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【四十三話】王宮見取り図

でも癒やし手なんでね




 王宮の一室って?

 どこ?



 基本的な疑問だけど、結構大切。



 アッシュベリー王国の宮殿は、七つの宮と五つの離宮からなる。

 計十二の宮殿になる訳だが、もちろん現国王、王妃陛下の居住宮殿が一番大きい。



 そこに成人前の王子、王女殿下も住まわれている。



 そして基本御側妃の方は、王子、王女をお生みすることにより、宮を賜る事ができる。



 つまりは、王妃様と第四側妃様のみが宮を持っている訳で、その他の側妃の方達は一つの宮で、各一部屋単位で御生活されている。



 そうは言っても、側妃という存在にも明確な人数制限があり、第七側妃までとされているのだが。



 百花繚乱ではないわよねー。



 前世でいうところの、大奥やトルコのハレムとかとは少し違うイメージよね?

 別に慎ましいという程に小さくはないのだが……。



 この七つの宮のうち、王妃様、第四側妃様、第一王子様、側妃様方で四つの宮が埋まっている。そして第二王子様のご卒業と同時に、五つ目に当たる宮が与えられる筈だ。



 王女は基本、成人しても元の宮に残り、独立した宮は構えない。

 側妃様の王子様も同じで、独立した宮を持たない。

 持つ時は、王太子になった時のみだ。



 つまりは王妃様のお子様に何かあった時のみ。

 その時も、側妃は王妃になりはしない。



 王妃様の御養子となり、側妃様の元を離れるのだ。



 きっと部屋に限りがあるのは、それ以上王族を増やさない、そして減らさない。

 そんな意味合いもあるのだろう。



 そして側妃様の王子、王女は結婚と同時に臣籍降下となる。

 基本、三つある公爵家の爵位に着く。



 この三つの公爵家には王位継承権が存在する、特別な家だ。

 カールトン家はこの三つには入っていませんけど。




 この明確な位置付けは、王妃様は正妃様であり、お子がいようがいまいが絶対的な存在であるべきという立場上の確立、またそれに伴って、王位継承争いが王妃様のお子様と、側妃様のお子様で起きないようにとの予防線なのじゃないかしら。




 過去に色々な経験を積んで、こういう形になって来たんでしょうね。




 つまり、なんというか、第二王子様が卒業するにあたって、宮が一つ用意されている訳よね?



 そこなのかなー?

 どうなんだろう?





    

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