お給料なら心配しなくていいよ、そのかわり仕事は死ぬ気で覚えないとだけど…ね、蓮さん」


「そうね、身寄りがなくて1人なら誘ってみてもいいんじゃないかな?」


この人達、いつか詐欺とかに引っかかりそうだな、俺がしっかりしないとな。

にしても麗奈をうちにか…。

嫌じゃないけど、涼夏や姉ちゃん意外の女性を家に住まわせるなんて少し気を使いそうだな。

「じゃあほら、悠くん!連絡して!」

「お、おう、今日の今日ってわけじゃないから、明日俺から話しとくわ」

「わかった!」


「それでは閉会ね、私はお風呂に入ってくるわ」

話について行けて居ない俺以外皆納得したようで解散の流れになり蓮さんは風呂に入るためにリビングを出て行った。

スピード裁判かよ。

「それで?麗奈ちゃんって可愛いの?」

姉ちゃんは麗奈に興味津々なようだ。

「タイプとしてはなっちゃんタイプだね!綺麗で大人しい人だよ!」

色んなことに無頓着なズボラタイプだが、心に留めて置こう。

「なるほどなるほど、悠太が守りたくなっちゃうわけだね、よ、このシスコンやろう」


シスコンの自覚はある。

「うるせえよブラコン姉」


「あら、お姉ちゃんに生意気な態度取るまでに回復したのね、涼夏達のお陰かしら?」

「まぁ…な、俺の悪い所を気付かせて貰ったと言うかなんというか、2人とも悪かった、いや、ごめんなさい」

美鈴に自分の事を教えて貰った、悲観的で周りが見えて居らず、自分の発言、行動で、身近にいる人の心を傷つけていた。

「自分が何に対して謝っているのか、わかってるのね?」

「うん、2人には心配をかけたし、俺の行動で傷つけた。本当にごめんなさい」


「馬鹿ね、私は悠太のお姉ちゃんなんだから、心配するのは当たり前なの、姉はいつだって弟に甘えられたいものです、それより涼夏の方が言いたいことたくさんあるんじゃない?」


「んー!馬鹿!ボケナス!くそやろう!」

「悪口じゃねえか!」

「うるさい!これぐらい黙って受け入れてよ!ずっと待ってたんだから…今の悠くんだから言うけど、急にみんな居なくなってさ、心にぽっかり穴が空いたみたいだったの…毎日が楽しくなかった」

「ごめん」

「不良になったって聞いて心配になった、怪我したりとか、事故に巻き込まれて悠くんまで、永遠に会えなくなっちゃうんじゃないかって、不安になった…だからね…」

息を大きく吸った。

「二度とそんな事しないでね!次は私直々に殺します!」

目がマジだ、次は確実に殺られる。

「おう、お前には特に心労を掛けた、ごめんな」


「いいんだよ、辛い時は塞ぎ込まないで頼ってね」


「涼夏も姉ちゃんも、見捨てないでいてくれてありがとう」

「ふふ、家出てこっちに帰ってきてよかったわね、じゃあ今日は昔みたいにみんなで寝ましょ!」

何言ってんだこの馬鹿姉何がじゃあなんだ、寝ることには繋がらないだろ。

姉ちゃんと涼夏の2人ならいい、女の子同士だからな、姉ちゃんと涼夏と俺の構図だと…見た目は問題は無いか、いや、俺は男だ!

「ちょ、今日はつかっ・・・」

「それいいね!お母さんも誘う?」

「いや、蓮さっ・・・」

「話は聞かせて貰ったわ!今日は親子水入らずみんなで寝るわよ、そうと決まったら涼夏、菜月ちゃんもお風呂入ってきなさい」

「俺はひとr」

「はーい!じゃあいってくるね!」

「涼夏、久しぶりに一緒に入ろっか」



話を聞いてもらえないや…トホホ


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