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私に構わないで!悪役令嬢だから。  作者: あみーご
第2章 7歳・新しい出会い
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スッキリしないなぁ

いつもとなんら変わらない朝だったが、いつも以上に気合が入っていた。7歳児に出す代物でないような宿題を3日でやったのだからまともな勉強をしたいという私の希望を叶えて頂かなければ。その気合は十分だったようでサランとの模擬試合は完封勝利だった。十分すぎる汗を朝から流し、朝ごはんを沢山戴き、準備万端の状態でハロルド先生が来るのを待った。正直何故ただ家庭教師が来ると言うだけでここまで気合が入っているか自分でも判らないが、今日はいつもの比で無いくらい燃えている。


「サラン、お気に入りのお茶入れてくれない?」


「はい。畏まりました」


ハロリド先生が来るまで私のお気に入りの紅茶で一息つくことにした。ちょうど良いタイミングでノック音が聞こえた。サランがドアを開けてくれてハロルド先生が来たことを知らせてくれた。


「こんにちは。ハロルド先生。」

「今日は、今日こそは授業を受けられるのでしょうか?」


「ああ、まぁ宿題の出来次第だが。」


「その宿題ですが、やりましたけど7歳児に期待する代物じゃ無いと思います。」

「3日しかなかったので出来栄えは期待しないでください。3日で出来る限りの完璧さを追求しましたので」

「これです。どうぞ。」


先生は私の手からレポートを取り目を通し始めた。なんでか分からないけれど緊張しちゃう。研究職時代上司に企画案を出した時ぐらいソワソワしている。


「はぁ、今日は文学と修辞学を教える。公用語の文法と貴族に必要とされる弁論術を教える。」


「分かりました。よろしくお願いします」


ため息をつかれ、華麗に私のレポートの評価をスルーした。そして今日の授業の概要を教えてくれた。授業をしてくれるのは嬉しいがなんかスッキリしないなぁ。最近こういうスッキリしないの多いなぁ。。。


その後、割としっかり授業を受け板書も取り、宿題は出されず、先生は颯爽と帰っていった。帰って行ったと言ってもお父様の仕事部屋に挨拶に行くとかなんとかで実際に帰って行った訳では無い。


ーーーーーーーーーー


「ユナ、ちょっと良いかな?」


「?はい。」


なんかちょっぴりデジャブを感じたが、気のせいだと思うことにした。お父様の後を追いお父様の仕事部屋に足を運んだ。お父様に言われるがままに椅子に座り、ハロルド先生に出したはずの宿題及びレポートをお父様が持っておりそのことで話したいことがあると言われた。


「この資料すごくよくできている。」

「書き方も分かりやすいし、これ王城に持って行っても良いかな?」


「そんなことですか。良いですよ。」

「ただ、3日で仕上げたものなので出来は6割ってところなので王城に持って行っても役立たないと思いますけど」


「そうか。3日でか。いや問題ないと思う。」

「ありがとう。引き留めてしまって悪かった」


「そうですか。」

「では失礼しますね」


割と話は簡潔に終わり部屋を退出した。その後魔法の練習をするべく転移魔法を展開し天界へ向かった。

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