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私に構わないで!悪役令嬢だから。  作者: あみーご
第1章 6歳・転生したみたい
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誰・・・?

「お待たせして申し訳ありません。」


私が前世で習得した、完璧な礼を取る。

が、


「ユナ!どうしたんだい?」


「ん?何がですか?」

(なんか変なこと言ったかな?)


「気づいていないのかい?」


「?」

(何を気づいていないのだろうか。何か忘れた。。。?)


「サラン、鏡を今すぐ!」


「どうぞ。お嬢様。」


鏡に映っているのは、、、誰?

いや、鏡なのだから反射で自分自身が見えているはずなのだけど。

今世の私はぽっちゃり体型、顔もむくんでいるしで稽古をつけてもらうことになったはずなのだけど。

ここに映っているのは、美少女なのだけど。。。


・・・


痩せたのか。1日で。そんなことが可能なのか?異世界は。というか、自分で言うのもアレだけど、私可愛いなぁ。


「ユナなのか?」


「そうみたいですね。お兄様。」


「どこか悪いのか?医者を呼ぼうか?」


「大丈夫です。健康状態には異常はありませんし、むしろ元気です!」

「お父様、この姿はダメですか?変でしょうか?」


「いや!そんなことはない、いつでも可愛いいぞ!」


「お姉ちゃん?本当にお姉ちゃん?」


「リント、ちょっと傷付くなぁ。お姉ちゃんだよ〜」


まぁ、確かに自分でも分からなかったし。


「さあ、全員揃ったことだし食べ始めましょうか。」

「ユナも早く座って、ご飯にしましょう。」


「はい、お母様!」


「「「「「いただきます。」」」」」


1時間遅れても怒られないとは、驚きだわ。前世では学生時代門限1分遅れで激怒されたのに。

親が甘いと子供が後々困るのよね。ある意味前世の記憶が戻ってきてよかったのかもしれない。


「ユナ、今日はどこに行っていたの?」


そういえば、昨日までの自分はリオンお兄様やリントにちょっかいかけて遊んでいた。

でも流石にこれからは無理だわ〜。せっかく異世界に転生したし、やりたいこと山積みだし、いたずらするのは時間の無駄だし。


「内緒です。」

「ただ、とても楽しいところでした。」


「ふーん」


なんだか含みのある「ふーん」だったが、気にしない。静かに勉強したいし、むしろ昨日と今日で家族を驚かせてばかりだというのに、さらに勉強までしていると知ったらお父様は医者を呼びかねない。


「リントは今日何をしていたの?」


我が家の天使リントは私と一つしか変わらないが、精神的に大人な私は甥っ子を見ている気分だ。

現に前世の姉も息子がいて、最後に会った時リントと同じ5歳だった。


「最近簡単なお勉強を始めたから、兄様の家庭教師と少しお話をしたんだ」


なんと。勉強を始めたと。へーと相槌を打ち、5歳の私は一体を何をやっていたんだと自分自身に聞きたくなる。私も家庭教師をつけてもらおうかな。いや、図書室の本を制覇したらお父様に相談してみよう。学びがあの室内にいくらでもあるのに家庭教師をつけてもらうのは同じことを二度習うのと同じで時間の無駄、それに心配されかねない。


前世でも、塾に通う生徒が多かったが面倒で行かなかった。自力で知識を得たり、興味のあることを見つけたりするのが楽しくて、似た思考を持つ親友と意気投合した。彼女は私と似て、オタク気質で好きなことには没頭しやすい性格だった。多分、今世もその没頭する癖が強く出てしまっていると思う。


そんなこんなで思考を飛ばしているうちに夕食を食べ終わり、退出の挨拶をしてから、素振り練習に向かう。家族と鉢合わせたくないので私の部屋の続きにある中庭で練習する。


最初は重くて持ち上げるのに精一杯だったにも関わらず30回もすれば、楽々腕を振れるようになった。サランは50回と言っていたけれど、この分なら100回やりたくなってしまう。


(90、91、... 99、100!!)


やった〜!!できた〜

明日筋肉痛にならないといいけど。

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