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私に構わないで!悪役令嬢だから。  作者: あみーご
第2章 7歳・新しい出会い
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7歳になりました〜

今日は私の誕生日〜


まぁ言ってもそんな特別感ないし、7歳になったからって変わることもない。一年経って精神的に7歳に馴染んだ。前世合わせて32歳なのに精神的には全くと言っていいほど大人じゃない。


「お嬢様。旦那様からの言付けなのですが、おめかしして欲しいそうです。」

「可愛いお嬢様にして見せます!」


「ん。」

「わかった〜」


私が転生したことを思い出した時は、わがまま体型で顔の美醜もわからなかったけどサランの地獄のようなトレーニングのおかげで贅肉は消えて、すっきりした。自分で言うのもあれだが、美少女だと思う。とか思いながら、さすがサランは専属侍女なだけあって仕事が早い。あっという間にヘアセットも終わり、ドレスを選んでいる。


いつもはゆったりとした室内用のワンピースを着ているが、今日は特別ということでセミフォーマルなドレスを着るらしい。サランは私の目の色と同じコーラルブルーのドレスを持ってきた。今世の私は何処ぞのお嬢様っていうような見た目をしている。金髪で目がトルコ石みたいな色をしているし、実際この国で王族の次に身分が高い家の長女。この国には王女はいないそうで、つまり女性では王妃の次に身分が高く社交界に出たら発言の注目率が高くなるということらしい。正直なところ私は注目されるのも敵対されるのも苦手。そもそも前世は周りがいい人たちで成績が良くても、昇進が早くても応援してくれたりサポートしてくれたりする人たちのおかげでやりたいことを好きなだけやらせてもらえた。


でも貴族社会というのはもっとややこしいらしい、お父様が仕事の愚痴を溢していたときに聴いたのは男爵令嬢が侯爵家の後妻になったことでいろいろ問題があるらしい。元男爵令嬢の生家は田舎の小さな町の地方領主で今代で爵位返上が決まっていたのに、高位貴族である侯爵家の後ろ盾を得て取り潰しへの異議が侯爵家から来ているそうで手続きや社交界での噂話やいろいろ面倒ごとがいっぱいあるらしい。


結婚するのにも色々大変なのだなとつくづく思う。そもそも貴族社会では恋愛結婚はかなり珍しく、お父様とお母様のように恋に落ちてスムーズに婚姻まで結べるのはかなりレアケースといえるらしい。


私もそのうち婚約者とか考えるのかな〜

前世で恋愛できたしそこまで抵抗する気はないけど、誠実な人がいいな。

ギャンブルしなくて、女癖悪くなくて、金遣い荒くなければ完璧。人生そんなうまくいくわけないけど。


誕生日会の支度してたはずなのに思考がまた飛んでしまった。。。

話が脱線したけど、最近使用人の人たちと仲良く慣れたことから今日の誕生日パーティーに参加して欲しいと頼んでみた。屋敷に一緒に住んでいるいわば家族みたいな存在だが、雇い主の娘なので食事を一緒にすることは中々無い。だが誕生日ならと思いダメもとでお父様にお願いしてみたら、泣いて喜び了承してくれた。


せっかくなので、招待状を用意してみた。文字も練習して綺麗に書けるようになったのでその成果を試したくなったのが本音だが、みんな喜んでくれた。サランはいつものポーカーフェイスが若干動いた気がして嬉しくなった。シリル料理長をはじめとする厨房の料理人のみんなは私の好きな料理やデザートをいっぱい用意してくれるとのことだったので確実に来てくれると思う。


自分の誕生日パーティーを屋敷のみんなでと言ったのは結果的に良かったと思う。身分とか関係なく楽しく食事ができたらいいな。

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